本沢温泉 稲子岳南壁 厳冬期アルパインクライミング
- 山行日
- 山域、ルート
- 本沢温泉 稲子岳南壁
- 活動内容
- 厳冬期アルパインクライミング
- メンバー
- N野(L)、おせん(記録)
一泊二日で八ヶ岳の本沢温泉を堪能し、稲子岳南壁を登ってきました。
本沢温泉 稲子岳南壁 厳冬期アルパインクライミングの山行記録
1日目、本沢温泉『雲上の湯』
半休を取得し、22時神戸発。
本沢温泉入口駐車場におせん号を駐め、日の出と共に出発。
今回は2人で会の4テン使用、ギア類、寝具、食材などを詰めて歩荷。
午前中に本沢温泉に到着、チェックインを済ませ、テントを設営。(幕営一人1,000円、野天風呂1,000円)
1日目は偵察とトレース付ける予定だったけど、面倒になって予定変更。
テン場から10分程山道を歩き日本最高所の野天風呂、本沢温泉雲上の湯(2,150m)』にゆっくり浸かることにする。
八ヶ岳ブルーと雪に覆われた沢沿いに、木で枠作られた野天風呂がポツンとある。
濁りのある源泉が豊富に湧き出ており、木枠に湯の花が形成され、前に人が入ってから相当時間が経っている。
晴天でも氷点下の為、熱過ぎずちょうど良い湯加減、一杯だけ乾杯する。
他に入浴客現れず貸切状態。
温冷交代浴を繰り返し、気付けばとっくに昼が過ぎていた。
少し小腹が空いたので、山荘で『きのこそば』を注文、小屋前のテーブルで頂く。
関東のそば初体験、味が濃く登山で疲れた身体に染み渡る。
キノコも大きく不揃いで、ここでしか食べられないプレミア感も手伝って最高に美味しい。
また食べたい。
店員さんがとても親切。
本沢温泉の風情ある手ぬぐいも手に入れ、テントでお昼寝。(手ぬぐい1,200円)
起きると午後6時。
夕食はN氏特製『発酵白菜鍋』
白菜の漬物と豚バラ、他具材や香辛料多々、中国の料理らしく、シンプルにめちゃくちゃ美味、〆はサリ麺。
午後9時頃就寝。
2日目、稲子岳南壁左方カンテルート
午前3時起床。
おせん特製ぜんざいをお腹に入れ、登攀具を背負いテントを後にする。
朝日に照らされた稲子岳の岩壁が聳立。
傾斜のキツい雪面をラッセルしながら取付きへと進む。
ポイントを見落とし、変則ルート取付きまで進んだところで気が付き引き返す。
夜明け前から全身運動(ラッセル)を強いられ、随分消耗した。
9:40取付き
1P 35m上昇バンドN氏
2P 30m凹状おせん
3P 35mチムニーN氏
以降コンテ
12:30登攀終了
ダブルロープ50m、カム#1~2、アルヌンいくつか使用。
気合いを入れてバイル、アックス、予備のグローブ、ビレイパーカーまで持ってきたけど、雪なんて殆ど着いておらず、ドライで暖かい岩場だったので素手で登った。
ボルトも沢山打たれており、緊張する場面は無い。
チムニーを抜け稜線に出るまでに、フェースや凹状の壁があったみたいだけどよく分からず、コンテで抜けて終了。
記念撮影後下山。
一般登山道復帰までも所々ラッセル、シャリバテでテン場に帰着、撤収後這々の体で午後6:30下山完了。
駒ヶ岳SAでカツカレーを食べ深夜に帰神。
まとめ
正直クライミングパートは、労力に見合わないものだった。
ただ、きのこそばと発酵白菜鍋、本沢温泉は、季節を変えてリピートしたい。