五竜岳 遠見尾根 残雪期登山

2011年5月5日~7日   高橋

5月5日 晴れ

前夜、仕事を終わり少し仮眠し夜中1時に神戸出発。朝7時前にテレキャビンとおみ駅に到着。テレキャビンの運転がまだなので車の中でのんびり。8時半、テレキャビンにのりアルプス平へ。今回の登山のはじまり、地蔵ノ頭目指しスキー場の中を歩く。地蔵ノ頭で今回の登山の無事を祈る。地蔵ノ頭を下り小遠見山へ。雪が腐ってかなり歩きにくい。

11時すぎ小遠見山着。お昼を食べ、八方尾根から縦走してきた方に写真を撮ってもらう。ここまでくると展望がひらけ五竜岳もすごく綺麗である。天気も申し分ない。中遠見山12時すぎ大遠見には13時半到着。五竜山荘まで行けるかなと思いつつも、無理せず予定通りテントを張ることにする。何箇所かテントの跡地があったので利用させていただきました。去年登った鹿島槍がすごい迫力。北壁が目の前で小規模の雪崩がしばしば。風に備えて夕方壁を積み上げ、晩ご飯をすませ就寝。

5月6日 晴れのちくもり

今日も快晴、空は青く、さわやかである。昨日の夜は満天の星空であった。6時前に目覚め、朝ご飯をすませる。テントを畳むのが面倒になり、急遽、大遠見をベースに五竜岳ピストンに予定を変更することに。サブザックに荷物を詰め替え7時に出発。

軽身で雪も締まってさくさく歩けて快適である。西遠見をこえ白岳を登る。名前通り、真っ白な雪面で、山荘へトラバースする踏み跡もあったが、安全に白岳をのぼりきり、稜線を少し下り8時半過ぎ五竜山荘到着。山荘で一息いれて、稜線を1時間ほど歩き、10時15分頂上に到着。頂上はおだやかでしばらくの間、誰も居ず貸切であった。対面には頂上にきて初めて拝める剱岳、大展望に大満足。岩角にカメラを置いて記念撮影。

あまりの居心地の良さに1時間ほどのんびり過ごし、下山開始。頂上直下の急斜面を一歩、一歩慎重におり五竜山荘へ。コーラを買うと山荘の人が登頂認定証をくれたので思わすにんまり(笑)下山もトラバースせず白岳へ。登ってきた遠見尾根が見下ろせ、その先には八ヶ岳、富士山もうっすら見える。大遠見のベースに13時半着。昼寝をし、夕方から、日中の暑さで壁が崩れかかっていたので再度補強し、晩ご飯をたべ2日目終了。

5月7日 くもりのち晴れ

昨日の夕方からくもり、朝方はガスに包まれ少し冷え込んだ。5時半に目覚め、朝食をすませテントを撤収し、7時に下山開始。ガスと風が少し吹いていたが、アウターをきて歩くには丁度良い温度であった。小遠見山に着くころにはガスもとれ、少し雲はあるものの、晴れてきた。9時半アルプス平到着。下山後、温泉につかり疲れをいやし、帰りは渋滞を避けたかったので北陸道から舞鶴道経由で神戸に無事到着。

今回の目的、1人で春山のテント泊を無難にこなし、無事登頂することができたので良かったです。会に入って3度目の春山、一年目の北穂高岳、去年は鹿島槍東尾根、今年は五竜岳と登頂の日の天候に恵まれ、いずれも晴天。朝晩は多少ひえこむものの今年は冬の八ヶ岳を経験できたので特に問題なかったです。来年は縦走、もしくはバリエーションにチャレンジできればいいな・・・


01テント場

02五竜岳

03鹿島槍北壁

04小遠見山

05大遠見よ

06中遠見山

07頂上にて

08白岳より