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万ケ谷の研究

2001.7.21 大西 岩崎 芝 橘(記)

 万ケ谷(マンガタニ)。 名前の呼び方を注意しないとセクハラ対象になりそうだ。というわけで播州は引原川支流の万ケ谷を遡行することにする。
 前夜2200、王子公園に集合。岩崎君を除く3人は前夜発で現地に030頃到着。R29沿いの忠魂碑(?)の有る広場でテンばるが、車の騒音がややうるさい。100Mでも脇道へ入ったところに張った方が安全だ。
 翌7時起床。800に当日朝から合流する岩崎君とめでたく合流する。身支度をして、R29を20分ほど歩いて北上し、出合いのそうめん滝より沢へ入る。遡行開始900.寝起きなので体が硬い。リーダの大西さんはやる気満万だ。そうめん滝は各自適当なところから登る。その後、快適な2,3Mの小滝をいくつか超えると、20M位の斜滝に出合う。右岸ルンゼ、左岸巻き、直登とどれでもできそうだ。試しで3Mほど直登しリスにハーケンを打つと久々にピンピンと気持ちよく入る。これが登攀の音だとうっとりともやもやとしていると、大西リーダが左岸から高巻こうと言う。この斜滝は登れるでえと反論するが結論を見ないので、しぶしぶ高巻く。奥で3段になっているようで、3段目を超えた辺りで沢に戻るがリーダはもっと高巻きたいようだった。あまり巻くと面白くないし返って危険なので、説得してそのまま遡行する。水はややぬるく、またあまりきれいではない。しかし岩はぬるぬるしていてよく滑る。小さいがぬるぬるで傾斜のきつい小滝の連続をシュリンゲを出しながら登る。
 岩崎君の足元が不安定になってきたのでザイルを受け取り、オーダを大西ー芝ー岩崎ー橘から橘ー芝ー岩崎ー大西にチェンジする。一人ではびびっていけないような所でも4人もいればザイルを腰にぶら下げてホイホイと登れる。
 しばらく連続した小滝を超えて行くと、最後の滝と思われる30Mの直瀑に来た。猛烈な水飛沫を上げてドドドドと上から落ちている。芝君に水垢離を勧めるが「たっさんからやってみて」と言われて諦めた。この直瀑をどう超えるかを議論するが左岸に残置シュリンゲが見えたのでその取付きまで行くが、シュリンゲが頼りなく、足場も悪いため却下する。次にその左の草付きを登ると上に木があるのでそこまで登り、後続をシュリンゲで確保することにする。そこから谷のすぐ右岸の樹林帯を登るか右岸のポコを大きく左に巻くかまた意見が分かれたが巻き過ぎると面白くないので樹林帯をザイルで確保して登ることにする。約30Mで滝の上部をのっこし、平凡な流れへと出た。そこから一足頭で林道(ソマ道?)に合流し左の小さなトンネルをくぐって日の原部落へは30分ほどで降りてしまった。(1300)
 車デポ地まではR29を30分ほど南へ歩いて戻り、波賀町サイクリングターミナルの温泉で汗を流して、1600、解散。

NOTES:
 ・ハーケン、ボルト、ジャンピングまでパーティで持参した割にはあっさりと滝を巻いてしまい、登攀の練習とならず少し物足りなさが残った。
 ・滝やゴルジュを巻くときは最小限に巻き下りよう。下手に高く巻くと返って危ない。沢を見る眼を養おう。
 ・先頭を歩くリーダ(サブリーダ)は的確に後続の状況を把握してシュリンゲやザイルを出す判断をすること。余裕がないと自分のことで精一杯になり、後続への配慮がなくなる。 
 ・最後尾を歩く人間はなぜ自分が最後尾なのかをよく理解すること。自分より不慣れな者を後ろにしないこと。



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