Yosemite Central Pillar of Frenzy 5.9 マルチピッチクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- Yosemite Central Pillar of Frenzy 5.9
- 活動内容
- マルチピッチクライミング
- メンバー
- 林、石橋
Yosemite Central Pillar of Frenzy 5.9 マルチピッチクライミングの山行記録
ヨセミテに入ったその日はテン場の確保に追われて気づけば夕方になってしまっていた。
夕陽に照らされたヨセミテの岩々は早く登ってくれと言わんばかり。が、アルコールの誘惑を振り切れず、この日は宴会に甘んじた。
翌朝、帰国する林さんのJMTパートナーが乗ったバスをなんとか見送って、足早にCentral Pillar of Frenzyへと向かった。
壁の前を通る車道から遊歩道を歩くこと3分。カラビナマークのビッグウォールサインが示す小道を上がると、大きな壁が目の前に立ちはだかる。
見上げてても山頂の見えない壁。振り返るとエルキャップが背後に迫る。ついに、ついに夢の舞台へやって来たのだ。
高鳴る鼓動を抑えつつ、着々と準備を進める。でもやっぱりドキドキが収まらないのでソワソワする。
1P 10:10 5.9 石橋
はじめは快適な凹角のクラックだが、次第に細くなってゆく。スタンスも上部はピッカピカに磨かれているのでかなり怖い。が、ヨセミテを登っているのだというワクワク感の方がデカい。
2P 11:40 5.9 林
フィンガーサイズのクラックルート。クラックの中に鳥の巣があってそれを潰さないように登るのが核心。
3P 13:10 5.8 石橋
核心の下部2ピッチを終え、ナメて取り付いた5.8のハング越えでボロボロにやられる。
ハングを超えた先も開き気味のクラックで気味が悪い。果てには大きめのカムを切らせて最後はランナウト気味で終了点へ転がり込む始末。 まだまだ未熟すぎる。。。
4P 15:00 5.8 林
先ほどの5.8とは比べ物にならないほど快適なクラック。アメリカのグレードの幅広さはピカイチだと思う。
5P 16:00 5.6 石橋
ビクトリーロードならぬビクトリークラック。最高の景色の中、少々長めの快適なクラックを登る。
17:20 トップアウト。下降開始。
当初はルート左側のラペルステーションを経由して下降する予定だったが、トップから次のラペルステーションが確認できなかったため同ルートを下降。
疲れで注意散漫としていたのか、末端を結んだままロープを抜いてしまう痛恨のミス。誰もいない終了点に引っ掛かったロープ。ヘトヘト過ぎて取りに行きますと言い出せぬ惨めな自分と違って、ささっと登ってささっと帰ってくる林さんは本当にCoolな男なのでした。