京都北山 由良川源流 ゲロク谷 右又 沢登り

山行日
山域、ルート
京都北山 由良川源流 ゲロク谷 右又
活動内容
沢登り
メンバー
T、Y吉、T内(会外)

京都北山 由良川源流 ゲロク谷 右又 沢登りの山行記録

前回、図らずも刑部谷をゲロク谷と間違え、源頭部に至るまで気づかなかったことに反省し、今度こそはとゲロク谷を目指す。

前夜11時に須後駐車場に集合し、またもやプチ宴会をして蒸し暑い山奥で寝る。

朝6時起床。7時発。(ゲロク谷は遠いのでもう1時間出発を早めるべきだった)

2週間前のことを昨日のことのように感じながら、マンネリ化したトロッコ軌道跡をトボトボと歩く。やがて刑部谷が現れた。今回は間違いようがない。そこを過ぎて暫くで、カズラ谷が右から流れ込み、少し奥で右又にとると、そこがゲロク谷だった。

相変わらず目印も何もないのが嬉しい。ゲロク谷はやや手応えのある滝が連続してお出迎えしてくれるので、対応に疲れる。6m以上になるとフリーでは落ちられないので真剣に考えねばならない。滝を触ったり、落ち口で合掌したり、1m上がって敗退、お後は高巻きと、色々な定番コースを繰り返しながらややこしく、厭らしい地形を左より巻いて降りると、そのあたりが左右の二股のすぐ上部だった。出だしからやたらと倒木が多く、滝の風情がかなり損なわれている。おそらく台風被害の為だろう。

沢登りというよりも、倒木跨ぎ越えだ。右又取り付きに秀麗な7m滝があったので上からロープを垂らし、安全確保して登るとそれほど難しくはなかった。その後も綺麗な滝は数多く出てくるのだが、すべてが倒木に挟まれ、興ざめも甚だしい。

また沢中も不快害虫類が多く、どうもすっきりしない。風の通りも悪いようだ。

この辺は前回の刑部谷とはえらい違いだ。沢登りでは有名なゲロク谷ではあるが、台風被害か現在ではあまり快適な沢とは言えなくなってしまっているようだ。水もやや汚い。途中の巻きも悪く、ロープは4P程出した。T内さんに張り切ってリードしてもらったが、ハーケン打ちも的確で、カムのセットも要領よく、進歩が感じられた。

ただ、滝の上と下でコールの手順を事前に決めておかなかったので若干手間がかかった。(コールと笛による)。岩は全体にヌメヌメで、ゴム底の沢靴なら大変だろうと思われえる。やがて空が見えだし、そこからなかなかに遠く、やっと稜線枝尾根に着いたのは15時前だったか。途中あまり休憩も出来ず、全体的に忙しなく虫の多い沢だった。枝尾根を歩くこと約3時間で須後の駐車場に戻り、解散する。

NOTES

  • 技術的にはこちらの方が上だが、谷が荒れた現在ではあまり遡行に解放感はない。雰囲気は圧倒的に刑部谷の方が上だった。
  • 滝を登るには、ハーケンやカム等が要るが、あくまでも自然保護の必要な研究山域なので人跡を残すことは避けたい。とはいってもひとたび台風災害に見舞われれば、沢の風情も跡形もなく削り取られるので、改めて自然の力の物凄さを実感させられた。
  • 帰って2,3日してもまだ背中のかみ跡が痒い。何の虫だったのだろうか。。