大峰山脈 北山川水系 北山峡 葛川本流 沢登り

山行日
山域、ルート
大峰山脈 北山川水系 北山峡 葛川本流
活動内容
沢登り
メンバー
岩瀬た(記録)、吉岡

大峰山脈 北山川水系 北山峡 葛川本流 沢登りの山行記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
ゴルジュ見てみたい。
ということで、北山峡の葛川本流に行きました。
会の過去の山行記録などを見て、水中眼鏡とライフジャケットとフローティングロープ(KPロープ)を用意。
3日ほど前から天気予報と増水の様子を伺って、どうやら行けそうだなということで入渓。

以下、遡行記録です。


装備

ネオプレンジャケット
ライフジャケット
水中眼鏡
フローティング(KP)ロープ20m(かなり役立った)
補助ロープ30m(懸垂時に使用しただけでした)
沢登り装備一式

行程概要

7:30 起床・準備・出発
7:50 入渓
8:45 S字淵
13:30 一の滝
14:15 二の滝
15:20 遡行打ち切り点(下葛川集落)
16:50 駐車地・下山完了

行程詳細

田戸橋近くの広場に駐車して仮眠の後、準備して裏側斜面の踏み跡を辿って降りていく。
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ルンゼ内を懸垂下降して降りると、僕らが降りてきたルンゼの反対側にフィックスロープが張ってあった。
降りてすぐに入渓。
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しばし進むと、広い淵の向こうが門のようになっている。
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いかにも出発地点って感じだ。
よーし頑張るぞ。

門をくぐって、河原を進んだらゴルジュ帯に入る。
うわーすごいなぁー!と思いながら壁沿いに泳いでいく。
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感動しつつ泳いでいくと、最初の関門の、S字淵につく。
どうにか足がつくところでフローティングロープをつないで、まずは僕が左岸伝いに進んでみるも、流れが強くなったところでそれ以上進めず思い切って右岸に発射するが突破できずに戻されてしまう。
続いて吉岡さんも行くけれど、突破できず。
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手元の遡行図を確認。前調べした際に自分で
書き加えたメモには「いける」としか書いてない。過去の自分に勇気はもらえたけど、ちょっと役に立たない。

各人もう1トライずつして、失敗したらいったん戻って立て直さないと寒いなと思いながら、改めて水流を見ていると、流れが壁にぶつかるところに滝に向かう流れがあることに気づく。(以後この流れを"トルネード水流"と呼ぶことにした。)

もう一度左岸伝いに泳いで、同じところから少し角度を変えて右岸めがけて発射する。必死の平泳ぎ。
そうすると、不思議なことにというか予想通りというか、トルネード水流をうまくキャッチできて滝身に寄ることができた。
滝の左側を乗っ越して、やったーと思いながら吉岡さんを引っ張って、無事にS字淵を突破。
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ここが突破できなかったら撤退もやむなしかもなと思っていたので、無事に突破できて良かった。

それからもずんずん泳ぐ。
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急流になってるところも水の流れを良く見れば意外と進める。川がカーブした場所では外側は流れがきつくて進みづらい。パワーで押し切れないときは内側になってるところめがけて発射。

小さな滝の釜はトルネード水流に向かって発射。2条ならその間をめがけて発射。
右岸と左岸を行きつ戻りつ、滝を乗っ越せば次はドボン。
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楽しいけれど、だんだんバテてきた。
そのタイミングで、一の滝に到着。
前衛滝は右岸をヘツって越える。結構悪かった。

釜が白くたぎっている。
左岸の岩棚まで行ければどうにかなりそう。
ロープをつけて左岸をヘツリつつ泳いで岩棚まで行こうとするも、強い流れに阻まれる。
しばし戦ううちに、全身の力を抜くことができなくなって太ももがツってきた。
一旦諦めて、後ろに流れ落ちる前衛滝に吸い込まれないように必死で泳いで戻る。
水流をよく見てもう少し奥から再び発射するも、捕まることを望んでいなかったトルネード水流に捕まってしまい、水中でハングしている岩の下に吸い込まれかける。あわや溺れそうになり必死で壁を伝ってから違う水流に逃げ込んで、吉岡さんにロープで引っ張り上げてもらって事なきを得る。あぁびびった。
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水面・水中・水底と、地形によって流れが違うんだなということがよくわかってきたところで、ちょっと怖くなってしまったので潔く突破を諦める。

しかし戻るにしても、滝に挟まれて閉じ込められた感がある。ここまで来るへつりも悪かったし、戻るの嫌だな、、、
吉岡さんが思い切って前衛滝右岸のチムニーっぽくなってるところから水中へドボンするが、ここでもトルネード水流が下降を阻んで流れから抜け出せない。
一度チムニーに戻ってきて、少し登り返してからへつって、滝壺から脱出成功。
僕も続いて入水し、ロープで引っ張ってもらって脱出。ほっ。
恐るべしトルネード水流。
一の滝を左岸から巻く。

巻き上がってナメを進むと、二の滝が。
ど迫力だ。
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実は今回はこれを登ってみたいなと思っていたので、いくつかのこの滝の写真を研究していた。
天気予報的に、若干の増水見込みだったので諦めていたけれど、いざ目の前にすると思っていたよりも水量が多い。お、恐ろしい。
結構増水してたんだな。と、ここで初めて気づく。

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写真をとったり、滝まで近づいてみたり、のんびりしてから左岸を巻く。

それからもまだしばらく遡行を続け、下葛川集落の橋で遡行終了。
大きな平らな岩の上でしばらく休憩して、車道に上がって、疲れたなー!と思いながら駐車地まで歩く。

下山完了。


以上、山行報告でした。

初めて泳ぎ主体の沢に行ってみましたが、新鮮味もあるからか、ここ最近の中でもかなり楽しい山行ができました!しかし、終始雨が降ったり止んだりで日向ぼっこもできなかったので体温は下がる一方。上流に行くにつれて水温も下がっていってる気がしたので、最後の下葛川集落の橋が見えた時にはホッとしました。
一の滝は、直登ラインが見えてたのに辿り着けずに残念。初めて釜が怖いと思いました。
もっといろんなゴルジュに行ってみたいです。

沢も行きたいけど、そろそろ梅雨も明けるので、大きな岩にも行きたい!!