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雪倉岳山スキー（蓮華温泉をベースにして）　　 2003年5月3日〜5日　　　　金田　晏　他友人２名 ５月３日　快晴 　午前３時友人の車で出発，高速道路の渋滞箇所はエスケープして栂池高原に９時到着。ゴンドラ，ロープウエイを乗り継いで標高１８２９ｍの栂池自然園を１０時出発。 　ピーカンの後立山連峰をバックに天狗原（１１時０８分）から乗鞍岳に１２時０８分到着。時間に余裕があるので白馬大池から北に蓮華温泉に落ち込む標高差９００ｍの尾根を滑降することにする。昼食休憩後，雪の全くない山頂部の夏道の岩塊をつたって白馬大池へ。大池山荘は赤い屋根だけ出して未だ深い雪の中。雪倉，朝日岳の眺望がよい。写真に収めて１３時４０分蓮華温泉目指して滑降開始。 　滑り出しは緩やかな広い斜面だが次第に狭く急斜面になり眼下に蓮華温泉の赤い屋根が小さく見える「天狗の庭」の上のピーク辺りが最も急斜面でクレバスもあって慎重に滑る。最後は右手の開けた沢に滑り込んで１４時４０分蓮華温泉到着。ゆっくり温泉に入って明日の雪倉岳に備え休養を取る。小屋の朝食時間は６時，それ以前の早朝出発者は弁当になるとのこと。朝日岳を目指すパーテイは弁当組が多いが我々は小屋で朝食を済ませてから出発することにする。 タイム：栂池ロープウエイ山頂駅（成城大ヒュッテ）出発１０：００〜天狗原 １１：０８〜乗鞍岳１２：０８（昼食休憩）〜白馬大池１３：４０〜蓮華温泉着１４：４０ ５月４日　晴 　６時朝食，６時３０分蓮華温泉小屋を出発。シールは張らずに多少の登りはあるがブナ林の中を「兵馬ノ平」へ滑り込む。雪も未だ締まっていて板が良く滑り気持ちがよい。ここでシールを張って「天狗の庭」から派生した滝見尾根のコルへ。熊の足跡（爪の形もはっきり残っている生々しいもの）発見！思わず辺りを見回す。コルには雪が無く仕方なく板を手に持って１０ｍほど下って板を履き瀬戸川の渡渉地点（標高１３８０ｍ）に滑り込む（７時３０分）。この地点は瀬戸川に雪倉ノ滝が懸かる支沢が合流するところで雪倉岳への重要ポイント。ここから山頂まで標高差１２００ｍの長い登高だ。 　日が高くなるにつれて気温も上昇し雪面がゆるみ始める。雪倉ノ滝は完全に埋まっていて急斜面の１枚バーンだ。５月の太陽と雪面からの照り返しにジリジリ肌を焼かれるのを感じながらシールを利かせてゆっくりだが余り休まずに一歩一歩上を目指す。いつしか先行する５パーテイを追い越し１１時３０分我々のパーテイがトップで雪倉（２６１０．９ｍ）の山頂に立つ。山頂から私の目を引きつけたのは柳又谷源頭のカール状に広がる大斜面だ。いつの日か滑ってみたい。 　１２時１５分滑降開始，山頂から北東に延びる純白のドーム状の広い尾根をすべり北側から回り込んで登路のルートに合し瀬戸川の渡渉点に１３時１５分着。滝見尾根のコルまでつぼ足で登りブナ林の中を今日最後の滑りを楽しんで「兵馬ノ平」でシールを張り心地よい疲労感と充実感にひたりながら蓮華温泉に１４時５０分帰着する。 タイム：蓮華温泉出発６：３０〜瀬戸川渡渉点７：３０〜雪倉岳１１：３０〜１２： １５〜瀬戸川渡渉点１３：１５〜蓮華温泉着１４：５０ ５月５日　快晴 　今日もピーカンだ，シールを張って７時蓮華温泉小屋出発。中ノ沢から振子沢を登って天狗原に９時４５分着。天狗原がヘリスキーの着地点になっているので頻繁に飛来する。祠のある岩の上にシールを乾かしたりしながら大休止してから一気にゴンドラ山頂駅まで滑り下って１１時１０分雪倉岳の山行を修了する。 タイム：蓮華温泉出発７：００〜天狗原９：４５〜１０：３０〜栂池ゴンドラ山頂駅１ １：１０ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　記：　金田　晏 Home > 山行報告 >　雪倉岳山スキー（蓮華温泉をベースにして）