小川山クライミング合宿
- 山行日
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- 山域、ルート
- 小川山 二子山
- 活動内容
- マルチピッチクライミング
- メンバー
- 金谷(リーダー)、OKD、前田(記)
小川山 二子山 マルチピッチクライミング 山行記録
前田です。このところ暑くて毎日でも沢に行きたい日が続きますね。
今回は小川山にクライミング合宿に行ってきました。
キャンプ場の標高がだいたい1500mくらいあるので涼しい!
私は今回が初小川山なので、初日は小川山レイバックに挑戦。めっちゃきれいなクラックで驚き。
初めてのナチュプロルートにビビって焦りまくりand足がよく滑ってオンサイトならず。OKDさんにリードで行ってもらったおかげでトップロープでクリア。
徹夜で運転してきて疲れたので午後はキャンプ場に戻ってアイスを食べたりビールを飲む。
晩御飯はOKDさんがBBQを用意してくれた。
これぞ最高の夏休み。
2日目は屋根岩2峰のセレクションを登る。先行パーティーはなし。
1ピッチ目の短いクラックはOKDさんが苦戦しつつも登りきる。
2ピッチ目はスラブを金谷さんが登る。ランアウトが長くドキドキする。
3ピッチ目はチョックストーンがある楽しいチムニー。
4ピッチ目は少し長めのクラック、木から乗り移るところがやらしい。
5ピッチ目のトラバースは足元がスパッと切れて、はるか下に地面が見える。
ハラハラドキドキ。こういうの大好き。
6ピッチ目はOKDさんがオリジナルのセレクションのルートを行く。後半のワイドクラックの下に足がつきそうでつかないところにはヤキモキさせられた。
「セレクション」の名前にふさわしく、バリエーション豊富で見どころ満載のルートでした。
キャンプ場に戻って例のごとく悠々自適に過ごす。
私は家から持ってきたリオネル・テレイの「無償の征服者」を読む。
3日目は3峰のレモンに向かうも...。
迷った。
2峰の取り付きの横を伝って行けば3峰にたどり着けるかと思ったら違ったり、
間違って4峰のほうに行きすぎたりして小一時間、いや小二時間くらい歩き回ってようやく3峰にたどり着く。
今日の核心は取り付きまでだったかも...?
気を取り直して登攀開始。
2ピッチ目はトラバース、昨日ほどではないがここもいい感じに高度感がある。
3ピッチ目はレモンのオリジナルの5.6を、自分がリードさせてもらう。
今まで3人パーティーの2人目として登ってたので、二人にビレイしてもらってダブルロープ風になる。
ただ自分はダブルロープの経験が皆無なので勝手がよくわからず、取らなくていい木に支点を取ったりして若干混乱ぎみ。
5.6なので苦も無く登れたが、もっとスムーズに支点構築とかできればよかったと反省。
そして最終の4ピッチ目、多く登られているルートは稜線のリッジを行くルートらしいが、我々はあえて右側のトラバースのルートを行く。
金谷さんがリードで登る。早々に壁の向こうに消えて姿が見えなくなり、結構な時間がかかってようやくセカンドで登り始める。
登って初めて時間がかかった理由がわかる。誰もこのルートにきてなさすぎるので壁にびっしり岩苔が張り付いている...!足を置くたびにパリパリと岩苔が音を立てるので、一挙手一投足が壁の掃除をしながら踏み出さざるを得ない。
しかも足元が切れていて高度感がめっちゃある!
このスリル、アルパインだなぁ。
金谷さんは「チンネ左方カンテを思い起こす。」と言って満足そうだ。
キャンプ場に戻ると今日はレタス味のソフトクリームを食べる。
意外とおいしいけどこれレタス味なのか...???
晩御飯は私が用意した皿うどんが好評だった。今度から山に入った時は作ろうと思う。
4日目は小川山を出て二子山に向かう。
予定ではまたマルチをやるつもりだったが、前日にこの辺りに雨が降ったようで、
あちこちから水が滴るので悪魔のエチュードだけやって帰ることに。
OKDさんが2回目のトライで成功。
今回が初めての石灰岩の岩場で、悪魔の指にさえ触れなかった。上達してまた訪れたい。
今回の合宿ではナチュプロやクラック、マルチに石灰岩など新しい経験を積むことができた。
正直なところ自分の実力ではまだまだ及ばないものが多かったのでへこんだりもしたが、
今回は「自分の限界がわかっただけでも大進歩」ということにしておこう。
クライミングにキャンプ、夏休みの思い出としてこれ以上ないくらい楽しい日々を過ごせた。
今回登れなかった夏休みの宿題たちを片付けにまた訪れたい。