池郷川 中部ゴルジュ帯遡行 沢登り
- 山行日
- 山域、ルート
- 池郷川 中部ゴルジュ帯遡行
- 活動内容
- 沢登り
- メンバー
- おせん (リーダー)、OKD、岩瀬た
池郷川 中部ゴルジュ帯遡行 沢登りの山行記録
ネジ滝一段目テラスにて
こんにちは!
ザクロ谷の遡行を週末に控え、寒さ核心と聞いてカーボローディングにいそしみ、うっすら肥えてきたおせんです( ^ω^ )
朝晩涼しい風も吹き始め、秋の気配を感じるようになってきましたね。
夏の間、肩が外れたり、流行病に倒れたりとトラブル続きでしたが、トレーニングを積み、イブキ嵓等の悪渓を経験し、脂肪を蓄え寒さに耐え得る身体づくりを行ってきました。
天高く馬肥ゆる秋ならぬ、私肥ゆる秋。
秋の戦場をザクロ谷と定め、最後の仕上げに向かったのが『池郷川本谷中部廊下帯』
池郷川は『一に池郷、二に前鬼、三に白川又、四に四ノ川、五に立合』と称される、関西屈指の大渓谷。
実際、川幅、巨岩、迫力ある水量、両岸が鋭く峭立する大ゴルジュ、と全てにおいてスケールの大きい沢でした。
そして、エイドでのリードを初体験させていただいた他、幾つもの泳ぎパートに、ボルダームーブで突破する手強い巨岩達、ショルダー+あぶみで突破するCS、長瀞で水泳中ふと上を見上げると両側から覆い被さるように聳り立つ圧倒的な嵓…と、挙げ出したらキリが無い程、とても心躍る思い出深い山行になりました。
また、今回はザクロ谷を想定したレイヤリング(超厚着)で、登攀や行動にどれだけ影響が出るかの確認や、脱渓ポイントではユマーリングや倍力システムの練習を行う等『目指せ!ザクロ谷』トレーニング最終回です。
行程概要
6:20 駐車地出発
6:35 入渓
8:10 大CS
9:00 5m滝エイド
11:00 ネジ滝
13:25 ネジ滝上
14:20 大又谷出合
14:45 倍力システム等トレーニング
15:30 脱渓
16:00 林道
16:20 駐車地
行程詳細
準備を整え出発!
大CSの岩間をショルダー+アブミで。
C4の4番がよく効いて、安心して体重を預けられました。
岩間からの水が顔にぶち当たり、ちょっと溺れそうになりながらも左差し、先の小CSを掴みなんとか身体を引き上げる。
若干ハングしており、アブミでバランス取るのが難しかった。
5m滝左側をエイドで、岩瀬君リード
カム、マイクロカムがよく効いていた印象
フォローは安心快適でした。
長瀞をリードで泳ぎ後続をロープで引っ張る
効率的なエコ遡行の練習
エイドによるリード初体験、思い出の滝になりました🙏
マイクロカム、スリングあぶみで足場を作り、キャメロットや岩の出っ張りにスリングかけたりしてプロテクションを取っていく。
キャメロット0.75を使おうとギアスリングを探すも見当たらず、他の使い慣れていないメーカーのカムの有効幅がパッと分からずもたつく。
普段から色々なメーカーのカムを使い慣れておくと時間短縮になるなと感じた。
逆に、使い慣れたキャメロットなら直ぐに設置出来そうと考え、Z4,C4をひと揃え購入する事を決心しました。(お金が貯まれば)
ネジ滝一段目のテラスにてピッチを切る。
当初、テラスで切らずに『そのまま行けたら行っていいよ』と言われ『?』となる。
何故なら自分が事前に調べた記録だと、一段目のテラスに登った後、ビレイヤーから見えない岸壁の向こう、水線に向かってヌルヌル激悪トラバースが待っているはずだから。
『?』となりながらも、とりあえず泳いで取り付きテラスに上がる。
やはりビレイヤーの死角になるし、水線に向かうトラバースも凄く悪そうなので、ピッチを切る。
後に分かったことだが、『そのまま行けたら~』というのは一段目テラスから直上のことだったようで、お互い認識に齟齬があったよう。
疑問は疑問のままにせず、事前にしっかり打ち合わせる事が大事だなと感じた。
何はともあれ、得るものの多いピッチだった。
一段目テラスから直上が安全牌という事で、OKDさんが一生懸命縦リスにハーケンを打ち込む。
OKDさんがヌメる岩肌を縦リスハーケンエイドで乗越す。
ハーケンを打ち尽くした為、二段目のテラスでピッチを切る。
岩瀬君セカンド
ラスト、回収はおせん、ハーケンがよくキマってハンマーを持つ腕がシビレました。
ただ、あまり強固な支点では無かったそうで、ちょっと肥えた自分が身体を預けハーケンを回収している間、支点が吹っ飛ぶんじゃないかとヒヤヒヤしていたそう…知らぬが仏😇
ネジ滝上は岩肌に日が差す明るく開けた場所。
登りながら徐々に明るくなっていく景色と、核心を乗り切った達成感も相まり込み上げてくるものがある。
そんな最終ピッチを譲っていただいた二人には、感謝しかありません
残置で支点をとり皆を迎え入れる。
ネジ滝上にて大休止。
『今まで来た沢の中で一番美しい』とは岩瀬君評。
達成感も相まって三割増し位に輝いて見えました。
脱渓ポイントに到着
緑の回廊の奥、飛沫が陽に照らされエンジェルラダーのよう
終わりに
ザクロ谷の遡行Xデーまで残すところ数日。
天候等の不安材料はありますが、人事は尽くしました。
あとは天命を待つばかりです。