日光 白根山 山スキー

山行日
山域、ルート
日光 白根山
活動内容
山スキー
メンバー
金田晏

日光 白根山 山スキー 山行記録

日光湯元駐車場を6:15に出発。モルゲンロートに燃える五色山と金精山を仰ぎ見ながらスキー場を登る。7:00リフト最上部から白根沢を横切って五色沢へ入る。すぐ右岸のルンゼからのデブリで左岸へ渡って砂防ダムの手前で中曽根尾根に7:30取り付く。南に面する山腹なので雪の締まっているうちにと9:00に尾根上に出る。ラッセルは足首位で雪質も軽く樹林帯の尾根を進んで10:35国境平に到着。

西方の視界が開けて純白の至仏山,双耳峰の燧ケ岳,その奥に平ガ岳から越後の山々が良く見える。ここから五色山への稜線は群馬,栃木の県境で雪庇やギャップを避けて群馬側の樹林帯を行き11:35五色山(2379m)に到着。

山頂から眼下の凍結した五色沼を隔てて白銀に輝く白根山(2577.6m)の大きな山容が眼前に広がる。五色沼の端にラッセル跡が見える。写真を撮ってシールを外し山頂から五色沼に落ちる標高差200m余りの浅く開けた沢に滑り込む。岳樺のなかの堅く締まった沢を下って五色沼に滑り込み12:15昼食休憩しシールを着けていると山頂を極めた山スキー屋さんが下ってきた(30歳代かな?)。

日光湯元を5:45に出発,前白根山経由で登ったとのこと,その早さに感服する。12:35五色沼を出発,南に緩やかな浅い沢を登って13:00五色沼避難小屋(2250m)を通過し白根山への斜面に取り付く。登高のタイムリミットは午後2時だ。森林限界の上の大斜面を3人パーテイが行くのが見える。

岳樺の森林限界を抜けると堅雪の斜面となる。ここで先刻出会った山スキー屋さんのシュプールが無くなっている。板を脱いでつぼ足で登ったようだ。堅雪や氷化した斜面はカービング系の板はエッジを利かせて登れないのでスキーアイゼンを利かせての登高となる。斜度も増し高度感もあって慎重に登る。所々雪面が板状に割れてヒヤリとする。時計を見るともう14時だ。標高は2400mこのまま登ればあと30分で頂上に達するだろう,登るか下るか両者の考えが頭の中で交錯するが五色山の登り返しに時間がかかるので下ることにする。大きな露岩の上が小さなテラス状になっているのでピッケルで足場を切りシールを外すスペースを作る。

16:20滑降開始,岳樺の中は快適なパウダーで滑って行くと登ってくる5人パーテイに出会い1時間を費やした登りを8分で滑り下る。14:55シールを張って五色沼より五色山への登り返し16:50山頂着。丁度太陽が白根山の山頂に沈むところで山の端のシルエットが美しい。

ここからはダウンヒルオンリーだ,シール,スキーアイゼンをザックにしまい込んでテルモスの温かいコーヒーを飲み干し17:00山頂を出発。夕日の落ちるのと競争するわけではないが明るい内にスキー場の頭に出たいので飛ばす。登路のシュプールを追って滑り下る。国境平への無木立のイイ斜面を滑っているとき突然携帯が鳴り出した。誰だ?いまごろ...イイところを滑っているのに...いったん切れた携帯が又鳴り出した。ストップせざるを得ない。

妻からだった『今どこ?...だいじょうぶ...」バッテリーが低温劣化を起こしたのかよく聞き取れない。場所を云っても妻には判らないので「大丈夫だ 6時には湯元に下山できるよ」と答えて電源を切る。国境平17:20通過,中曽根(尾根)に滑り込み広い斜面から尾根筋の樹林帯を縫うように滑り17:35五色沢への下降地点着。 空には今日最後の残照が残っているので登路のシュプールもはっきり確認できるが雪面はすでに凍てはじめカリカリだ。スピードが出てしまうのでコントロールするのだが膝が笑ってしまう。17:45五色沢に滑り下り左岸から右岸へと滑り下って17:50湯元スキー場に出る。男体山の山の端に月齢13.7の月が出ていた。月明かりでほのぼのと明るいカリカリに凍てついたゲレンデを心地よい疲労感と共にゆっくり下って18:00駐車場に下山する。

タイム:日光湯元駐車場6:15~リフト最上部7:00~中曽根(尾根)取り付き7:30~尾根上9:00~国境平10:35~五色山11:35ー12:00~五色沼12:15ー12:35~五色沼避難小屋13:00~白根山2400m地点14:05登高断念~下山開始14:20~五色沼避難小屋14:28~五色沼14:55~五色山16:50ー17:00~国境平17:20~中曽根(尾根)下降地点17:35~五色沢17:45~湯元スキー場17:50~湯元駐車場18:00下山