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京都北山 天ヶ岳、焼杉山           1994.09.03  金田 晏

 深い緑に囲まれた小さな駅舎を出て、鞍馬寺の山門を左に見て街道を北へ少し進み直ぐ鞍馬川を渡ると薬王坂の登りだ。一息で峠に着くと天ヶ岳から南に派生する尾根に取り付く。この道は「1/25,000 大原」には記されていないがよく踏まれていて各ポイントには道標もよく完備されている。急な登りもなく快適な散策道という感じで天ヶ岳へと続いている。尾根に取付いて1時間で525.2m(三等三角点)のピークに着く。周囲は樹林に囲まれていて見通しはきかない。鬱蒼たる北山杉の中を経て判然としない三又山を過ぎると天ヶ岳(788m)の頂上に着く。

 頂上は畳10帖ぐらいの広場がありその周囲は樹林におおわれ全く見晴らしがきかない。三角点も標高点の標石もない、ただ蝉の暑苦しい鳴き声だけが聞こえる場であった。木陰で昼食を摂り出発する。山頂から北へ少し下ると百井峠からの道と合し大原へとコースをたどる。途中大原の里へ下る峠より焼杉山(717.6m)を往復する。頂上から北方の見通しがよく花背峠や比良の蓬莱山、武奈ヶ岳がよく見えた。峠を下って杉林のなかを寂光院、大原の里へ下山する。