剱岳 早月尾根 室堂 縦走
- 山行日
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- 山域、ルート
- 剱岳 早月尾根 室堂
- 活動内容
- 縦走
- メンバー
- 岩瀬た(記録)、ノマ
剱岳 早月尾根 室堂 縦走の山行記録
こんにちは、岩瀬た、です。
次の残雪期に、劔尾根R4に行きたいと思っているのですが、これは実は3年前くらいにアイスクライミングを始めてから買った、冬のクライミングのガイドブック「新版 アイスクライミング」に載っているカラー写真がカッコよく、「かっけぇ!いつか行けたらいいなぁ!」と思ってから、何度もその写真を見ているうちに気づけば1つの目標となっているルートです。
そろそろ現実的にトライしても良いんじゃないかと思えるようになってきたので、いっちょ偵察に行ってみるかということで、早月尾根から剱岳を経て池ノ平へ、そして劔沢を通って室堂にぐるりと回る計画をたてる。
小窓の頭あたりから正面にR4や下降路のR2が見えるはずだ。他にもチンネやクレオパトラニードルも間近に見えるはず。
劔沢の雪渓歩きでは、八ツ峰や長次郎谷や源次郎尾根を確認することができるだろう。これらも剱岳でのクライミングエリアの華型なので見ておきたい。
今回の山行は、いつのタイミングか失念しましたが、北方稜線に行ってみようと思ってることをノマさんに話したことがあり、ノマさんも興味があったようなので一緒に行くことになりました。
結果としては悪天候を懸念して、早月尾根から室堂に降りる1泊2日となり、悪天候と言いつつ、仮に晴れてたとしても荷物が大きくて結構しんどかっただろうなぁという結果でもあったので、計画をブラッシュアップしてまたそのうち行こうと思います。
縦走はちょこちょこしてるつもりでしたが、思いの外体力が続かないシーンもあったりして、ムムムな結果でもありました。
巷では、"女子供にも容赦ない"と恐れられる私ですが、今回はノマさんに追いつけないシーンがあり、「きっと僕のザックが重いからや。まぁしゃあない。」と思いながら、ザックの重さを手で測ってノマさんのと比べてみると同じような重さだったので、唖然としてしまったことを先に白状しておきます。
鍛えなあかん。
前置きが長くなりましたが、
記録はノマさんが書いてくれるとのことなので、僕は交通手段や金額のメモと簡単な振り返りにしようと思います。
交通費、時間
大阪駅から富山駅
約3時間、自由席8,800円
富山駅から富山電鉄上市駅
約30分、610円
上市駅から馬場島登山口 タクシー
約40分、8900円
室堂から美女平、立山駅経由で富山駅
約1時間、4350円
時間
7/16 晴れのち雷雨
5:40 富山電鉄 上市駅 タクシー乗車
6:30 馬場島 中山登山口 入山
11:50 早月小屋 到着 テント泊
7/17 曇り,時々,雨,時々,晴
2:00起床
3:40 テント撤収、出発
6:50 剱岳山頂 到着
9:50 剣山荘
11:10 剱御前小屋
13:00 みくりヶ池温泉 休憩
14:40 室堂ターミナル バス乗車 下山完了
次のためのメモ
ザックはコンパクトにする。
今回は、僕が65L、ノマさんが70L+10Lのザックだったが、剱の稜線を軽快に歩くためには45L程度のザックにしたほうがよさそう。
計画段階で、夜ご飯を鍋などでパーっとしたものにする計画を立てていた。とっても美味しかったので嬉しい晩御飯だったけれど、振り返ってみるとやはり鍋系は3人以上かベースを張れる時向けかもしれない。食事は贅沢は諦めて軽量化に全フリしたほうが良いだろう。フリーズドライとジェットボイルだけで良い。小屋の喫茶も使う計画で良いかもしれない。
住居は天気が良いならツェルトでいいだろう。
今回はノマさんのカミナドームはめちゃ快適だった。カミナドーム最高!
3000m級の夏山の温度感を忘れていたけれど、ドライで風が凌げればテント内は夜間でもそこまで寒くなかった。シュラフを厚めにするか防寒着を厚めにするかは人それぞれな感じ。完全な晴予報じゃ無い限り着替えは削れない。
水
早月尾根は水が汲めないので担ぎ上げる必要がある。
その他の場所は水場がある。
天気
北方稜線を行く日は初見では晴れじゃないと怖いだろう。
そのほかの日は雨でもまぁどうにかできると思う。とはいえ、剱岳山頂から室堂までの一般登山道も濡れている状態ではまぁまぁ怖かったし、小雨だったので大丈夫だったけれど土砂降りだったらまた少し印象は変わっていただろう。
雷は要注意。いわゆる「大気が不安定」な時は入山しないのが無難(当たり前か!)。
今回、早月小屋でテント泊した夜、小窓尾根方面に何回も落ちる音がした。もはや気にしても手遅れだったのでそのままテントで夜ご飯を食べていたけれど、その判断が妥当だったかどうかは微妙。
天候予測は、やはり難しい。僕はどっちかというと多少天気が悪くても歩き山行などでは行け行けゴーゴーで突っ込むタイプ。その時の実際の雲行きをこの目で見て、一線は越えないようにだけしている。明らかに雨風が強ければ辞める。特に風。
しかし、「誰かと一緒」または「誰かに教える」となると天気の読み方は少し変わる。無論山登りは安全第一なので、予報が良くない時は辞めとくべきと言うけれど、実際のところどこまでの悪天候に耐えられるかは人それぞれなので、それを加味すると判断に非常に迷う。一緒に行く人が怖がらずに動けるかどうか、行けたとして楽しめるのかどうか。
判断を理詰めするには自分自身の理解が足りて無いので勉強が必要だし、勉強したことを忘れず正確に記憶しておかなくてはならない。記憶力に難ありの僕なので、普段SCWやwindyなどを見て判断して、その結果と照らし合わせて記録していくのは大事なことのように思う。ほとんどの場合行ってしまえばどんな予測だったかは忘れている。それをどうにか改善したいけれど、、、良い方法を考えて実施することから始めなければならない。
日頃からのコミュニケーションとメンバーで踏んだ山行経験によってもどんな天気で行くか行かないかは変わってくるだろう。
雪渓
年によるとは思うけれど、7月はやはり随所に雪渓あり。8月後半、9月が妥当な感じ。
とはいえ、雪渓があることで水を担ぐ必要性が変わってくる。今回は早月小屋のテント場にはたっぷり雪が残っていたので、水は行動分だけでも良かった。
以上です。
ノマさん、2日間ありがとうございましたー!
僕は勉強になった2日間でしたが、ノマさんはどうだったでしょうか???