大峰 深瀬谷大滝、南紀 ホシヤワタ滝 沢登り

山行日
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山域、ルート
大峰 深瀬谷大滝、南紀 ホシヤワタ滝
活動内容
沢登り
メンバー
13日、OKD、岩瀬た
14日、OKD、がんちゃん(会外友人)、岩瀬た
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こんばんは!岩瀬た、です。

13日に大峰の深瀬谷大滝、14日に南紀のホシヤタワ滝(ホシヤワタ滝?)に、滝登りに行ってきました。
両日とも暑い中でのシャワークライミングで爽快。ちょっぴりピリッとするところもあって久々に登った感のある山行でした!
以下、山行記録です。

大峰 深瀬谷大滝、南紀 ホシヤワタ滝 沢登りの山行記録

時間

  • 深瀬谷大滝 深瀬トンネル出てすぐの駐車地から駐車地で約5時間
  • ホシヤワタ滝 林道奥の広場駐車地から駐車地で約5時間

山行詳細

7月13日 深瀬谷大滝

8時、深瀬トンネルを出てすぐの駐車スペースに車を止めて、準備をして出発。
10分かからず取り付きに到着。素晴らしい近さだ!

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深瀬谷大滝 全景

1ピッチ目、OKD
OKDさんは以前に来たことがあるらしく、今回は違うラインで登りたいとのこと。
滝に向かって左寄りからスタート。

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OKD1ピッチ目スタート

水線をバシャバシャと登っていき、悪そうなところでしばらくゴニゴニした後にテラス状の岩に上がり無事突破。
しかし、突破したと思われたその続きもどうやら悪かったらしく、「うぉー、セミるー」と言いつつ登って行った。右岸の立木でビレイ。

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セミりそうになる直前のOKD

続いて僕もフォローで登る。
かねてより僕はOKDさんのことを、
"漢の中の漢、OKD"と崇めていた。
しかし、もう50にもなるというのに、本当は、
"イカレのOKD"だということがわかった。
僕もゴニゴニしながらテラス状の岩まで上がり、さて何が悪いのかなと思って目の前の壁を見やると、在らぬのだ。
「在るものは在り、在らぬものは在らぬ。」という哲学がある。
まさかテラスの上で哲学を試されることになるとは思っていなかったが、イカれのOKDはここを登ったのだ。
それならば在るものは在るのだろうと、哲学的思考は早めに打ち切って、それっぽい斜めになった部分に足を乗せ、立ち上がる。在るものは在る。
何度もそれを繰り返してようやく次のピンに辿り着く。
待てよ。イカレはいったい何手分の哲学を繰り返してからこのピンを打ったのだ。
そんなことを思いつつ、ビレイ点に合流。

2ピッチ目、岩瀬た
さて僕の番。
ここはスマートに行かせてもらいますよと思ったが、合理的かつ面白そうだと思うラインを登るも案外悪くて、途中で泣きながら岩の隙間の雑草を10キロ分くらい引きちぎって根っこをほじくり返しようやく出てきた岩の割れ目に0.2サイズのカムを決めてどうにか右岸側から左岸側に渡り切る。
S字のようなラインどりをしたためにロープが半端じゃなく重くなって、疲れた。

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この後泣きながら雑草をほじくる
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自分で言うのもなんだが、登攀を終えて爽やかな1枚だ。

2ピッチ目が終わるとほぼ滝は終わりで、3ピッチ目をOKDさんがサクッと登って終了。
まだ小滝が続いていたが、ノープロで登れそうだったので割愛して下山。

きなりの湯に移動して温泉に入り、午後いっぱいダラダラ過ごす至福の時を経て、スポーツ公園の駐車場にて泊。

7/14 ホシヤワタ滝(ホシヤタワ滝?)

朝、下北山村ラジオの過去放送をYoutubeで聴きながら挽きたてのコーヒーを嗜む。あぁ。滝登りなんかせずにずっとこのコーヒーブレイクが続いたら良いのにな。下北山村好きだなぁ。
と思いながら、本日合流することになったガンちゃんを待つ。
車の中で一応まじめに滝を登るイメトレをしていると、颯爽とレヴォーグが現れて隣に停まり、中から野人が現れたので少し警戒していると、ガンちゃんだった。

10時、ホシヤワタ滝へ至る林道の広場に到着し、準備。
濡れた沢着を着る瞬間は何度やっても慣れない。でも、1万回着て慣れなくても1万1回目は何か変わるかもしれないと思って、我慢して着るようにしている。
結局、今回もいつもと変わらず不快極まる着衣だった。

ホシヤワタの滝もアプローチはすぐだ。15分くらい。

実は少し前にここに来たのだが、水量が多くて登れず断念した。
今日はそのリベンジマッチだ。

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ホシヤワタ滝。ホシヤタワ滝?

1ピッチ目、OKD
前回の半分以下の水量で、ひょいひょいと登っていく。左岸から右岸に斜上して、せまいテラスでビレイ。

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1ピッチ目出だし
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ビレイ点にて

フォローで上がり、ビレイ中は暑かったのでシャワーが気持ち良い。快適クライミングだ!これくらいがちょうど良い。

2ピッチ目、岩瀬た
ヌメッたクラックを登り、難解なムーブをどうにかこなして悪場を過ぎ、快適な階段クライミングをして右岸の立木にてビレイ。
ガンちゃんとOKDさんも上がってきて合流。前半がやはり悪かったようで、褒めてもらえた。嬉しい!

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2ピッチ目
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2ピッチ目終了点から。

次のピッチは容易な藪漕ぎでフィニッシュかと思われたが、信じられないことに、まだ水線間際にも可能性があるということで、ガンちゃんが見に行く。
「あ、カチあるでー!行けそうな感じはする。」と言いつつしばし研究していたが、「まぁでもプロテクション取るのむずそうやしやめとくわ。」と言いつつ戻ってきた。
うん、そうしようそうしよう。
目の前に容易な道があるのにわざわざ難しくて危ないことをする必要は無い。
最近の日本社会はほとんどそれが主流になっているではないか。難しいことに挑戦するよりも楽で効率の良い道を選び余暇を有意義に過ごす時代の流れにあやかろうよ。下北山村ラジオを聴きながらコーヒーを飲もうよ。
と僕も全快で意見一致したが、そこに現れたのが"イカれのOKD"ことOKDさんだ。
彼曰く、「クライミングシューズ持ってきた」
とうことで、

3ピッチ目、OKD
ガンちゃんが行ったところまで行き、しばし壁を眺める。

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OKDの目が光る。

ガンちゃんが「どうすか?」と声をかけるも、無視しておもむろにタワシでわずかな段差のようなナニカを磨き始めた。在るのだろうか。
そういえば、しばらく山行をしていなかったので忘れていたが、OKDさんは「関西沢のヌメり磨き同好会」の会長だったのだ。不思議なことだが、磨けばそこにスタンスが現れる。在るのだ。
磨き終わると、ハーケンを1発叩き込み、離陸。
そのまま何歩か進み、ヒューという声と共に多少安定した段差にたどり着いた。

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ヒュー!

まさに難題へ挑戦する精神の勝利である。ファンタスティック。

そのまま落口まで上がって、ビレイ解除のコール。

ガンちゃんも水を浴び浴びフォローで登り気持ち良さそうだ。

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気持ち良さそうながんちゃん

僕も続き、最初のハーケンをハンマーでどつくと壁ごと剥がれた。おぉ。。。
そして離陸は難しかった。サワタビが柔らかくて登れずクライミングシューズは硬いから登れたと言ってしまえばそれまでだが、クライミングシューズでもちょと嫌な感じだぞ。
ロープをピンピンに張ってもらって、ほとんど引き上げてもらいながら登り、最後は気持ち良い水を浴びながら落口へ。

3人で記念写真を撮り、懸垂下降2回で取り付きまで。少し休憩して帰路に着く。

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記念写真

下山完了。


以上、山行記録でした。

久しぶりに、挑戦することの楽しさを感じる山行ができて楽しかったです。
この夏の目標は、不動七重滝を登り、下北山村で不動七重というお酒を飲むことにしました。
トレーニングしなくちゃな!!