クラガリ又谷 沢登り
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- 山域、ルート
- クラガリ又谷
- 活動内容
- 沢登り 遡行
- メンバー
- 藤本 (L) (記)、谷口、竹原
クラガリ又谷
「クラガリ又谷」に行ってきた
数年前に行った時は全フォローで登った
その時は無我夢中で着いて行くのもやっとで
難しさも何も分かってなかったが、
今回は少しばかりの自信がでてきて武者震いがする
以下、山行記録です
クラガリ又谷 沢登りの山行記録
装備 (主な物)
ダブルロープ 50m (1本)
キャメロット #0.0-#2 (1セット)
ハーケン (8枚)
ボールナッツ (1セット)
スカイフック × 2
入渓
大阪からの車中、
前週に大滝を登った私だけが意気揚々としていた
優しいところに転戦する事を期待している
他の二人は何故かテンションがかなり低め ww
前日にかなりの雨が降り道中も小雨が降りつづいて
いたので増水が心配されるのもあり当然だ
車を停めてすぐが入渓ポイント
「行ける!」おそらく平水
ここには灯りがつく綺麗な公衆トイレがある
着替えは雨でも平気な東屋まであり、ありがたい
橋からは F1 ~ F6 (滝の番号) までが一望できる
F1 斜滝 4m
目の前の滝
泳いでフリーで上陸
冷たすぎず快適な水温
F2 8m
谷口さん リード
ヌメって悪いが支点を2ヵ所ほどとって颯爽と突破
恐怖を感じてないかの様な速さ、さすがだ!
F3 2段 13m
藤本 リード
泳いで1段目に取付
倒木にフットジャムをきめながらテラスに上陸
これは使える
大滝 (F6) を登らない場合はこの滝が核心となる
かなり長い闘いになる事が予想されたので
ここで3人がリグループしてビレイしてもらった
まずは水線のラインをトライした
フリクションがあり2段、3段と上がれるが全く
支点が取れない
水流を帽子のつばや手で防ぎクラックを探すが
リスすらないツルっとした綺麗なスラブ
次は水線右側のいかにも悪そうなライン
浅効きのハーケンにタイオフを連打
ジワっと静荷重をかけ、足はヌメった外傾スラブで
バランスをとる ...
カエルもヌメった岩で滑落していた
支点が吹っ飛びそうで気持ちが悪い
中間部からは左にトラバースした
ホールドは左下にヌメったアンダーがあるのみ
足を慎重にクロスさせ安全圏の棚へ
落口はまだ遠い
ハーケンしか使えず玉切れ寸前
物資調達で下からハーケンを荷揚げした
残置ハーケンとカムでビレイポイントを構築して
「登って下さい」のコールをかけたその時、
目の前に綺麗なグージョンボルトが ...
奮闘しすぎて何も見えなくなっていた
F4 左岸巻き
F5 斜滝 7m
フリー 右側を直登
F6 大滝 40m
大滝が現れた
でかい!!!
登るかは現場判断できめる予定であったが、
おそらくパッと諦めがつき巻くと予想していた
それが前週の大滝の感覚が覚めてないので
スイッチが入り予想外に登る事に!
これまた長い闘いになるので軽く休憩を
してから準備
藤本 リード
水線左側に凸部状のテラスがあるが乗り上げる
ムーブが想像できない
もう少し左側に薄い凹角クラックがありそのライン
とした
全体的にヌメった外傾スラブがつづく
上部の草も使い物にならないのが容易に想像できる
とりあえず出たとこ勝負で処理するしかない
クラックは連続しておらず使えるところも少ない
スタンスがなくなる所もしばしば
そんな時に限って支点を取れる良いクラックがない
片足で割れた岩に立ったり、
目いっぱい腕を伸ばしてバランスの悪い体勢で
ハンマーを振り下ろしハーケンを打ち込んだ
岩は脆く砕けて剥がれやすい
A1アブミ で高度を上げた
草付にはやはり裏切られた
スッと抜ける弱い根っこの草を手に取れる限り
束ねて負荷を分散
そしてジワっと高度を上げる
ニヤニヤがでてきた
取付から中間部まではハーケンと極小サイズの
カムを使用
カムは温存するために何度も架け替え節約した
立木までの数メートルも滑りそうで残りの
プロテクションを打ち尽くして突破
疲れた~
悶絶して1時間ほどかけて登った後、
セカンドの谷口さんはアッと言う間に上がってきた
サードの竹原さんも山盛り打ってきた
プロテクションを残さずに回収してくれた、
さすが!
F7 ナメ滝 2段 13m
谷口さん リード
ヌメって上陸するのが難しかったが、
谷口さんはいとも簡単に上がって行く
この人の足裏感覚は凄いなと思った
流石、沢ヤ
F8 スラブ滝 12m
乾いたスラブをフリーで登った
落ちる事はないが高度もあり緊張する
脱渓
堰堤手前で左の尾根を登りモノレール軌道を目指す
あとはそれに沿って下山するだけ
ヘッデンはギリギリ使わなかったがかなり辺りは
暗くなってきた
大滝は登らず 15:00 には下山する予定が大幅に残業
これぞ本当に「クラガリ又谷」ww
今回も記憶に残る最高の一本になった
わがままにお付合いしてくれたお二人、
本当に感謝してます
以上、山行記録でした
山は遊びの宝庫や!!
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