大峰 笠捨山 立合川 遡行 沢登り
- 山行日
- -
- 山域、ルート
- 大峰 笠捨山 立合川
- 活動内容
- 遡行 沢登
- メンバー
- 岩瀬た、OKD
こんにちは、岩瀬た です。
立合川に行ってきました。
山菜図鑑とキノコ図鑑をそれぞれ2冊持ち込んでの植生調査。
行きの169号線が雨量制限の通行止めになっていて一時はどうなるかと危ぶまれましたが、なんやかんやで無事に入渓することができ、数々の雨後のキノコを見ることができ、泳いで登って巻いて、楽しい遡行ができました。
以下、山行記録です。
大峰 笠捨山 立合川 遡行 沢登りの山行記録
装備
40mロープ x1
カムx5
タープx1
山菜図鑑x2(内1電子書籍)キノコ図鑑x2(内1電子書籍)
行程概要
9/22
9:30 駐車地 出発
16:20 第5ゴルジュ手前 幕営
9/23
7:20 出発
14:20 八丁河原の奥の右又 幕営
9/24
6:30 出発
8:15 傘捨山 山頂
11:00 上葛川 バス停 山行終了
山行詳細
9/22
2時に神戸出発、3時に大阪で合流し、5時ごろに上北山村役場のあたりでカーナビがぐるりと168へ迂回するルートを示し、道路上の電光掲示板で169号線がこの先で通行止めになってる旨を表示していたので、ひとしきりどうするか2人で相談した後にひとまず睡眠を取ることに決まる。
7:30頃に目が覚めると通行止めが解除されていたのでホッと胸を撫で下ろして立合橋まで移動。
9:30、駐車地に着いて準備をし、橋桁の巡視路なのかハシゴがかかっていたのでスルリと降りて入渓。
まずは第1ゴルジュ。
水は冷たく無いのでジャバジャバと気持ち良い。
黄蓮谷を思い出させる黄色がかった水だ。
水の気持ち良さに気を良くしながら側壁に生える植物を見ているうちに、しばらく進んで気づけば第1ゴルジェは終わっていた。ウォーミングアップという感じだろうか。
続けて第2ゴルジュ。
まぼろしの滝と言われてる35m大滝を巻く途中でキノコを見つける。第一キノコだ!
図鑑を見つつツンツンつついてみると白い液体が出てきた。
・チチタケ
傘:窪んだ饅頭型から平らから浅いろうと状。
柄:上下同大の直生。
ヒダ:密
。。。これはずばりチチタケだ!
続いて OKDさんも見つける。すでに知っているキノコだったようで、「ムラサキシメジ!」と言う。
・ムラサキシメジ
傘:内側に巻いた饅頭型から老生すると開いた汚褐色。
柄:傘と同色からやや淡色。ささくれ状。
ヒダ:湾生し密。
写真では白く見えるけれど、若干ムラサキがかっていたので8割型ムラサキシメジだろう。
いくつか写真を撮ったけれどピンボケしてたりでちゃんと記録に残せていないので同定に確信が持てない。接写で写真を撮る練習も必要だ。
他にも、赤いヒョロヒョロが特徴的なキノコを見つける。カエンタケかと思ってビビったが、そうではなくてベニナギナタタケだった。
さて第3ゴルジュ。(あまりよく覚えていない。)
小滝の釜が深い。今にも吸い込まれそうな深淵がこちらを覗いている。
次に第4ゴルジュ。(あまりよく覚えていない)
淵があった。
このあたりから少し疲れてきて、ぼちぼち泊地を探す。
その道中で、沢100の遡行図でいうところのうしお滝に遭遇。
水量も多く迫力ある。パワーって感じで好きだ。So Good。
さてキノコも捗る。
これはツルタケダマシ?
・ツルタケダマシ
傘:褐色から淡灰褐色で中央部暗色。
ヒダ:やや密やや疎。
柄:上下同大から下方やや太い。上部に白色から淡灰色の薄いツバを垂らし上部にはヒダに連なる条線がある。
どうだろうか。
これはなにかわからずじまい。
そうこうしているうちに第5ゴルジュ手前で幕営としました。
道中、キノコばかりではなく山菜も探しながら歩きましたが、見つけられたのはウワバミソウだけで、少しだけでした。山菜も詳しくなりたい!
そしておまちかねの夜ご飯はOKDさんのSU KI YA KI!!
山で(沢で)すき焼きを食べる日が来るなんてなぁとしみじみ思いながら、2回転お腹いっぱい美味しくいただきました。
9/23
さて今日は八丁河原の辺りまで。
この傘の裏がスポンジっぽくなってるのは、、、キイロイグチなのかな?違うかも。
・キイロイグチ
傘:饅頭型から平らに開き表面は黄色い粉に覆われて触れると付着する。表皮は鮮黄色で成長すると中央部から褐色を帯びる。
管孔:ほぼ離生し淡黄色から暗褐色。
うーん、なんか違う感じする。写真もピンぼけでなんともだ。
第5、6、7、8とゴルジュと河原を繰り返し歩き、八丁河原まであともう少しというところの17m滝が狭いゴルジュの中の凶悪な滝でなかなか良かった。暗くて水飛沫だらけだったのでまともに写真が撮れず残念。巻く。
それを越えると広々とした八丁河原に着き、水が伏流。
さらに進んで奥の右又の水が復活したところで幕営。
今晩の夜ご飯は僕の担当。高野豆腐の麻婆豆腐。
高野豆腐でうまくできるかなぁと思いながら作ったけど案外うまくでき、これからは山の麻婆豆腐は高野豆腐で作ることに決める。
酔っ払ってタープも張らずに就寝。
9/24
今日は詰めて下山だけだ。しかし上葛川集落で乗る予定のバスが12時40分頃と17時ごろの2本しか無いので早々に起床して笠捨山へ向かう。
ヒーコラ言いながら詰め上げて8時に笠捨山の山頂に到着。
曇り空で風も吹いてて冷えるので早々に下山開始。
下山途中でもいくつか。
これは何かわからない。
これはニシキタケか?
・ニシキタケ
傘:饅頭型から中央が窪んだ平らに開き湿時粘性がある。朱色、橙黄色、黄色などが不規則に混じりやや班状。成熟すると周囲に短い粒状線が現れる。
ヒダ:ほぼ離生し、やや密やや疎。初め白色のち淡黄色。縁は濃い黄色。
柄:表面は白色のち淡黄色を帯び、下方が濃色。しわ状の条線に覆われ内部は髄状。
どうだろうか。
そうこうしているうちに11時、上葛川集落に着いて、濡れたものを乾かしたりしてからバスに乗り、14時に駐車地到着。
下山完了。
以上、山行記録でした。
覚えているのはキノコのことばかりのような記録になってしまいましたが、緩急のある沢で、噂通りの気持ちの良い沢登りができました。寒く無いのもとても良かった!
そして今年は僕はたぶんこれにて沢納めなので、来シーズンはもっと山菜やキノコについて詳しくなりたいです。
余談ですが、I上さんが何年か前に「キノコ狩りはアルパイン。」と言っていて、当時の僕はなんのことか全く理解できずただのジョークだと思っていましたが、今なら少しわかる気がします。事前に勉強をして準備をし、計画を立て、実際に行ってこの目で見る。時にはズルズルの泥壁トラバースの途中や、懸垂下降の最中、ゴルジュからの脱出のために取り付いた複雑に入り組むグラの中など、そんなところにキノコが生えていることも多かったです。これがアルパインといわず何と言うのか。なぜ今まで気づかなかったのだろう。
新しい扉が開いたような気持ちです。
さて夏が終わるということは、冬が近づいてきているということでワクワクです。寒くなるまでの間、フリーで身体を鍛えるぞ!