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大峰 下多古川 下部ゴルジュ

2009年8月23日(日) 前夜発日帰り

メンバー 橘、須川(幸)、高橋(光)、佐藤       橘(記)

約2年前から計画していた下多古川の下部ゴルジュが今回ついに実現できることなった。さて、前置きはこれくらいにして山行記録を報告いたします。出発は8月22日(土)の21時30分JR西宮駅だが早速M君が遅刻して30分遅れとなる。22時30分梅田のロフト前でSさんを拾い、ネオンの眩しい繁華街から遥か大峰の山奥へと車を走らせる。

夜の1時前、下多古川沿いの水汲み場に到着し、早速明日の打合せの会議を始める。打合せも大事だが明け方近くの4時前となりこのままでは朝が来るということで宴会を打ち上げ、2名は星を見ながら、あと2名はテントに入って寝る。

23日朝7時起床。朝から水を汲みに来る人たちで騒々しい。8時出発。取水口まで林道を下り、マムシに注意しながら沢へと入っていく。少し迷いながら谷へと懸垂するポイントに到着。以前は切れかけのトラロープがあったが今では取り払われていたので少し迷った。いきなり13mくらいの空中懸垂で朝からしびれる。沢への取り付きが懸垂下降とはしびれる。やり直しが利かない。今回は沢登り初体験者が2名なので無理はできない。初めてにしてはこの沢は少し厳しかったかな?

過去入谷と出谷(?)で都合2回しかザイルは出さなかったと記憶していたが今回は前半のやらしいところで途中2回出した。そう言っている自分もウォータースライダーのような小滝で足を滑らせ4mくらい仰向けに流されてしまった。一人のときは慎重だが大勢で来ると気が緩んでしまうのか。Sさんはそれを見て少しちびったようだ。これは恥ずかしい姿を見せてしまったと反省し、以後精進を心がける。途中の巻き道もやらしいのでYさんにロープを張ってもらう。しかしYさんと私は体重差が30`くらい有りそうなので本当にボディビレイで持ち応えられるのかなと不安になる。しかし沢は不安定要素が一杯詰まった環境なので臨機応変な対応が必要だ。

次第にやらしい箇所がなくなり、替わりに絵葉書のような流麗な滝が次々に出て来るようになる。この辺だ。そうめん流しに相応しいのは。11時30分、明るい陽だまりでザックを下ろし、そうめん流しに取り掛かる。清流で冷やされたそうめんは日頃の鬱憤も吹き払うように五臓六腑に染み渡る。(大袈裟な)薬味のねぎが辛くて又旨い。Yさんが帽子でトンボやスズメバチ(!)を叩き殺しえさにして上流部へ釣りに出かけた。どう見ても初心者に見えるが魚の匂いがするそうだ。半分期待して大岩で昼寝しながら待っていたが帰ってきたその手元にはこんがらがった釣糸が握られていた。再度行ったようだがやはりこんがらがった釣糸が手に握られていた。

13時、コーヒーを飲み終え上流へと出発する。この沢は短いが傾斜がきつい。ただ、巻くつもりならいくらでも巻ける。14時過ぎ、最後の滝16mにに出る。今の所この滝の巻き道は発見されていない。やむなくザイルを出して直登する。切れそうなトラロープは残っている。中間部でハーケンが1本根元まで入り込んである。もう1,2本安全の為欲しいところだ。

私がリードを拝命し必死で登る。前回は一人でひょいひょいと登れたが今回はなぜか必死だ。体の軽い後続3名も無事登り、もう1ピッチ確保しながら祠のような建物に這い上がる。無事林道へ戻り、しばらく歩いて車のデポ地点へ戻る。(15時)
帰る途中、吉野川沿いの温泉に立ち寄り、西宮へ戻ってきたのは20時過ぎだった。楽しく登れたメンバーの皆さんに感謝いたします。  



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