クラガリ又谷 沢登り

山行日
山域、ルート
クラガリ又谷
活動内容
沢登り 遡行
メンバー
藤本 (L) (記)、谷口、竹原

クラガリ又谷

クラガリ又谷 沢登り IMG_2012

クラガリ又谷」に行ってきた

数年前に行った時は全フォローで登った
その時は無我夢中で着いて行くのもやっとで
難しさも何も分かってなかったが、
今回は少しばかりの自信がでてきて武者震いがする

以下、山行記録です

クラガリ又谷 沢登りの山行記録

装備 (主な物)

ダブルロープ 50m (1本)
キャメロット #0.0-#2 (1セット)
ハーケン (8枚)
ボールナッツ (1セット)
スカイフック × 2

入渓

クラガリ又谷 沢登り IMG_1974

大阪からの車中、
前週に大滝を登った私だけが意気揚々としていた
優しいところに転戦する事を期待している
他の二人は何故かテンションがかなり低め ww

前日にかなりの雨が降り道中も小雨が降りつづいて
いたので増水が心配されるのもあり当然だ

車を停めてすぐが入渓ポイント
「行ける!」おそらく平水

ここには灯りがつく綺麗な公衆トイレがある
着替えは雨でも平気な東屋まであり、ありがたい
橋からは F1 ~ F6 (滝の番号) までが一望できる

F1 斜滝 4m

目の前の滝
泳いでフリーで上陸
冷たすぎず快適な水温

F2 8m

クラガリ又谷 沢登り CWVG9002

谷口さん リード

ヌメって悪いが支点を2ヵ所ほどとって颯爽と突破
恐怖を感じてないかの様な速さ、さすがだ!

F3 2段 13m

クラガリ又谷 沢登り IMG_1984

藤本 リード

泳いで1段目に取付
倒木にフットジャムをきめながらテラスに上陸
これは使える

大滝 (F6) を登らない場合はこの滝が核心となる
かなり長い闘いになる事が予想されたので
ここで3人がリグループしてビレイしてもらった

クラガリ又谷 沢登り IMG_1988

まずは水線のラインをトライした
フリクションがあり2段、3段と上がれるが全く
支点が取れない
水流を帽子のつばや手で防ぎクラックを探すが
リスすらないツルっとした綺麗なスラブ

クラガリ又谷 沢登り IMG_1990

次は水線右側のいかにも悪そうなライン
浅効きのハーケンにタイオフを連打
ジワっと静荷重をかけ、足はヌメった外傾スラブで
バランスをとる ...

クラガリ又谷 沢登り IMG_1986

カエルもヌメった岩で滑落していた

支点が吹っ飛びそうで気持ちが悪い
中間部からは左にトラバースした
ホールドは左下にヌメったアンダーがあるのみ
足を慎重にクロスさせ安全圏の棚へ
落口はまだ遠い
ハーケンしか使えず玉切れ寸前
物資調達で下からハーケンを荷揚げした

クラガリ又谷 沢登り IMG_1997クラガリ又谷 沢登り IMG_1996クラガリ又谷 沢登り BISZ4590

残置ハーケンとカムでビレイポイントを構築して
「登って下さい」のコールをかけたその時、
目の前に綺麗なグージョンボルトが ...
奮闘しすぎて何も見えなくなっていた

F4 左岸巻き

クラガリ又谷 沢登り IMG_2004

F5 斜滝 7m

クラガリ又谷 沢登り IMG_2005

フリー 右側を直登

F6 大滝 40m

クラガリ又谷 沢登り IMG_4725

大滝が現れた
でかい!!!

登るかは現場判断できめる予定であったが、
おそらくパッと諦めがつき巻くと予想していた

それが前週の大滝の感覚が覚めてないので
スイッチが入り予想外に登る事に!

これまた長い闘いになるので軽く休憩を
してから準備

クラガリ又谷 沢登り IMG_2011

藤本 リード

水線左側に凸部状のテラスがあるが乗り上げる
ムーブが想像できない

もう少し左側に薄い凹角クラックがありそのライン
とした
全体的にヌメった外傾スラブがつづく
上部の草も使い物にならないのが容易に想像できる
とりあえず出たとこ勝負で処理するしかない

クラックは連続しておらず使えるところも少ない
スタンスがなくなる所もしばしば
そんな時に限って支点を取れる良いクラックがない
片足で割れた岩に立ったり、
目いっぱい腕を伸ばしてバランスの悪い体勢で
ハンマーを振り下ろしハーケンを打ち込んだ
岩は脆く砕けて剥がれやすい

A1アブミ で高度を上げた

クラガリ又谷 沢登り IMG_2016

草付にはやはり裏切られた
スッと抜ける弱い根っこの草を手に取れる限り
束ねて負荷を分散
そしてジワっと高度を上げる

ニヤニヤがでてきた

取付から中間部まではハーケンと極小サイズの
カムを使用
カムは温存するために何度も架け替え節約した

クラガリ又谷 沢登り DTUJ0226

立木までの数メートルも滑りそうで残りの
プロテクションを打ち尽くして突破

疲れた~

悶絶して1時間ほどかけて登った後、
セカンドの谷口さんはアッと言う間に上がってきた
サードの竹原さんも山盛り打ってきた
プロテクションを残さずに回収してくれた、
さすが!

F7 ナメ滝 2段 13m

クラガリ又谷 沢登り BJVN5180

谷口さん リード

ヌメって上陸するのが難しかったが、
谷口さんはいとも簡単に上がって行く
この人の足裏感覚は凄いなと思った
流石、沢ヤ

F8 スラブ滝 12m

クラガリ又谷 沢登り IMG_2035

乾いたスラブをフリーで登った
落ちる事はないが高度もあり緊張する

脱渓

クラガリ又谷 沢登り IMG_2036

堰堤手前で左の尾根を登りモノレール軌道を目指す
あとはそれに沿って下山するだけ

ヘッデンはギリギリ使わなかったがかなり辺りは
暗くなってきた

クラガリ又谷 沢登り IMG_7215

大滝は登らず 15:00 には下山する予定が大幅に残業
これぞ本当に「クラガリ又谷」ww

今回も記憶に残る最高の一本になった

わがままにお付合いしてくれたお二人、
本当に感謝してます


以上、山行記録でした

山は遊びの宝庫や!!

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