小川山 屋根岩2峰セレクション スラブ状岩壁ガマルート マルチピッチクライミング
- 山行日
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- 山域、ルート
- 小川山 屋根岩2峰セレクション スラブ状岩壁ガマルート
- 活動内容
- マルチピッチクライミング
- メンバー
- 石橋、中村
小川山 屋根岩2峰セレクション スラブ状岩壁ガマルート マルチピッチクライミングの山行記録
1日目
- 06:00 廻り目平駐車場着
- 07:00 駐車場発
- 07:30 小川山レイバック(5.9)
- 10:45 屋根岩2峰セレクション(5.8/6P)取り付き
- 11:30 1,2P(中村)終了点
- 12:30 3,4P(石橋)終了点
- 13:30 5P(石橋)終了点
- 14:30 6P(石橋)終了点
- 16:00 屋根岩2峰基部
- 16:30 駐車場
2日目
- 05:30 起床
- 07:00 駐車場発
- 07:30 ガマルート(5.9/6P)取り付き
- 08:15 1P(中村)終了点
- 09:00 2P(石橋)終了点
- 09:20 3P(中村)終了点
- 10:50 4P(石橋)終了点
- 11:30 5P(中村)終了点
- 11:45 6P(石橋)終了点
- 12:30 スラブ状岩壁基部
- 13:30 姉岩
- 16:00 駐車場
関西でも朝夕は涼しくなり、いきなり秋がやってきた。先週までの残暑は何やったんや?と戸惑いつつ、快適なクライミングシーズンの到来に心が躍る。小川山はさぞ涼しいことだろう、意気揚々に中央道を進む。
夜も明ける頃、すっかりアゲアゲになったテンションを地に叩き落とすように雨が降り始めた。
今年はつくづくツイていない。雨天で山行を何度中止したことか。誰かにそういう呪いでもかけられてるのかもしれない。
廻り目平の駐車場に着くも時折雨は強まる。今日はおろか明日も登れるかどうか。
あたると噂の某天気予報サイトではその後も断続的に雨が降ると予想していた。とにかくじっとしていても仕方がないので、雨でも大丈夫な小川山レイバックを触るだけでもしておこう。
中村さんは初めての小川山。もちろんレイバックのOSを狙う。
残念ながらOSとはいかなかったものの、2便で見事RP。しっかりアップしてればOSも十分狙えただろう。さすがは今年入会のニューホープだ。
小川山レイバックをやっていると時折薄雲の合間から日が差し込むことがあった。雨も小降りだ。
もしかするとコンディションは完璧ではないにしろ、登れる可能性もあるのかもしれない。
一度駐車場で荷物を整え、とにかくセレクションの取り付きまで行ってみることにした。
アプローチで少し迷ったものの30分ほどで取り付き着。
湿り気はあるが登れないことはない。天気予報も終日曇りに変わっていた。
途中降られることもあるかもしれないがとにかく行けるところまで行ってみることにした。
屋根岩2峰セレクション
1P(5.8), 2P(5.8) 中村リード
1Pが短いクラックなので2Pのスラブも繋げて登る。
クラックは意外と悪いが上のガバを掴めば苦労しない。上部のスラブもフリクションがよく効いて快適だった。終了点までおよそ35m。
3P(5.6), 4P(5.8) 石橋リード
時短の為つなげて登る。2P終了点から右へトラバース。チムニーはどこからでも上がれそうだがプロテクションを取るなら少し奥へ入るといいだろう。ホールドは豊富にある。今回は投げれも悪くなるのでノープロテクションで上がる。
4Pは5.8だが下部の短いクラックの出口が悪い。重いロープを引きながらのリードは難しいのでやはり3,4Pはちゃんと切ったほうが良さそうだ。50mで終了点の立木へ至る。
5P(5.6) 石橋リード
5mほど懸垂して5P取り付き。有名なトラバースセクション。
雨脚が一時的に強まり岩は濡れているところもあったが、ハングしているのでトラバースには支障なし。
ホールドもスタンスもしっかりしていて気持ちの良いトラバース。中間支点にはキャメロット.75、1、3を使った。
5Pテラスは雨も当たらず快適だった。
他パーティーがいたらこんなところでゆっくりはできないだろうが、雨の日の小川山には人気も感じられない。山肌を流れる雲を眺めながらゆっくりと休憩することができた。
6P(5.8) 石橋リード
右に行くと5.6だが壁が寝ているので完全に濡れてしまっていた。左クラックはまだマシであるがクラック内部はビショ濡れだ。こんなところで落ちても嫌なので迷わずA1。それでも抜け口は悪い。
下降は20mと40mに分けて懸垂を2回。懸垂1P目は下降の方向が分かりづらいが左寄りに降りると良い。
駐車地に戻ってテントを設営。朝も早かったので早めに就寝する。
スラブ状岩壁ガマルート
2日目、5時半起床。
昨日の夜に食べ損ねたペヤング超大盛りをペロリと平らげて、ガマルートへ向かう。
7時半、ガマルート(5.9/6P)取り付き。朝露で湿っているが、こちらも登れないことはなさそうだ。
1P(5.7) 中村リード
ハングを左から巻くようにガマスラブの中心を登る。難しいところはない。
2P(5.9) 石橋リード
1P終了点から森の中を数十メートル左へトラバース。フレークから取り付く。
フレーク直上で別ルート「ハートアンドソウル5.10a」だが、少し触ってみるも簡単にフォール。さっさと諦めて本来の右スラブへ。ダイクを右へトラバース、その後少し悪目のスラブ。
立木まで上がるとボルトで終了点が打たれている。短いが面白いスラブピッチだった。
3P(5.8) 中村リード
ホールド、スタンス共に豊富な快適ピッチ。所々にハーケンが打ってある。
4P(グレード不明)石橋リード
本来ならば樹林帯の歩きセクションの後、5.7の右ルートか5.9の左ルートを選べるピッチなのだが、5.9に行くつもりがさらに左から登ってしまっていたようでトポにはない箇所から上がった。位置的にはカサンドラ(5.10d)の右から上がっていっていたようでフレークを使って左上した後、フェイスを登り、今度は右上しながら本来の5.9ピッチに戻るようなライン取りで上がった。体感は5.8+程度でアルパイン要素もあり面白いピッチとなった。
5P(5.9) 中村リード
本来の5.9ピッチのボルト下にある立木からスタート。
乗越はかなり悪い。それでも中村くんすんなりクリア。
立木で終了点構築。
6P(5.4) 石橋リード
ほとんど歩きピッチ。最高の景色と共にトップアウト。
下降は20mずつに分けて2回。昨日は中村くんのバックアップが噛んでしまい身動きが取れなくなるアクシデントがあったが、その反省もしっかりと活かして懸垂リードもきっちりこなした。今後の彼の活躍に大いに期待だ。
昼からはマラ岩へ行くも目星をつけていた課題はどれも既に取り付いているパーティーがいたため、姉岩でYamashi 5.10bとJinro25 5.10dに取り組んだ。
中村くんはYamashiをOSしてOSグレード更新、Jinro25もOSまであと一手だった。11クライマーもそう遠くはないのかもしれない。