堂満岳 堂満ルンゼ中央稜 厳冬期アルパインクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 堂満岳 堂満ルンゼ中央稜
- 活動内容
- 厳冬期アルパインクライミング
- メンバー
- 中村、須川さん、川さん、橘さん
新人の中村です。
初めて記録を書きます。
中村、須川さん、川さん、橘さんの4人で堂満ルンゼ中央稜に行ってきました。
前々から行きたいと思っていたルートなので行くことができて嬉しいです。天気も悪くなく、4人揃ってナイスなクライミングとなりました。
以下、記録です。
堂満岳 堂満ルンゼ中央稜 厳冬期アルパインクライミングの山行記録
前夜初で夜11時半ごろイン谷口に到着。
橘さんがメルカリで1万円で購入したという4テンで宴会した。
日本酒と焼酎の熱燗をいただく。今度から僕も持っていこう。
僕が持ってきたファミマの冷凍の牛カルビ飯も大好評でした。モンベルのフライパンは、料理するのは手間だけど温かいものが食べたい冬の宴会にもってこいですね。
昨日の酒が残っているようないないような、重い体を持ち上げ出発。
朝イチの長い林道歩きはけっこうしんどいです。
そして中央稜へのアプローチはよくわからないです。スミマセン。
1P 岩稜
出だしが核心で、若干被っている。気持ち程度のカムを決め、思い切り乗っ越した。
スタンディングアックスビレイでセカンドを引き上げるが、シビアな個所があるピッチでは簡易ビレイは心もとない。
須川さんによると、ビレイ点の後ろの大岩にカムで終了点が取れるそうだ。
2P 雪稜
1P目終了点から大岩を右巻きに登りリッジに乗る。快適な雪稜登攀だが、ピナクルのクライムダウンがあり少々面食らう。
3P 雪稜
本来は4P目のチムニーの下のルンゼを登るようだが、今回はその横のスノーリッジを行った。
このリッジは雪があまり付着していないようで、橘さんのラッセルで地面が露出していた。
しかも地面は少々脆く、土にアイゼンを蹴り込む、まるで沢の高巻きのようなクライミングとなった。
4P チムニー
スタンスがほとんど見当たらない。
木の根を頼りにステミング気味で体を持ち上げる、ちょっぴり痺れるクライミングとなった。
橘さんによると、本来は階段状になっているそうだ。崩壊したのか、雪で埋まっていただけなのか...
途中、うっかり浮き石に手をかけてしまった。
幸い落石には至らなかったが、アルパインではこういうところも注意しないといけないな。
5P 雪稜
快適な雪稜。途中、短いナイフリッジが現れる。
6P 岩稜
出だしはスラブで少し気持ち悪い。
写真にある岩場を抜けると立派なスラブがあらわれるが、難しそうなので今回は巻いた。ロープがかなり屈曲するので最後はめちゃくちゃ重かった。上手い人なら直登できるんだろうな。
ここでクライミングセクションは終了となり、安全地帯まで10メートルほど登ってロープを解除した。
帰りは雪も安定していたので1ルンゼから下降する。
30分程度で林道まで戻ることができた。堂満岳まで登っていたらどれくらい時間がかかっただろうか?
以上、記録でした。
初めての堂満ルンゼ中央稜は、年末に小同心クラックを登っていたこともあり、わりと簡単でアルパインの入門にはもってこいのルートだと思いました。とはいえ、同時にクライミング能力もある程度ないと厳しいなとも思ったり。
カムはキャメロットの0.5-3が有効。
スリングは60cmを使うことが多かった。