丹波 頭巾山 厳冬期登山
- 山行日
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- 山域、ルート
- 丹波 頭巾山
- 活動内容
- 厳冬期登山
- メンバー
- TL、SL、山村
丹波 頭巾山 厳冬期登山の山行記録
8日土曜の夜21時半にJR甲子園口駅で集合し、3人で京都南丹に向かいます。SLと山行をご一緒するのは今回が初めてです。TLが車中「冬山山中泊は久方ぶりで、勝手も忘れてしもたな」と言って、
メンバーの緊張を緩めてくれます。天気は数日良好のようですが、積雪の具合はあまり読めません。さすがに美山町辺りは積雪があり、先着のフォレスターが1台停まっていました。駐車場所と前夜泊場所を探していると、若い鹿が何度か道路を横断しました。良いテン場から星が沢山綺麗に見え、鹿の甲高い鳴き声が響きました。
2時頃就寝。
翌朝7時半に起床。青空が見えます。
暖かい珈琲をミルクでいただいて、9時頃登山口を出発。頭巾山は地元で愛される山だそうで、登山ルートを示した看板や分岐表示もあります。フォレスターのパーティと思われるトレースがずっとと続いていて、TLにとっては
それが想定外のがっかりです。やる気満々でスノーシューを持ってきたのに意味がないではないか、と。先頭を行くSLは、買ったばかりのコンパスに異常があるとのこと。
なるほど、明らかに南北逆方向を差しています。が、天気は良く青空無風で気持ちよく高度を上げます。ウェア1枚で快適です。標高700を越えた辺りでようやく、フォレスターのパーティのテントを発見。3人で午前中に頭巾山をピストンされたとのこと。一目でベテランのパーティです。
真西の方角へ、丹後と若狭の境の尾根を進みます。
トレースがあるとはいえ、とうにスノーシューやわかんは付けています。TLとSLがテン場適地の見当をつけてどこまで行こうか思案しますが、
頭巾山の山頂15時頃着にてテン場とします。アバウトな整地とアバウトなトイレつくりをして、青空無風の下テントを張ります。頭巾山山頂には立派な祠があります。雨に関わる神さまが祀られているそうです。ゆっくり水づくりをして、17時頃から美味しいお鍋をして19時半就寝としました。TLはもう少しメンバーと酒を飲んだくれたかったようです。
翌朝、わたしのセットした目覚ましが不発で寝坊。
4時半起きの予定がびっくり6時半起きです。やってしまった。
SLが張り切って朝の山頂の景色をカメラに収めます。天気は良好です。8時半過ぎに出発し、ここからトレースのないルートを下山します。さっそく美しい雲海がひろがります。
暫くすると、日当たりのよいなだらかな下りの尾根となりたいへん気持ちが良い。途中からSLに代わってわたしが先頭を行かせてもらいます。
コンパスは南南東の方角です。すると明らかに鹿の細くしっかりしたトレースが現れ、
そのトレース上に鹿糞が目印のごとく落ちています。鹿のトレースを辿って下ると、大きな木の下に大きな鹿溜まり場を見つけます。
そこで毎晩眠っているであろう鹿たちの体温体臭まで感じられそうです。鹿の生態をこんなに目の当たりにするのは初めてです。
もう少し下ると同じく木下に第2の鹿溜まり場を見つけます。
先程のがファミリー用だとすると、こちらは単身用です。ここならわたしでも丸まって快適に夜をやり過ごせそうだと想像します。夜、鹿がいつもの寝床に帰ってきたら、人間が丸まって寝ている。鹿は怒りのあまり、怒りの葡萄となって、葡萄のような鹿糞を山と積み上げ、
怒りの後脚で人間に向かって蹴散らします。しかしわたしは安穏と眠り続けます。
鹿糞を浴びせられたところで、夏の蛭とは違い、別に痛くもかゆくもない....で、鹿のトレースを辿ると最後の急斜面も難なく下ることが出来ました。
12時過ぎに駐車場所へ到着。終始天気に恵まれた山行でした。
TL、SL、ご一緒させて頂いてありがとうございました。日吉ダムそばの温泉にゆっくり浸かって、疲れを取って帰神しました。
メモ
エアマットの穴を風呂の残り湯につけて特定したが、
リペアキットは大きな店舗にも常時在庫なく取寄せが必要であった。今回は好日のダクトテープでその場をしのいだ。
ダクトテープは優秀で、今後もザックに入れておくこととする。わかんは事前に装着練習していったが固定位置がよろしくなかった。
調整が必要。雪がつかないようビニールテープも巻くこと。