名張 香落渓 屏風エリア フリークライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 名張 香落渓 屏風エリア
- 活動内容
- フリークライミング
- メンバー
- 岡田、岩瀬た(記録)、Nさん(岡田友人)
名張 香落渓 屏風エリア フリークライミングの山行記録
こんにちは、岩瀬琢海(以下、岩瀬た)です。
言わずと知れた西日本きってのトラッド/クラッククライミングスポット、名張の香落渓。
みなさん、「フリークライミング」という言葉を聞いたときのイメージはどのようなクライミングでしょうか。
僕が初めてハーネスを買った日に思い描いていた「フリークライミング」は、カムをジャラジャラ下げて、大岩壁に走るクラックを登っていくクライマーの姿でした。
今となってはフェイスクライミングの方が馴染みがありますが、いつか行きたいと思っていた場所にようやく行くことができました。
以下、山行報告です。
アプローチ
駐車地から見える、岩壁に走る無数の割れ目。
すげぇ。。。とあっけにとられながら準備。
青蓮寺川を渡渉しないといけないのでウェーダーを用意しておいた方が良いと前もって教えてもらっていたのですが、結局僕だけ準備できずに当日を迎えてしまいまた。
自業自得なのでクロックスで渡渉しようと思っていましたが、Nさんがウェーダーを貸してくれて僕の代わりにパンツ一丁になって渡渉。
「沢ヤやからなあ!!」
と言ってくださいましたが、申し訳無かったです。ありがとうございました!
次回はウェーダー準備します。
屏風エリアでのトライ
堡塁岩や烏帽子/駒形岩などで、1手だけのジャミングなどは時々していましたが、本格的なクラックの岩場は初めて。
Nさんにプロテクションのあれやこれやを教えてもらい、さっそく"ベイビークラック5.7"に岡田さんがリードトライ。
多少は手こずるかと思っていましたが、スッスッっとジャミングを決めていき見事OS。
続いて岩瀬たもトップロープでトライ。
岡田さんの真似してハンドジャムとフットジャムを決めると、不思議なことによく効く。今までこんなにうまくジャミングが決まったことなんて無いなと思いながらどんどん登って、トップアウト。嬉しい。
続いて"名張入門5.9"にトライ。
先ほどのベイビークラックとは違い、こちらはいわゆるワイドクラックというものだ。
岡田さんのトライ。
出だしわずか30cmでウンウン言いながらいろいろ試して「わからん。」と降りてくる。
あーでもないこーでもないとムーブを試してやっとどうにか登り始める。
下部をこなして一段上がって、中段のフレアしたクラックにとりかかる。
しばらくウンウン身体をねじ込んだりして「膝が痛い!膝が痛い!」と言いつつ粘るも、ついにロワーダウン。
肩を落として膝とくるぶしにテーピングをしていました、、、。
そんな感じで、いくつかの課題にトライ。
「ウンウン。はぁはぁ。わからん。」
「左手刺しちゃうか?」
「なんかわからんですけど、ずりずりやってたら行けましたよ。」
「パンプしてないのに息切れしますね、、、」
「奥にも割れ目ありますわ。」
「なんか喋りたくなくなる。」
「このルート、落ちて割れ目にスタックしてレスキュー呼ぶ事態になった人おるらしい。」
とか言いつつ、ワイワイと交代で割れ目にはさまっていきました。
朝から夕方前まで登って、多くの宿題を残して撤収。
目下の目標は"マシュマロマン5.10a"になりそうです。
成果
岡田
ベイビークラック5.7 OS
名張入門5.9 TR「意味分からん」と吠えて終了
ミニラ5.10b TR ノーテン
マシュマロマン5. 10a TR テンションかけながらもトップアウト
サーフライダー5.10c TR 始まらずにして終了
岩瀬た
ベイビークラック5.7 RP
名張入門5.9 TR テンションかけながらもトップアウト
ミニラ5.10b TR ノーテン
マシュマロマン5.10a TRフィスト決まらず終了
サーフライダー5.10c TR 始まらずにして終了
Nさん
1本も触らずビレイのみ(!)
以上、山行報告でした。
ジリジリとツラそうに登っている岡田さんをビレイしている時に、ふと、
「あれ、なんであんなに頑張って割れ目にはさまってるんだろう。」
と妙に冷静な気分になったりしましたが、いざ自分が割れ目にはさまってみると、
「もっとはさまれなくては。」
という変な使命感が燃えるような気持ちになります。
ボルトにプロテクションを求めずに登るというのも、魅力的なことだなと個人的には思います。
クラックを登る技術は、プロテクションの設置も含めて、今後必ずアルパインクライミングに生きてくると思うのでこれからもどんどん打ち込んで行こうと思います。
そしてNさん、ウェーダー本当にありがとうございました!!