大峰 池郷川 中部ゴルジュ 沢登り

山行日
山域、ルート
大峰 池郷川 中部ゴルジュ
活動内容
沢登り
メンバー
おせん (リーダー)、OKD、岩瀬た

大峰 池郷川 中部ゴルジュ 沢登りの山行記録

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こんにちは、岩瀬た、です。
池郷川中部ゴルジュに行ってきました。
メンバーはおなじみOKDさんとおせんさん。
目指せザクロ第6弾です。

記録写真はおせんさんの記事を読んでもらえればと思います。

以下、山行記録です。


装備

  • 0mロープx1(30mで良さそうだった)
  • 25mフローティングロープ
  • ハーケン9枚(もう少しあっても良かったかも)
  • カムX4 #0.1~0.5 各1
  • カムC4 #0.75~4 各1(0.75序盤でどっかに落とした)
  • マスターカム#1~5 各1
  • ボールナッツ(不使用)

行程概要

6:20 駐車地出発
6:40 入渓
8:00 岩間のあぶみ乗越
9:00 5m滝エイド
11:00 ネジ滝
13:30 ネジ滝上
14:20 大又谷出合
14:50 大又谷 脱渓地点 ロープワーク練習
15:30 脱渓
16:00 池郷林道
16:20 駐車地

◎行程詳細
6:00に駐車地につき、準備して出発。
林業のモノレール軌道に沿って降りる。

余談だが、大峰の林業の手は深くまで伸びてるなとよく思う。ズルズルの泥壁や文字通り断崖絶壁のような場所にも太い鉄の杭が打ってあったり、ワイヤーを通してあったり、どうやってここまで資材を運んだのかと思うような場所に朽ち果てた小屋があったりする。
今通ってきた林道もそうだ。こんな山にそして川に道を作ろうと思い実行に移し完成させるのは並大抵じゃない。
自然に手が入るのを良しとしない意見もあると思うが、僕のような単純な人間はただ感心してしまう。その苦労や当時の生活を想像してみるけれど、結局いつも上手く想像できない。
昔の人はすごい。総量的な意志のパワーがすごい。
もちろん現代社会の僕たちも家に居ながらにしてあらゆることを知り、疑似体験をし、短縮された時間のおかげでいろいろな新しいことができるので、すごい。ベクトルの違い山の如し。
この先どうなっていくのか、地球が滅びても人間は滅びずにいるのか、少し気になるところだ。
最後の1人がいなくなる瞬間を見てみたい気もする。それが可能かどうかは抜群に頭の良い人間に委ねられている。僕が死んでしまうまでに技術が完成したら、その未来を見させて欲しいものだ。できるだけ安く、できればタダで。

と考えているうちに沢床に着き、入渓。

最初からゴーロで、しかも結構な巨岩帯で、進むのにヒーヒーなりながら進む。
こびりつくコケと水面の高さから見て水量も平時より少し多そう。
流れる水に流されないように飛び込んで岩の間を必死に泳いだり、ちょっとした乗越だけれどカムにあぶみをかけないと乗り越えられないようなところを越えて、5mの滝に到着。
滝左側のピンスカーが顕著な壁をエイドで越える。
以前に御在所でエイドの練習をしたが、その時は思いの外てこずった。その練習の成果か、早くも無く遅くも無い(?)ペースで登れた。
しっかり支点をとることができ、抜け口には残置のハーケンやボルトもあったりして、おせんさんにテンションをもらいながら支点を作ったりして、結構安心して登ることができた。
テンションもらわずとも、セルフビレイでやったら良かったかな?

5m滝の上で少し休憩して、淵を泳いでしばらく行くとネジ滝。
大きな釜の向こうにドドドと滝が落ちる。

おせんさんが取りつきに向かって釜を泳ぎ、本人初エイドで登り、テラスの上でピッチを切る。よっしゃ。
セカンドで僕が行き、続いてOKDさん。
ビレイ点のテラスは滝が真横に落ちてきていて、時折水飛沫がブワっとかかって会話するにも少し大声で喋らないと聞こえない。

セカンドで登ってテラスに着いた時、次のピッチは悪そうなトラバースだと思い、これは怖いなぁと思った。

次のピッチはOKDさんのリード。
僕が見てたトラバースではなく、直上する細い縦リスを登る。
正直なところ、縦リスはハーケンすぐ抜けるイメージしか無かったので、自分でも気付かぬうちに選択肢から外していた。

ハーケン抜けるんじゃ無いかとヒヤヒヤしながら、慎重にあぶみにのって登っていく。
静荷重には耐えれても落ちたらハーケンはすぐ抜けるだろう。
ハーケンが抜けてそのまま落ちれば一度テラスでバウンドして滝壺近くに落ちるだろう。
ビレイはおせんさんがしていて、僕は暇だったので、落ちたらどうするか考えていた。
下まで落ちてしまってロープに引っ張られて溺れるようなことになってしまったら、おそらくビレイ解除するのにもたつくだろうから、リードのロープを切って、自分のセルフを外して僕もダイブだ。
落ちた人をキャッチして、釜の向こう側まで泳いで引き上げよう。
うまくいくかなぁ?助けに行った僕まで溺れたら目も当てられないよなぁ。

と考えてるうちに無事にOKDさんが上に乗っこした。
ナイス!見てるこっちもヒヤヒヤする。
セカンドで上がると、グラグラするハーケンの根元にスリングをタイオフしてそこにプロテクションとあぶみをかけていた。
いつでもリード交代したろと思って構えていたけれど、マジで?これにあぶみかけて登ったん?と思う。漢の中の漢、OKDである。僕なら沢を良いことに登りながらチビってたな。

セカンドで快適にスリングやらなんやらを掴みまくって登り、おせんさんが回収しながら登る。
グラグラしてたハーケンも意外に効いていたようだ。
次のピッチはまたおせんさんリード。階段状を少し登って、トラバースして見えなくなってしばらくでコール。

3人とも無事にネジ滝の上にたどり着き、ポカポカ太陽の光の中で大休止。グッドロケーション!

そこから少し遡上して、時間もあったので大又谷の出合でロープワークの練習をしてから林道に上がり、駐車地へ。

下山完了。


以上、山行記録でした。

池郷川中部、岩は白く輝いて、天気も良くてガシガシ登って、人工メインで登っていくのも初めてで楽しかったです。

今シーズンはたんまりリードさせてもらっているので今回は口笛吹きながらフォローさせてもらって、泳ぎも引っ張ってもらったりした。
ザックをワンザックにしておせんさんが最初から最後まで背負ってくれてツワモノだ。
僕はちょっとサボりすぎだったかも?

カムC4の0.75を序盤のどこかに落としてしまったようなので、また探しに来ないといけない。その時はあの縦リスをリードしよう!沢を良いことにチビりながら。

毎度、OKDさんおせんさんありがとうございました!

ついに次回はザクロ谷だ。天気良くあってくれ!!台風の影響でなんか逆に良い感じの天気になれ!!!