常念岳 冬期登山
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常念岳 冬期登山の山行記録
こんにちは、田中です。12月の常念岳に行ってきました。初日は風もなく穏やかなお天気でしたが、2日目は猛吹雪に。厳冬期フル装備を背負ってのいいトレーニングになりました。
以下山行報告です。
装備
テント、寝袋、エアマット、マット、ダウン(上下・シューズ)、ワカン、ピッケル、ストック、12本爪アイゼン、ショベル、ノコギリ、バラクラバ、手袋、ゴーグル、ガス、水2l、食料、行動食、地図、コンパス、カメラ、充電器、ヘッドランプ、カイロ
行程概要
12月16日
4:30 烏川林道駐車場出発
7:30 三股登山口
15:10 前常念岳 幕営
12月17日
4:00 起床
5:20 前常念岳出発
7:30 常念岳
9:00 前常念岳 片付け・撤収
10:00 前常念岳出発
14:30 三股登山口
16:35 烏川林道駐車場
行程詳細
12月16日
4:30 気温-3℃、風もなく温かい。予報通りの晴天に恵まれそうな予感。
常念岳へのアプローチは一ノ沢からが一般的なのかもしれないが、常念小屋への幕営を考えると山頂を2回踏めるということとトレーニングも兼ねる意味で三股登山口を選んだ。冬は、なんといっても登山口までのアプローチが長くなるのがネック。今回も登山口まで続く烏川林道が8km。厳冬期テン泊装備がズッシリ肩にのしかかり序盤からヘロヘロになってしまった。そう考えると冬季ルートの東尾根取り付きは、ゲートからかなり近いのでお得です。
7:30 三股からは長い長い樹林帯。雪は地面にうっすら積もっている程度でストックを使って登っていく。
12:30 ようやく樹林帯を抜けると、目の前に現れたのが前常念岳。
一気に視界が開け嬉しくなるが、同時に驚いたのが見渡してもほとんど雪がなかったこと。とても12月の北アルプスとは思えず、逆に心配になりました。
お天気といえば、樹林帯を抜けてもほとんど風がなく眩しいくらい青々とした空。振り返れば南アルプスや富士山までハッキリ見渡すことができ、どこまでも続く絶景に癒やされる。
15:10 思った以上のペースダウンで前常念岳に到着。このまま行くと常念小屋へは確実に日が暮れるため、計画変更しここで幕営。
そして予想通り最高のSunset。久々に見る稜線からの夕暮れで幸せいっぱいなる。
いつの間にか眼下には安曇野の夜景が広がっており、夜景を見ながら夜ご飯。
12月17日
日付けが変わる頃、暴風で目が覚める。外は吹雪いている様子。地面が固くペグの刺さりが甘かったので、テントが飛ばされないか心配になるもいつの間にか寝入っていた。
4:00 起床。相変わらずものすごい吹雪。山頂アタックできるのか心配しつつ支度する。それでも思ったほど気温は低くなく、地面は新雪と岩のミックス。これがまた歩きにくく、雪上と思い踏み込んだ足が岩の割れ目や岩の斜面だったりするので、何度もつまずいたりコケたりした。
前常念から約2時間で山頂へ。吹雪で視界なし。カメラもウェアも凍てつく。
この日は青空は見えず、標高が下がると雨になっていた。
16:35 烏川林道駐車場着
まとめ
初日は天候も良く、日が暮れても常念小屋までなら行けるだろうとも思ったが、結果日が暮れてから急に風が強まり天候が徐々に悪化した。無理せず早めの幕営の判断で正しかったと思う。体力的にはハードであったが、両日とも全く違う天候の中いい経験をさせていただきました。