丹波 三尾山 東稜 アルパインクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 台高 戸倉谷
- 活動内容
- アルパインクライミング
- メンバー
- S川、橘(記)
丹波 三尾山 東稜 アルパインクライミングの山行記録
丹波の名峰である三尾山に登る機会を得る。今まで何やら三つある尾(ピーク)のうち、一番東側の尾に突き上げているのではと思われるルートの取付きは確認していたが、単独ではなかなか踏ん切りがつかないし、ネット等を検索してもほとんど記録もないので二の足を踏んでいた。
今回、S川君の連れ合いの方が登られたということで、二番煎じではあるがやっと重い腰を上げて登ることができた。
登ってみると流石に手垢には塗(まみ)れておらず、代わりに不安定な岩やロープが切れそうな尖った岩角など、なかなか面白く、尚且つ最終ピッチを抜けて暫く歩くと眼前に突然東尾から240度?程も見渡せる頂上に飛び出せ
て登山の楽しさを思い出させてくれる、楽しいルートだった。
1P目:二番目の小屋を左に見送り、暫く歩くと無粋な青ペンキが苔むした岩に書かれており、そこより取り付く。
2p目:暫く歩いた後また青ペンキで表示があり、正面突破を図るが岩が脆い上に中間支点も皆無なので大人しく右の巻きより逆くの字に上がる。
3p目:この辺り記憶が薄いが、歩いたり、岩場が出てきたらロープを出して登ったりとを繰り返す。確保点は主に樹木。
4p目:P(ピーク)6であると思われるが、とりあえず登る。
5p目:多分p(ピーク)7(最終P)と思われるが、やや傾斜のある壁を豊富なガバを頼りにずり上がる。
終了点からはロープを解き、暫く歩くと前出の東尾展望台に飛びでる。舞若自動車道が山のすそ野に通ってしまったためやや興ざめだが、それでも580mそこらの標高の割には展望が最高に良かった。
展望台からは中間の西尾、最高点の三尾山ピークまで一投足だ。ピークを辞したらまた西尾と東尾の鞍部に戻り、下山路を余韻に浸りながら小一時間歩くとゲートの先の車を停めた広い駐車場に到着した。
帰りは国領温泉に寄り、助七旅館で汗を流す。ここの温泉もまた良かった。相方のS川君、楽しい山行を企画して頂き、ありがとうございました。
notes
- ハンマーとハーケン少々は多分要らんだろうと車に置いてきたが中間支点が全く無く、打てそうな割れ目は随所に有ったので、有れば安心だった。
- 所々に浮石あり。カムはあちこち入るが、てこの原理で岩が剥がれそうで怖かった。ポンポンと頼りない音がする所多数。
- 手つかずの岩場で良かった。いつまでもこのままでいて貰いたい。