若狭 今古川 沢登り
- 山行日
- 山域、ルート
- 若狭 今古川
- 活動内容
- 沢登り
- メンバー
- H、I(記)
若狭 今古川 沢登り 山行記録
うつろ谷について調べていると、今古川が目に留まる。
記録を読むと、うつろ谷よりも滝が多く、面白いらしい。
それ程困難な滝はないようだったので、新人Hさんと共にトポなしで挑戦してみる。
7月27日(金) 晴れ
JR三方駅(標高5m)から、先ずは歩き装備で出発する。
交差点の信号を渡って細い道に入り、学校を過ぎた辺りで左手の道に入る。
今古川を越えて交差点を左に曲がり、道なりに登って行くと林道が始まる。
林道に入ると直ぐに鹿除け?のゲートがある。
未だ朝方で気温もそれほど高くないはずだが、徐々に傾斜もきつくなり、汗だくとなる。
大きな堰堤が見えてきた辺りで、オロロの大群に襲われ、気持ちが滅入る。
オロロを振り払いながら橋の手前で一息入れ、今にも自然に帰りそうな右岸の巻き道を登る。
70m程登り、アップダウンのあるトラバース道に入るが、所々、草木が繁殖しルートが不明瞭となっている。
行き過ぎたかな?とも思った頃に左手からの顕著な沢が現れ、ホッとする。
この沢を渡り、左岸の尾根沿いのルートを藪漕ぎしながら下り、やっとこさ?今古川に降り立つ。
駅から約1時間半の行程。
汗だくの中、沢装備を付け、漸く沢登りの開始となる。
水は少し濁ったような感じで、少し冷たいが、気温が高いので何とかりそうだ。
F1に取り付くが、かなりぬめぬめで悪い。真ん中から抜けるが、Hさんは慣れないぬめりに苦労していた。
3つ目の滝もぬめって滑りそうだったので、この沢唯一のロープを出す。
水流の右を抜けて左岸の立ち木でビレイ。
この後お手頃の滝が5程?続く。
お手頃の滝を10程登り、標高360m付近で2段の大きなぬめり滝が出現。
一段目は、水流の左手を登り、二段目は豪快なシャワーを浴びながら、ぬめる滝を左上するが、上部で行き詰まる。
足場がないので、木にシュリンゲをかけてA0で越える。どうやら右岸に巻き道があったようだ。
続く幅広のぬめり滝。簡単そうに見えるが、結構、滑る。水流付近はフリクションが効くので、中央を越える。
続く滝は右上して越えようとしたが、中段から上がツルツルで断念、右から巻き上がる。
そして標高400m付近でメインの裏見の滝が出現。
中央からバンドに上がって左上し、落ち葉の積もった滑り易い斜面を木登りで越える。
次が噴水?滝。ここは左から落ち葉の積み重なった滑り易い階段状斜面を巻き上がる。
滝上で長めの休憩を取る。
マイナスイオンに癒されるが、スズメバチに似たアカウシアブが途中から終始纏わりついてきて癒し気分も半減だ。
噴水滝を越えると傾斜も緩やかになり、平流が続く。
標高450m付近の分岐を左に進んでからも暫く流れは緩やかだ。
この付近は、インゼル、堆積した土石や樹木で、ルートが少々わかり辛い。
標高510m付近の分岐は右手の連続する滝を登る。
ぬめって滑り易いが、楽しく越えて行ける。
手頃な滝を10程越えると、標高560m付近にのっぺりした滝が出現する。
この滝は手が出ず、右から巻き上がるが、上部で二俣?が・・・。
ここは、左の東北東の流れに進むのが正解。
続いて大きめの滝を2程越えると、再び流れは緩やかになり、標高640m付近の二俣へ。
ここを右に入ると流れは更に細くなり、藪っぽくなる。
そして次の二俣を左に進み、一登りすると林道の土管に突き当たる。沢はここで略終わりだ。
ここで、大量のブヨに襲われ左耳、側頭部をやられる。おかげで翌日は猛烈な痒みに悩まされる。
林道で休憩したかったが、大量のブヨが舞い、それどころではない。
やむを得ず雲谷山まで踏ん張ることとする。
林道を越えて5分程細い沢を辿ると右手に細い流れが現れる。
雲谷山へ抜ける谷と当たりをつけ、北東方向にルートを取る。
暫く進むと水流も消え、あとは谷間を藪漕ぎしながら、時々コンパスを合わせつつ、黙々と高度を稼ぐ。
暑さでヘロヘロになってきた頃、雲谷山(標高786m)山頂付近に上手いこと飛び出す。
頂上から北西面の眺めはいいのだが、ここもアブ、ブヨ、ハエのオンパレード。
虫よけスプレーで何とか凌げたが、なければ疲れた身体に鞭打って早々に下山だった。
装備を解いて、靴を履き替え、昼食を摂る。害虫がいなければ、恒例の昼寝をするのだが・・・。
装備が乾いてきた頃に下山開始。登山道の踏み跡は、しっかりしている。
高度を下げていくと暑さが増し、たまらず標高400m付近のコルで休憩を取る。
長袖を脱ぐと手首にマダニが喰らい付いていた。藪漕ぎの時に付いたのだろう。
疲れたので横になると、2人して爆睡モードに突入であった(笑)
再び身体を奮い立たせ、途中の展望台で三方五胡の眺望を楽しみつつ急斜面をぐんぐん下る。
下山口にある三方石観世音にお詣りし、あとは灼熱の太陽にくらくらしながら三方駅へ。
直ぐ近くのきららの湯で汗を流し、虹ラーメンを食べて帰途に着く。
今古川、手頃な滝が連続し、なかなか楽しい沢でした。ヤマビルもみかけず。
ただアプローチと最後の藪漕ぎがしんどいのと、下山が長いのがネック。
晴天が続いたせいか、全体的にぬめって滑り易かった。
時期が悪かったのか、アブ、ブヨ等不快虫が多い・・・、虫除けスプレーは必須です。
分岐が多い沢なので、コンパス、地形図と高度計は必須。
コースタイム:三方駅0545~0630堰堤前~0715最初の滝~0940裏見の滝~0955噴水滝1020~1030標高450m付近分岐~1050標高510m付近分岐~1135標高630m付近分岐~1155林道~1220雲谷山1345~1440標高400m付近コル1520~1605三方石観世音~1630三方駅
平面距離:11.28km、累積標高(登り)1,260m