槍ヶ岳 冬期登山
- 山行日
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- 山域、ルート
- 槍ヶ岳
- 活動内容
- 冬期登山
- メンバー
- 田中、長野
槍ヶ岳 冬期登山の山行記録
こんにちは、田中です。初冬の槍ヶ岳に行ってきました。雪山に向けての身体慣らしと思っていましたが、ラッセルや強風に煽られながら、なかなかハードな山行になりました。それでも、やはり白銀の世界は言葉にならない美しさ。感動の連続でした。
以下山行報告です。
装備
ツエルト、寝袋、エアマット、マット、ダウン(上下・シューズ)、ヘルメット、ピッケル、アイゼン、ゲイター、バラクラバ、手袋、スリング、カラビナ、ゴーグル、ガス、水4.2l、食料、行動食、地図、コンパス、カメラ、充電器、ヘッドランプ、カイロ
行程概要
11月16日
20:30 集合、出発
2:30 新穂高温泉着・仮眠
11月17日
3:30 起床
4:50 新穂高温泉出発
6:50 白出沢出合
9:40 槍平小屋
15:30 千丈分岐点
18:05 飛騨乗越
18:30 冬季小屋
11月18日
5:00 起床
6:10 小屋周辺散歩
8:30 冬季小屋出発
8:40 飛騨乗越
9:20 千丈分岐点
11:00 槍平小屋
13:30 白出沢出合
15:00 新穂高温泉
行程詳細
11月17日
駐車場には計10台程の車。この時期ともなればぐっと登山者が減る。
出発は睡眠優先で少し遅めへ。気温は2℃、風もなく寒さを感じない。2人とも厳冬期用のシュラフが入っているためか、「ザックが嵩高い割には軽いね」と言いながら出発。長野君は55Lの容量がハチきれそうでした。
白出沢を過ぎた辺りから雪景色になってくる。そして2人して登場したゴム手。やっぱり冬はコレ、最強の相棒。
滝谷出合はまだしっかりと水が流れており、雪の積もった木橋を渡る。
槍平小屋辺りは積雪5~6cm程。朝も昼も行動食もどら焼き揃いの長野君。因みに2日目も。
そして、ここからラッセルに苦しめられる。飛騨沢の登りも加わり、目先の距離が全然縮まらない。今の時期でこれなので、この先のことを考えると恐ろしい…。
あっという間に時間が過ぎ、日没に備えアイゼン装着と防寒着を着込みラストスパート。ヘトヘトで冬期小屋に到着。
11月18日仮眠のつもりが起きたら0時。日付けが変わってからの夜ご飯へ。鍋で温まり、2時半再び就寝。
4時、暴風唸る音を聞きアラームをスルー。5時に目が覚め起床するも、依然ゴーゴーとすごい風の音。とても穂先に登れるような状況ではない。朝食を済ませ、外を偵察。
外を見てビックリ!ちょうど日の出の時間で、強風が吹き荒れる中、ガスの晴れ間から眺望が。嬉しくてしばし撮影大会。
夜間の降雪は3~4cm程。
時折身体が持って行かれそうな突風が吹く。
前日苦労した登りも、下りは快適。新雪のフカフカ雪をグングン下る。
下りは早く、あっという間に槍平小屋。昨日の晴天で雪が溶けたのか、積雪量が減っている。白出沢を過ぎた辺りから雨が振りだす。なんともいいタイミング。
15時新穂高温着。
まとめ
当初の計画より、両日ともゆったり時間をとっての山行となりました。初冬と言えどやっぱりラッセルは苦しかったです。それでも天候に恵まれた2日間、感動的な世界でした。