櫛田川水系 蓮川 野江股谷 沢登り
- 山行日
- 晴れ
- 山域、ルート
- 櫛田川水系 蓮川 野江股谷
- 活動内容
- 沢登り
- メンバー
- 谷口(L)、SMB(記録)
- 行程
- 6:00 駐車地
6:30 入渓
8:00 鶴小屋滝
10:40 二俣
12:45 脱渓
14:20 駐車地 - 装備
- 登攀具一式
ロープ30m
櫛田川水系 蓮川 野江股谷 沢登りの山行記録
こんにちは!!
先日、沢の下降で膝を故障し、絶賛リハビリ中のSMBです!!
今回は三重県松坂市飯高町蓮の『野江股谷』で沢登りをしてきました。
野江股谷は、数年前の大きな崩落で、途中のゴルジュが崩壊し、最新版『関西発沢登りルート100』のガイド本では除外された沢とのこと。
グレードは中上級、メンバーは谷口さんと私の二人。
私自身初めて経験する高グレード且つ大崩落した未知の沢ということで、期待と不安に震えながら当日を迎えました。
以下、遡行記録です。
前夜
谷口さんをピックアップし、私の運転で前泊地へ。
二度目の利用の為、勝手知ったる我が家の様に快適に過ごさせてもらい、軽く飲んで寝床に就く。
夜中にゲリラ雷雨があり、目が覚めたものの、短時間であった為翌日の遡行に影響はないだろうと、再び目を閉じる。
入渓
前日に入手した特大おはぎ2個で腹ごしらえをし、午前5時半に泊地を出発。
蓮ダム沿いの道を西へ進み、その先の林道終点に絵馬小屋登山口がありそこに駐車。
駐車地までのちょっとした悪路に、助手席の谷口さんがとても興奮していたので、ここぞとばかりに私のダート走行テクニックを披露して喜んでもらいました。
午前6時30分、準備を整え、いざ入渓。
第一ゴルジュ
いきなりのゴルジュ、そして泳ぎ
自然が作り出した造形美の薄暗い廊下を歩く
廊下の先には豪壮な岸壁に囲まれた不動滝と墨汁の様な水をたたえた釜
左手の壁を登ろうとトライするもヌメヌメで悪かった為、断念
苔々した素敵なゴルジュを高巻く
イガミ滝
イガミ滝は高巻き
ロープを出して安全に
よく晴れて新緑と苔が映えて目に優しい
大量のオタマジャクシ
フリーで快適に登れる小滝がいくつもあり楽しい
落ち口が風呂釜になっていたので入浴
ウォータースライダーをよじ登る
プールでやるのはマナー違反
岩と岩の間に体を割り込ませワイドクラックっぽく登ってみる(やった事ないけど)
ここは木と岩の間に手と足でジャミングをキメ、クラックっぽく登ってみる(やった事ないけど)
午前9時30分、第三ゴルジュの入り口の綺麗な8m滝、ここで小休止
谷口さんはいつもの竹輪、私はカステラと冷えた牛乳(至高)で腹ごしらえ
牛乳が腐らず冷えたまま飲める沢が好きです。
大崩落ポイント
8m滝を超えた先は、噂の大崩落ポイント
第三ゴルジュ
地すべりがあったのか
遠く山の一部が欠け、土石流が全てを押し流し、荒涼とした景色が広がる
圧倒的な自然の力に驚かされた
そこに一匹のニホンカモシカが佇んでいた。
厳しい環境に身を置く生物の逞しい姿を見て
生き様の違いをまざまざと見せつけられたようで胸が熱くなる
カモシカは我々を気が済むまで眺めた後、何事も無かったかの様にその場を立ち去った
私がカモシカとの邂逅の余韻に浸っていると谷口さんが
『悟空とベジータが戦ったあとみたいやなー!』
そうですね。
脱渓
その後も遡行を続け、午前10時20分二俣に到着。
左俣を選択し少し進むと、苔むした岩壁、清涼な沢の流れに黄色く小さな花の群生が。
まるでラピュタの空中庭園のような世界観にテンションが上がり、私は小さなお花を愛でて、谷口さんはロボット兵になりきって楽しそうでした。
その後も小滝をいくつか越え、午後0時45分に脱渓、明るく爽快なナンノキ平に出る。
この頃からアブに付き纏われて防虫ネットを持って来なかったことを後悔。
丈夫な杖を手に入れ下山開始。
午後2時20分駐車地に到着。
まとめ
自然の造形美に心を打たれ、滝の登攀に心を躍らせ、大崩落を見てこの世の無常を感じ、とにかく最高に楽しい沢登りになりました!
この沢をチョイスしてくれた谷口さんに感謝です。
それと、全てリードさせていただきましたが、フリーの練習の成果かとても快適に登攀する事が出来ました。
ただ、ちょっとでしゃばり過ぎたかなと反省しているので、次回はよろしくお願いします!
台高最高!!