宝剣岳 中御所谷 沢登り

山行日
山域、ルート
宝剣岳 中御所本谷
活動内容
沢登り
メンバー
おせん、谷口、吉岡、岩瀬た(記録)

宝剣岳 中御所谷 沢登りの山行記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
中御所谷に行ったので記録を書きますが、詳しいことはおせんさんが書いているので僕は気の向くままに書こうと思います。

2022年7月10日、道の駅で目覚ましのアラームに起こされる。雨止んでる、よしよし。
沢服に着替えてパンを頬張りコンビニのコーヒーを飲みながら煙草を一服。よーし、今日もまた1日が始まった。

駐車地に着き、タクシーに乗り、遊歩道を歩き、入渓!

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入渓!

まず最初の滝、右手の凹角をおせんさんが勢い良く登って行こうとするが、ロープをつけてもらう。少し獰猛な野獣のようだ。どうどう。

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最初の滝とおせんさん

ちょちょいと登って次の滝は僕がいかせてもらい、右手のリッジを簡単なところを選んで登る。ハーケンバチギギだと思ってたけど、回収は一発だったとのこと。おかしいな。

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2つ目の滝

その次の滝は谷口さんリードで右手凹角をスタートして左壁に悪い乗り移りをこなした後、薮に突っ込んでどこまでも登っていく。登りすぎてちょっとだけクライムダウン。少し獰猛な野獣2。

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谷口塾長ガンバ!

草ボウボウで足場があるのかわからないトラバースを、斜め懸垂しながら進むと終始足場はあって、すぐに沢に復帰。

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振り返って撮影。草ボウボウの中を歩く。

大きな滝に出会って、高巻き。
できるだけ沢から離れないように気をつけつつ、うっすら残っている踏み跡を辿ってまた沢に復帰。良い塩梅で復帰できた。

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ジャングルだ

次の滝も左手の薮から巻くが、沢からできるだけ離れないようにルーファイしてるうちに僕だけはぐれてしまった。滝の上に着いて、あれ、みんなどこ行ったの?となる。
少し思案してきっとみんなはこの辺から上がってくるだろうというところに向かっていくとズバリ会うことができた。良かった。これは文字通りミスだったな。
たぶんお互いに「戻ってきて後ろから着いてくるだろう」と思っていたんだろう。

本流に流れ込むボロくて冷たい水の枝沢を巻き上がる。
一気に手がかじかむ冷たさでびっくり。

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冷たい

ところが、谷口さんとおせんさんはそこまで寒そうじゃ無かった。
後で聞く話では、先行して水を被った僕がキャーキャー言うのを見て谷口さんは心構えができて大丈夫だったようで、おせんさんにいたってはそもそもそんなに冷たく感じなかったよう。
吉岡さんと僕はできるだけ水に濡れたくないなとプルプルしながら登る。
小尾根を越してトラバースすると本流に復帰。

高巻きが2つ続いてお腹が空いたので休憩。ここで全行程の半分くらい。
巻きの道中、ニッコウキスゲの群生やシナノキンバイ、イワカガミなどの高山植物が咲いていて、アルプスって良いなと思う。

ゆっくり休憩してから遡行再開すると、砕けた雪塊が転がる出合いに到着。

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雪塊

気持ち的に寒くなる。実際に、登るにつれて水もどんどん冷たくなってきている。
ザクロ谷がこんな冷たさだったら真剣にヤバいな。と思う。まぁ冷たいと聞くので、たぶんこれくらい冷たいんだろう。
この冷たさは今のままでは心頭滅却できない。
毎日水風呂に入る修行と並行して脂肪もつけよう。
中御所があまり濡れない沢で良かった。

そんなこんなで進むと、ちょっとした滝でおせんさんが乗っ越しに躊躇している。少し獰猛な野獣は残置のハーケンにスリングかけてそのまま行こうとするが、そこはすかさず野獣に手綱をかける魔法の言葉「ロープ出しましょう。」

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ロープ!

危険な一歩は僕が許さない。なぜなら、僕は怖い思いをしたくないからだ!なんてったってこないだの田岡谷で落ちてるからな。慎重に慎重を重ねたミルフィーユみたいな危機管理を心がけることにしている。
無事にロープ着けて登ってもらって、アッセンダーで後に続く。思いっきりボルダームーブやないかい!

谷口さんと一緒になって「悪いところはロープつけよう」とおせんさんを責め立てるが、次の瞬間、谷口さんがロープ着けずにちょっと嫌なスラブをうひょぉとか言いながら登っていった。やれやれだ。
この蛮行許すまじ。と思いながらプルプル震えて後に続き、乗り越えてホッと胸を撫で下ろして振り返ると、吉岡さんとおせんさんはくるっと巻いて来ていた。な、なんだよぉ。僕も巻けば良かったよぉ。

気づけば連瀑帯に入っていて、釜の水風呂に気持ち良さそうに浸かるおせんさんを信じられない目で見たり、どこから流れてきたのかiPadを拾ったりして進むと源頭の雰囲気になってきた。

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連瀑
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連瀑
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連瀑
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歳上だが言わせてもらう。どうかしてやがるぜ。

徐々に流れは細くなり、日本庭園の中を歩いていくと登山道に出た。

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草原~

ガスで何も見えなかったけど、気持ち良い。
おせんさんと吉岡さんは着替えを持ってきていて快適そうだったが、谷口さんと僕は怠けて着替えを持ってきてなかったので、段々寒くなってくる。
寒くないか聞かれても痩せ我慢して全然寒くないと言ってみるが、しまいには手先の痺れがひどくなってきて谷口さんにいたっては顔色も悪くなってきたのでそそくさとロープウェイに乗って下山しました。

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記念写真撮ってもろた

天気も悪いし時間大丈夫かなと思いながらスタートしましたが、パッパと登れて、なんやかんやとワイワイしながら遡行できて楽しかったです。
今年はまだ泊まり沢行ってないので早くいきたいなー!!と思います。

皆さんありがとうございました!

この記録、たぶん行程が前後してるので、順番はあまりあてにしないでください。