大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン マルチピッチクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン
- 活動内容
- マルチピッチクライミング
- メンバー
- 石橋、野間、OKD(L & 記)
大台ヶ原 蒸籠嵓 ブッシュマン マルチピッチクライミングの山行記録
梅雨の合間を縫って、大台ヶ原蒸籠嵓のブッシュマン(10c)を登攀してきました。
実はゴールデンウィークに同じメンバーでチャレンジしたが、その時は季節外れの寒波で辺りは真っ白、壁はツララが垂れていた。取り付いてはみたものの、ホールドやガバは凍りついてツルツル。1ピッチ登ったところで諦めて撤退していた。
今回は再チャレンジ。天気はイマイチだが条件は良さそう!
装備
Dロープ(8.2mm×60m)
以下 各自
アルパインヌンチャク(120×1、60×3)、クイックドロー×2、スリング240(各1)、120(各2)、60(各1)、環付きカラビナ(各2)、環無しカラビナ(各2)、クライミング用具一式(シューズ、ルベルソ等)
行程
7:00 駐車場出発
8:00 登攀開始
9:40 4P目スタート
10:15 5P目スタート
11:00 6P目スタート
11:40 登攀終了
行程詳細
○7時に駐車場を出発。
曇天の中、雨が降らないことを祈りつつ尾鷲辻方面に向った。
○大蛇嵓分岐の辺りからルンゼを10分ほど下ると大きな穴が空いた岩壁に出くわす。どうやってできたのか謎は深まるばかり。
○すぐ下の凹角を回り込んだ所の木に残置紐とプレートが掛けられている。ここが取り付き。
○1P目(石橋リード)
準備をしていざスタート。今回は成長著しい若手に核心部を任せるべく、奇数ピッチは石橋くん、偶数ピッチは僕のリードで登攀することにした。
壁は乾いてて前回とは大違い。フリクションもいい感じで、石橋くんも野間ちゃんもあっという間に登っていった。
○2P目(OKDリード)
ブッシュマンの名の通りブッシュの多いピッチ。
モンキークライムでさっさと通過する。
見通しもあんまり効かずスッキリしてないので写真はなし。
○3P目(石橋リード)
このピッチは比較的スッキリしている。
凹角をステミングやらを使いながら登る。
晴れていれば高度感も出てくるだろうが、ガスガス。。。
○4P目(OKDリード)
辺りを見回してもピンが見当たらずルートを見失いそうになるが、少し右に回り込んだところに発見。
ブッシュも少な目のフェースで快適。
○5P目(石橋リード)
核心ピッチ。ハングを乗っ越す一手が核心らしくグレードは10c(長身の人だと10a)が付いている。
今の石橋くんなら無問題だろう。
少し右上した後、ハング下で少し探っていたが「行きますよ」と一言残してアッサリと越えていった。
強なっとるなぁと感心する。
2ndは野間ちゃん。
ハング下でホールドやスタンスを入念に観察してる。取り付いた後も少しホールドに迷ったが、意を決してエイヤとばかり思い切ったクライミングで乗り越えた。ナイスクライミング!
ほんま強なっとるなぁとまたまた感心する。
ハングを乗り越したあとはスラブ。
急に毛色の異なるクライミングになって多少戸惑うが、きっちり拾っていけば問題なし。
にしてもこのガスガス。高度感ゼロ。。。
○6P目(野間リード)
いよいよ最終ピッチ。
5P目の登りも安定していたので、野間ちゃんに「最終リードする?」と聞くと「します」と即答。
フィナーレを飾って頂きましょう。
おそらくダブルロープでリードするのは初めてなんだろうけど、迷いなくロープも伸びて行く。
2ndで登ってみると、ロープも交錯することなくうまく振り分けられていた。
最後は石橋くんがきっちり決めてくれて登攀終了!終始ガスガスで眺望はなかったけど、岩は乾いていて快適な登攀を楽しめた。
○登攀終了後
終了点で補給を兼ねてしばし休憩。
ガスの流れが早く、時折、休憩中に一瞬眺望が開けるとやはり高度感は素晴らしく、山肌に咲いたツツジも美しかった。
休憩の後は時間もあったのでシオカラ谷方面から駐車場に向けて歩いた。充実した登攀後のシオカラ谷はいつもより美しくみえた。
あとがき
再チャレンジとなった今回、皆テンションをかけることもなく最後まで登り切ることができた。
前回1P目だけやって撤退した時もノーテンで登っているので、今回と合わせ技でおまけオンサイトということにしておいて下さい!
それにしても会の若手は経験を積んでますます強くなってきている。
フォローに徹してのんびりクライミングできる日もそう遠くはないな。しめしめ。