八ヶ岳 南沢大滝 摩利支天大滝 アイスクライミング
- 山行日
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- 山域、ルート
- 八ヶ岳 南沢大滝 摩利支天大滝
- 活動内容
- アイスクライミング
- メンバー
- 岩瀬た、OKD
こんばんは、岩瀬た、です。
年も明け、そろそろゴツいアイスをしたくなってきたのでOKDさんと八ヶ岳にアイスをしに行きました。
1日目は南沢大滝、2日目は摩利支天大滝。
以下、山行記録です。
八ヶ岳 南沢大滝 摩利支天大滝 アイスクライミングの山行記録
行程概要
1/7
7:30 やまのこ村駐車場 出発
8:30 南沢大滝 アイスクライミング
14:30 移動開始
15:10 摩利支天沢平坦地 テント泊
1/8
5:30 起床 朝食 テント撤収
8:00 出発
8:20 前衛滝
8:40 摩利支天大滝 アイスクライミング
13:30 撤収
13:45 泊地 デポ回収 下山開始
15:30 やまのこ村駐車地
行程詳細
八ヶ岳では、毎回駐車場に着いてから車を出る瞬間に「さ、さむいー」となるが、今回はそうでも無かった。
準備をして入山。登山道はよく踏み固められていて、街中を歩くのとさして変わらないくらい。今シーズンの雪の少なさが際立つ。
1時間ほどで南沢大滝に到着する。
で、でかいなー。こんなに大きかったっけ??
僕は3年前の2019年12月23日に友人のMさんと当時会員で今は北海道に住んでいるツクシくんと、一度ここに来たことがある。
https://www.kac.gr.jp/191224otome/
その時の南沢大滝は雪がたくさん着いていて、下部は傾斜もゆるかった。それでもテンテンで戦々恐々としながら登った記憶がある。
3年の時を経て、以前よりも迫力を増した滝に対峙。
この3年でいろんなところに行ったなぁと思いながらゆっくり準備。
僕の中で今まで1番難しかったアイスは大峰のグランドイリュージョンだが、その時ほどのプレッシャーは感じない。よしよし、やってやるぜ。
十分な量のスクリューを腰に下げてクライミング開始。
大きく見えた滝だが、下半分は傾斜もゆるく順調に強傾斜が始まる基部へ。
滝中央の少し右側を登ろうと取り付いたが、登ってみると水飛沫がパラパラ飛んでくるので、中央ど真ん中にラインを変更して登り始める。
ちょうどその頃に、他パーティの人たちが来て、僕が右から左に向かって進んでいたので右側を登ってくれと声をかけられる。
中央を登るつもりと返事して、実質のクライミング開始。
アックスの刃をキンキンに研いできたつもりだが、氷が硬く、打ち込むたびにバリンバリンと壊してしまう。
中間部分は良いところにスクリューが打てず、若干信頼のおけないプロテクションになりつつも、時間をかけて(時間をかけ過ぎながら)ゆっくり確実に登って無事にトップアウト。
今回50mのツインロープで登ったが、30mちょいロープが出てしまったのでロワーダウンできず、OKDさんにはフォローで登ってきてもらう。
OKDさんもノーテンションで抜けて来る。
終了点で合流して、ロープを連結してトップロープでクライミング練習することにして懸垂下降。
無事に3年越しの南沢大滝レッドポイントを喜びつつ、さきほど声をかけて来た他パーティのクライミングを見学する。
その中でリーダー的な存在の人の登りを見て驚愕。というか感動。
聞こえて来る会話から、そろそろ70歳にもなろうかという年齢のようだが、アックスの先端を氷にサクッと突き刺してササッと身軽に足を上げて登って行く。エレガントとはこのことかと思う。終了点にするアバラコフなどもササッと作っていた。
名をAさんというらしい。
自分自身の登りとAさんの登りを比較すると雲泥の差で、Aさんは全くと言っても過言ではないくらい手も足も氷を壊さずに登っていた。
それに比べて僕はアックスを深く突き刺すためにズッコンバッカン氷を壊して登っていたので、なんだか恥ずかしくなってしまった。
「3センチ刺さればガバ」を余裕を持って体現している登りを見て、僕ももっと上手になろうと思いました。
いろいろと話してみたかったが、人見知りが出てしまって何を話しして良いかわからずほとんど声もかけれなかったので、もし次に会うことがあれば話してみたい。
年齢層高めなパーティだったが、楽しそうにクライミングしていて、Aさんとは別の人と少し話たり道具をお借りしたり。
ありがとうございました。
昼過ぎに撤収して寝床探し。
摩利支天大滝へのアプローチ途中の平坦な場所にテントを立てて、麻婆豆腐を食べて本日は就寝。
・1/8
5:30に起床してゆっくり準備&片付けをし、不要な荷物をデポして摩利支天大滝へ。
アプローチのトレースがしっかりついていたので苦もなく進む。
8mほどの前衛滝をOKDさんのリードで越える。
そして摩利支天大滝下へ。
摩利支天大滝は難しいと聞いていてガイブックで過去の事故についても言及されていたのでまぁまぁ緊張していたが、思いの外小ぶりな滝で、あまり威圧を感じない。アイスは本当にその時の条件次第だなと思う。
昨日の南沢大滝よりかは立っていたけれど、まぁいけそうだなと思って準備&クライミング開始。
取り付いてみると、結構穴ボコでアックスもよくかかる。プロテクションもバッチリだ。
あまり深く突き刺さないことを意識しながら登る。
相変わらず時間をかけてしまうが、無事にオンサイトして、こちらは25mで折り返してもロープ長さが足りる高さでした。
途中、摩利支天から阿弥陀北西稜に抜けて行くパーティを見送り、何回かトップロープで練習。
OKDさんもノーテンションで登り、上達している。冬山は自分の範疇では無いとOKDさんは言うが、最近、ついにノミックを買ったらしい。ガチだぜこの人は。
OKDさんとどこかに行くのはいつも楽しい。
適当な塩梅で撤収して下山。
デポを回収してよく踏み固められた登山道を駐車地まで。
下山完了。
以上、山行報告です。
久々にアイスクライミングだという感じの滝を2本登れて良かったです。
僕の課題はなんといってもクライミングスピードの遅さなので、もう少しプロテクションの数を減らし(今は、バーチカルパートではスクリューが足元になったら打つぐらいの間隔。もう少し伸ばしてから打っても良いだろう。)、アックスを突き刺すのも必要にして十分な深さで済ませ、ボコボコ刺しまくらないように登ろうと思います。
あと、足もまだまだで、ついついガンガン蹴ってしまうのでそれも改善したい。
練習練習!!!