吉野川水系 銅山川 瀬場谷 沢登り

山行日
山域、ルート
吉野川水系 銅山川 瀬場谷
活動内容
沢登り
メンバー
T.I、I(記)

吉野川水系 銅山川 瀬場谷 沢登りの山行記録

7月初旬から計画を立てていたものの、梅雨空で2回流れた瀬場谷。
久し振りに予定の合ったT.I君と愛媛の名渓に挑むことにする。
台風後で水量が多かったが、噂以上の滝が連続する良い沢でした。

8月19日(月)曇り時々雨

深夜、瀬戸大橋を越えて愛媛県に入り、瀬場登山口に車を停め、仮眠する。
明け方、車を叩く雨音に目を覚ます。
昼頃から雨予報だったはずだが・・・やっぱり雨か・・・。
0630セットしておいた目覚ましを合図に準備を始める。
T.I君は、毎度のごとくシートを広げ登攀具等を要領よく準備していく。
その脇で、あれはどこだったかな?と荷物を探りながら準備する自分とは大違いだ。
要領よく準備を始めたT.I君だったが、何故か突然、焦り始める。
訳を聞くと、登攀用ザックを忘れたとのことで、いたくショックを受けている様子。
自慢できる話ではないが、最近、山に行く度、忘れ物など、しょっちゅうである。
そんな慰めも、T.I君にとっては、あまりフォローにならなかったようだ。
寒そうだったので、予定より着込んで0730ころ、出発する。
登山道を少し登り、右岸の斜面を下って入渓する。
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連続する滝にテンションもあがるが、意外と水温が低く着込んで正解だった。
3段10m滝は、T.I君が登るというので、釜を泳いで左岸でロープを準備する。
近付いてみると思った以上に水量が多く、吹っ飛ばされそうだったので、諦めて右岸を高巻く。
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続く3m滝は、滝の左を登る。
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4段15m滝は、右岸のルンゼから高巻く。
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小滝を越えて暫く進むと、水取入口、釜を泳いでシャワーを浴びながら越える。
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少し進むと八間滝50mが堂々と姿を現す。
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暫し、堂々たる流れを眺めて、ここも大人しく右岸高巻き。
ガラガラのルンゼを岸壁手前まで詰め上がってから右手にトラバースする。
抜け口を探していると、T.I君が被り気味の岩の割れ目に登路を見出す。
ロープを出してT.I君リードで抜け、斜面を越えると、ドンピシャで滝の落ち口に出た。
毎度、T.I君の確かなルート取りには助けられる。
斜滝5mに果敢に挑むT.I君、自分は滝左手の岩を巻き登る。
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続く3m滝もT.I君は果敢挑むが、水量に圧倒され敗退。
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8m滝は、ロープを出してT.I君が登るが、中段から苦戦していたので、戻って来てもらい、右岸を高巻く。
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4m滝は、滝の裏側を右から左に抜け、滝の左手を登る。抜け口が少しいやらしい。
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3段10m滝は、左から巻き上がる。
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3段12m滝は左から越えて行く。
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続く連瀑帯を越えて行くと最初の登山道(木橋)が横切る。
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登山道を越えて直ぐの2段5m滝は、水流の右を越える。
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10m滝(斜滝2段7m?)は、T.I君がロープを付けて、激流の中を、ハーケン、ボルトナッツ、カムを駆使して越える。
セカンドで登ったが、物凄い水流で、上段では、滝に打たれながらのハーケン回収に苦戦した末、落としてしまい、T.I君には申し訳ないことをした。
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その後は、ナメ滝が出てくる。
岩間6m滝は、右から巻き上がる。
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斜滝4mは、右岸をへつり、左から巻き上がる。
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釜を持った7m滝は、右から巻き上がったが、T.I君は右のクラックを登って越えた。
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斜滝4mを越えると、明るい斜滝15×30m。
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ここで小休止を挟み、滝の右を攀じ登る。
20m滝は右岸を高巻く。
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8m滝は水流左を登り、続く斜滝を水流を縫うように越えると2回目の登山道が横切る。
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これを越えると、今までの滝オンパレードとは打って変わって、癒し系のナメが続く。
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ナメ滝2条2m。
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3m,5m,7mは右から越えて行く。
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その後ナメと穏やかな滝を30分程進むと3回目の登山道が横切る。
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無事、遡行終了点まで辿り着き、T.I君と握手を交わして、ほっと一息つく。
靴を履き替え、下山開始。
トポでは、下山1時間弱とのことだったが、登山口まで2時間近くかかってしまった。
疲れ切ったオッサンとは対照的に、楽しそうにiPhoneでミュージックを聞きながら、例のシートを広げて装備を片付けるT.I君であった。
温泉が近くになかったので、四国中央市内のラーメン店で腹を満たし、時折、睡魔に襲われながら帰路に着く。

コースタイム

駐車地(標高650m)0730~0900八間滝0950~1040二俣~1110登山道(1回目) ~121010m滝1230~1330斜滝15×30m1350~1415登山道(2回目)~14252条ナメ滝~1505登山道(3回目)(標高1,380m)1525~1710駐車地
平面距離:8.48km、累積標高(登り、下り)1,670m

トポに書いてあった「まるで沢登りに用にできたような谷」まさしくそんな沢だった。
2回目の登山道を横切るまでは、滝また滝の連続、それ以降は癒し系のナメ。そしてヒルもいない。
関西からは少し遠いが、行ってみる価値は十分にあると思う。
15年前、会に入りたての頃、大先輩達に連れられて登った床鍋谷以来の愛媛の沢登り。
あの時は、遡行後の東赤石山の稜線から見える景色に感動したものだ。
T.I君、毎度ありがとう!次回もよろしく!!