錫杖岳 前衛峰 北東壁 左ルンゼ 厳冬期アルパインアイスクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 錫杖岳 前衛峰 北東壁 左ルンゼ
- 活動内容
- アルパインアイスクライミング
- メンバー
- 岩瀬た、OKD
こんばんは、岩瀬た です。
先々週すっかり魅了された錫杖岳に、今回はOKDさんと日帰りで行ってきました。
ガイドブックの中では最も難易度の低い前衛峰の左ルンゼ。結果はなんと敗退。
前回の雪崩に引き続き、なかなかタダでは帰らせてくれない錫杖岳です。
以下、山行記録です。
錫杖岳 前衛峰 北東壁 左ルンゼ 厳冬期アルパインアイスクライミングの山行記録
行程概要
5:00 中尾高原駐車地 出発
6:30 クリヤの岩舎
7:30 左ルンゼ取付
9:30 グラスホッパー分岐点 左ルンゼ1P目
10:30 下降開始
11:30 取付
14:00 駐車地
行程詳細
4:30、眠い目をこすりながら準備して5:00出発。
クリヤ谷のトレースはかなりしっかりしている。
3ルンゼへ伸びるトレースの途中から北東壁側に回り込んで、7:30取り付きに到着。
トイレなどしたかったが傾斜がまぁまぁあって落ち着けなかったので我慢して登ることにする。
出始めは下地が雪なので、ロープは出さなくても良さそうな溝状になった部分を登ってみるが、ザックが邪魔で登りにくかったので荷上げをすることにして空身でトライ。
登ってみると抜け口が案外悪かったので、荷上げをしてからフォローは一応ビレイして登ってもらう。
その次のピッチもノーロープで上がるが、これまた足場が崩れて若干嫌な感じだったのでロープを放り投げてフォローはビレイ。
そこでグラスホッパーとの分岐点に出た。
左手にグラスホッパーを見て右の滝が左ルンゼの1P目だ。
結氷薄いが繋がっていた。良かった。
ラインは、"1、左側が傾斜が緩いが支点は微妙そうな感じ" "2、正面は立っているが支点は取れそうな感じ"のどちらか選べる感じ。
ここはOKDさんがリード。正面を登るそう。
滝に取り付いて1つ目のスクリューをとって少し登ると左足を乗せてた氷がガバッと大きく剥がれた。
これは焦るだろうと思うも、案外冷静に続けて登って、2つ目のスクリューを打つ。
さらに少し登って「しんどい!!」と言いつつモゾモゾしてると思いきや、グワーと言いつつ落ちた。あー!!残念!!落ち着いてるように見えたし良い感じだったのに!
落ちると同時に、リーシュをつけていたはずのアックスがビレイしている僕の方に飛んできた。
気持ちは「キャッチしてやるぜ!」だったが、身体は正直に避ける体制をとっており、変なポーズでアックスを見送る。
歩いて取りに行けるところでアックスは止まってくれてセーフ。
どうやら、グリップレストの石突にアックステンションをしようとした瞬間に落ちて、墜落の衝撃荷重でグリップレストが折れてしまったようだ。アックスはノミック。
派手に落ちたことと、アックスが壊れたことのダブルパンチでしょんぼりするOKDさん。
ド、ドンマイです、、、、
なにはともあれ怪我も無くスクリューがバッチリ効いていたので良かったです。
ひとまずアックスを回収して、壊れたアックスで登るのもなんだかなぁということで降りることに。こういう時は素直に降りるに限るのだ。
スクリューを回収するために僕も少しだけ登ってみましたが、正面は普通に結構立ってたので、左側から登った方が良かったかも。
無事にスクリューを回収して、残置の捨て縄など利用しつつ取り付きまで懸垂下降3ピッチ。
小雪の降る中駐車地まで。
以上、山行記録でした。
僕もノミックを使っていますが、アックステンションは僕も石突部分にかけていたので、今後は見直そうかなと思います。
OKDさん、また再チャレンジしましょう!!次は左ルンゼがうまく終わったら継続してグラスホッパーもやってみたいです!