那須連峰 流石山 山スキー

山行日
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山域、ルート
那須連峰 流石山
活動内容
山スキー
メンバー
金田 晏(記)

那須連峰 流石山 山スキー 山行記録(栃木岳連山スキー教室に参加して)

栃木岳連の伊藤秀明氏より誘いを受け流石山は私の山スキーの目標の山だったし三斗小屋温泉にも行ってみたかったので参加することにした。

3月29日(土) 曇時々晴 午後より風強し

8時深山ダムの駐車場に参加者35名が集合,総リーダーの伊藤秀明氏から行動計画の説明と8名の指導員の紹介があり,8時10分5台の車に分乗して出発。40分ほど雪のある悪路の林道を走ってトップの車が深雪に突っ込んでギブアップした地点でストップ。A,B,Cの3班に分けて9時25分スキーを履いて今日の宿泊先の三斗小屋温泉目指して出発。

途中で雪の斜面で弱層テストや雪崩埋没者捜索訓練等が行われた。埋没者には私ともうひとり勇気ある女性がなりましたが,その雪の重さはハンパなものではありませんでした。雪崩に巻き込まれたら命はもとより体中の骨格がバラバラになってしまうのを実感しました。

14時30分三斗小屋温泉「大黒屋」に到着。早速各班ごとに雪洞造りの訓練が寒さが忍び寄る時間まで続けられ,そのあと冷え切った身体を湯量豊富な大黒屋自慢の温泉で癒し,夕食後明日の行動予定と流石山へのルート説明があり懇親会に移る。山の話しを酒の肴に和気藹々と四方山話に花が咲く。21時消灯就寝。

3月30日(日) 晴

昨夜吹き荒れた風もすっかりおさまり良い天気になった。8時ウオーミングアップをして各班ごとに出発。

樹林帯を等高線に沿って巻き気味に登って尾根上の広い台地に出て後続待ち。クラスト斜面に手こずってなかなか登ってこない。クトー(スキーアイゼン)を着装すれば難なく登れるのにリーダーの指示しないのは何故なのか?ほとんど板を担いで登ってくるのには驚いた。ここから峠沢と中ノ沢の合流点まで標高差260mの樹林帯の滑降だ。北斜面なので雪質も良く快適な滑りを楽しむ。中ノ沢の渡渉点で凍結した岩に足を滑らせ転倒した女性が板を流しそれを回収するのに1時間のタイムロス。 

このような渡渉点では固定ロープを張るべきだ。どうやらこの教室の講師の方々には目配り気配りが足りないようだ。シールを張って峠沢の左岸台地の樹林帯を登り途中スノーブリッジで右岸へ渡り沢から離れて浅い谷をつめて大峠(標高1460m)に11時15分に着く。

大峠は那須連峰の最高峰三本槍岳(1916.9m)とこれから登る流石山(1812.5m)との最低コルで福島,栃木県境上に在り幕末の戊辰戦争時には交通の要衝の地でもあった。スキー教室メンバーは大峠に残るメンバーと流石山を滑るメンバーに分かれ年輩者と中高年女性10名ぐらいを残して山頂を目指す。那須の山をホームグラウンドにしている地元の黒磯山岳会(今山行の幹事会)の渡辺逸郎氏と一緒に登る。

同氏は那須山岳救助隊としても活躍され那須山系の地形に明るい。山頂から広がる大斜面をシール登高で12時20分山頂に着く。天気に恵まれ遠くにかすむ磐梯山を眺めながらゆっくり昼食を取る。

13時大峠目指して滑降開始,ザラメの斜面を各人各様の滑りを楽しむ。大峠で各班ごとに人数確認をして13時50分深山ダムへと下山の途に着く。コースに明るい渡辺氏がパーテイを先導し16時全員無事下山する。