武木谷 沢登り 遡行
- 山行日
- 山域、ルート
- 武木谷
- 活動内容
- 沢登り 遡行
- メンバー
- 石橋、T口、N、K
7月の例会にて奈良県の武木谷に行ってきました。
本来予定していた沢からの転戦でしたがコンパクトで楽しみながら遡行できました。
以下山行記録です。(記録・石橋)
武木谷 沢登り 遡行の山行記録
深夜2時。
本来は武木谷ではなく行動時間が長くなるであろう東股谷を計画していたので、日の昇る頃には歩き出せるように神戸を発つ。前日の疲れもあったのだろう、運転をしていただいているT口さんと助手席のNさんの“男にしかわからぬ“世間話を聞いているうちに、自分はいつの間にか眠ってしまっていた。
眩しさと蒸し暑さを感じて目が覚めるとそこはとある道の駅だった。
時計を見るとすっかり歩き出しの時間、そう、全員揃って寝坊(笑)
向かえばギリギリ間に合うだろうが、行動時間が長い上に不確定要素の多い沢山行であるため賛成多数で転戦を決定。T口さんのデビュー沢である武木谷へ向かうこととなった。
9時半。遡行開始。
武木川にかかる小さな橋の袂に車を停めて、駐車地から百メートルほどで入渓。
水がとても澄んでいて、穏やかな渓相が続く良い沢だ。火が昇り暑くなってきていたので、冷たい水が心地よい。
50分ほど進むと釜の先にある6m滝が出てくる。
KAC沢屋の情報ネット・T口ペディアによるとこの滝はKAC随一の沢屋OKDさんが突破していないとか(突破できてたらごめんなさい)。登れるかどうか偵察するとなんと滝の落口へ導くように大木が寄りかかっているではないか!!!完全フリーではないがアルパインフリーなら抜けられそうだ。
左岸をへつって取り付くも見た目以上に水圧が強い。
大木が水線の軸となり、一点集中で落ちてくる。
とても登れそうに無いので、しばらく粘るもドボンからの回収~っ⭐
滝を越えると少しづつ木漏れ日が増えて渓相も明るくなってきた。
ヒキガエルも日に当たりたくて出てきたところを捕まったらしい。安心しな、食ったりしないから。多分。
3段の滝はノーロープで右岸から登ると、
8mの滝は同じく右岸寄りにラインをとる。良い支点は取れないので、たわしでこれでもかというほど擦ってスタンスを切り拓いて行く。
大きい滝ではないが、適度な緊張感があって良いリードができた。何せ沢リードの経験がないペーペーだもの(笑)。
自分がリードで戦っていた間、下にいたT口さんは岩陰から飛び出す蛇と戦っていた。
後から聞くと、かなり熾烈な戦いだったようだ。数あるT口さんの伝説の一つとしてKACで語り継いでいってもらいたい。
しばらく行くと大きな釜に出る。釜の奥に7m滝。
泳いで取り付き左岸からNさんが突破を試みるも水量が多く断念。
また釜を泳いで戻り右岸からトラバースで落ち口へ出る。このトラバースのリードが今回一番痺れた。
7m滝越えると武木谷も終わりが近い。
30分ほど遡行すると最後に10m滝へと上り詰めると武木谷終了。
滝つぼで身を清めさせていただき(?)、右岸から林道に出て下山しました。
下山は40分。16時駐車地。入渓9時で滝も登って遊びまくってもこの時間なのだから、お手ごろ沢の部類でしょう。
水も緑もとっても綺麗で、思わずうっとりしてしまうような渓相を持った沢でしたので毎年沢はじめここでも良いって思えるような沢でした。
帰りは大和上市の行きつけ中華でプチ打ち上げしてきました。
奈良は良い沢あり、良い山あり、そして実は美味いもんも多い。まだまだ楽しみ切れそうにない。
アテンドしていただいたT口さん、Nさん、Kさんありがとうございました!