大峰 北山川 深瀬谷大滝 沢登り
- 山行日
- 山域、ルート
- 大峰 北山川 深瀬谷大滝
- 活動内容
- 沢登り
- メンバー
- OKD(L & 記)、TG
大峰 北山川 深瀬谷大滝 沢登りの山行記録
梅雨時期で増水モードの大滝を登攀してきました。
以前、偵察に行った深瀬谷大滝。梅雨時期でシャワー登攀を楽しめそうなので行ってみました。
行程8:00 駐車地~8:15 10m前衛滝~8:20 大滝下~8:30登攀開始~11:30 大滝上~11:40 連続小滝上(遡行終了)~12:20 駐車地
駐車地から階段を上って現れる前衛滝を右側から越えるとすぐに大滝。わかっていたとはいえ偵察時と水量が全然違う…。望むところや!やってやろうやないかい!!と気合を入れる。
1P目(OKDリード)左岸の凹角も考えられたが、敢えてここは水線突破。想像以上の水圧で前が見えず、まともに息もできない。地上で溺れるとはこのことか。カム1発決めてランナウト気味でどうにかこうにかバンドまで上がる。そこから水流凹角の直上ラインが登れそうな感じだが、激シャワーでプロテクションが取れるかどうか全く確認できない。ここは諦めて左の立木までロープを伸ばしたが、これもズルズルのスラブで気色悪かった。
2P目(OKDリード)トラバース気味に右上して再び水流へ。左岸側から右岸側へ左上するバンドに合流し、逆くの字に折り返す。水流左側の岩でピッチを切った。
3P目(OKDリード)滝は草付きの岩盤を中心に上部で大まかに二条に分かれている。左は増水時のみ流れるのか、右側が本来の流れであろう。岩盤の草付きもまぁまぁ水が流れている。ルートはいくつか取れそうだがここは極力本流に近づきたいところ。岩盤右端のカンテから取り付いた。残置のハーケンが1枚あり、それを使わせてもらって上がろうと右手をかけた岩が頭ぐらいの大きさでボコッと取れた。なんとか耐えたがヒヤヒヤした。この区間は全体的に脆かった。さらに1段上がった所でマイクロサイズのカムで固め取りし、いよいよ右の本流へ突入。油断すると手も足も引っぺがされそうで、首がモゲるかと思うくらいの水圧だった。幸いスタンスはしっかりしていたので、無事に左岸側へ渡り立木でピッチを切る。
4P目(TGリード)
立木からスラブを上がり、右壁に走っているバンドを伝う。バンドを伝った後、カンテ状岩の右の水流をステミングで突破。右岸の立木でピッチを切る。危なげないリード、流石です。上からは池原ダム湖がよく見えた。
5P目(OKDリード)下から見た時は4P目で落ち口と思っていたが、登ってみるとさらにもう一段滝が繋がっている。かなりの水圧であったが左の木の根でランナーを取りステミングで難なく突破。
その後は穏やかな渓相となり、連続した小滝を越えて遡行打ち切り。右岸の尾根を拾い、駐車地まで下山した。
帰りは御船の滝を偵察してから吉野の中華料理「仁」で遅めの昼食。昼定食の時間に滑り込みセーフ。ボリューム満点でした!
考察
傾斜はそれほど強くはないが、1P目はランナウト気味、3P目は脆い部分があり慎重を要する。曇っていて終始シャワーを浴びていたので寒かった。水量が少なければ体感グレードはぐっと下がるような気がする。今回全ピッチで水流を交えたライン取りができ、梅雨の増水時期にしてはいいラインで登れたのではないかと思う。