剱岳 大脱走ルンゼ 山スキー
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- 剱岳 大脱走ルンゼ
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- 山スキー、バックカントリー
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- 三浦、友人
剱岳 大脱走ルンゼ 山スキーの山行記録
剱岳の大脱走ルンゼを滑降してきました。
14日は立山駅から室堂入り。ガスで吹雪で雪は凸凹で硬く、全くやる気なし。
早々に剱御前小舎にチェックインして談話室でダラダラすごしました。
山の天気予報によると、15日午前中は晴れで夕方から16日にかけて少しずつ悪化、
気温は高め、風は強めとのことで、翌日の天候に期待して就寝。
15日、起きてみると予報どおり晴れ。目標の大脱走ルンゼ滑降に向けて行動開始です。
剱御前小舎からカリカリの剱沢を滑って平蔵谷出合へ。そこでシールや余分な食料をデポ、
スキーを背負いアイゼンで硬くなったデブリの中を登ります。
平蔵谷からインディアンクーロワールを経由して源次郎尾根から剱岳に登頂することも
考えていましたが、インディアンクーロワールの取り付きがよく分からなかったので、
そのまま平蔵谷を登りました。
平蔵谷上部2800mm付近から右側に見えるルンゼに付いた雪壁を抜けると急な岩場を迂回でき、
比較的斜度の緩い岩場を登ると稜線にでます。そして稜線を登っていくと剱岳山頂に到着。
昨年、スキーで1回と無雪期の源次郎尾根登攀で1回、剱岳の計画をしていましたが、
2回とも剱沢までは行ったものの天候が悪く敗退。
3回目の今回は1ヶ月前から計画し、ついに剱岳登頂を果たしました。
剱岳山頂では行動食を摂ったり大脱走ルンゼを下見したりして雪が緩むのを待ちました。
風は多少ありましたが、問題になる強さではありません。
雪が緩んだころ、滑走準備をして大脱走ルンゼにドロップ。スラフが少々いやらしい
感じですが登るときは硬かった雪もザラメに変わっており気持ちよく滑れました。
大脱走ルンゼ核心、ノド出口部の最も狭い場所は岩とシュルンドでスキーの長さ程度の
幅しかなく、上から集まったスラフが落ちてきて緊張しました。
大脱走ルンゼを抜けると平蔵谷へ合流。達成感で最高の気分でした。
大脱走ルンゼ滑降後は剱沢出合のデポ地点までデブリの中を滑り、剱沢を登り返し。
剱御前小舎から雷鳥沢を滑り無事室堂へ到着、大満足して下山しました。
2011年5月15日 剱御前小舎 5:21 - 5:34 平蔵谷出合 5:53 - 7:54 平蔵谷2800m付近 - 9:10 剱岳山頂 10:25 - 大脱走ルンゼ - 10:53 剱沢出合 - 13:11 剱御前小舎 - 15:00 室堂




振り返ると自分達が大脱走ルンゼに刻んだトラックが見えました。いい気分でした。