大山 厳冬期登山
- 山行日
- 山域、ルート
- 大山
- 活動内容
- 厳冬期登山
- メンバー
- 崎間(L、記)、犬吉
大山 厳冬期登山 山行記録
大山寺橋駐車場 6:50→六合目避難小屋 9:00→弥山 10:00→元谷小屋 13:00→大山寺橋駐車場 14:00
昨シーズンの冬に橘さんに連れて行ってもらった大山へ、今度は自力で行ってみようと、夏山登山道に足を運んだ。冬タイヤ規制が始まったばかりの米子道を走り、6:00前に大山寺橋の駐車場へ到着。積雪は10cmほど。除雪車が駐車場の雪かきをしていのを眺めながら、暖房を効かせた車の中で準備。夜が白んできた6:50に出発。
まずは六合目避難小屋を目指し、新雪の登山道を歩く。びゅーびゅーと元気な風の音が上から聞こえてくるものの、樹林に囲まれた登山道は至って平和。凍りついた木を眺めながら進む。昨日の雪以降入山者は誰もいない様で、まっさらな雪面に足跡をつけて行く。積雪は少ないので楽だ。
三合目の標識を過ぎたあたりから足元に凍った雪が現れ、つるつると良く滑る。アイゼンを装着すると快適に歩けるようになった。気温は低く、持っていた温度計によると-7℃。しかし樹林帯を登っている間は体がほてって心地良い。しばらく踏み跡のない新雪を快走していたのだが、五合目辺りで単独の女性にサクっと追い抜かれてしまった。
登り始めて2時間程で六合目避難小屋に到着。小屋の中に入って一休み。風に体温を奪われずにすむだけでかなり暖かく感じる。稜線にそなえて、持ってきたシノ竹にユザワヤで買ってきた赤布を括り付ける作業を行う(あらかじめ準備しておけば良かった)。
六合目より上でも積雪量は少なく、木道がかろうじて判別できる。雪が強まり順調に視界が悪くなってくるので、開けた場所や急にカーブする場所に赤旗を立ててゆく。ピッケルで雪に穴を掘り、竹を刺して雪で固めるのだけれど、雪はふかふかでなかなか固まらず、風で倒れやしないかと少し心配になる。
避難小屋から1時間程で弥山山頂に到着。展望ゼロ。ぼくはまだここからの大パノラマを見たことがない。とりあえず、頂上に無事たどり着けたことに感謝し、暖をとるために頂上小屋へ向かう。昨シーズン(2010年1月上旬)は小屋の前に雪洞を掘って遊べるくらいの積雪があったのだが、今(2010年12月下旬)はまだ雪の量は少ない。これからどんどん積もるのだろう。小屋でゆっくり1時間休憩。途中、2パーティーが小屋に入ってきた。天候が悪いと分かっている大山にわざわざ登ってくるとは、みなさん物好きだ。
さて、下山。いよいよ赤旗の効果を確認するときが来た。立てたのは全部で5本。風で倒れることなく立っている赤旗に「この道でいいんだ」と教えてもらい安堵した。効果があって嬉しく感じた。
六合目避難小屋を少し下り、元谷方面に進路をとった。登山道がはっきり残っている。シリセードをまじえて元谷小屋まで一気に降り、一安心。大神山神社の下で溝にハマッて半泣き状態の佐○急便のお姉さんを見守り、駐車場に14:00着。展望こそなかったものの、ちょっとした達成感を味わえた。
NOTES:
- 夏山登山道は大半が樹林帯なので、風の影響を受けて辛い思いをするのは山頂付近(8合目くらい?)だけだった。
- 赤布は綿100%の物を使用したが、表面に雪が付着して白っぽくなった。吸湿性の少ないナイロン素材を用意するか、もしくは布に撥水スプレーをかけておいた方が、雪が付きにくくて良いかも知れない。次回試してみたい。