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台高 堂倉谷  2004年9月19日-20日 (前夜発)

  メンバー  須川 山田  橘(記)

 大杉谷の源流、堂倉谷へ行く。10年以上前からその存在は知っていたが辿ったことはなかった。ここにメンバーを得て、挨拶がてら訪問する。

 9/18 夜11時西宮発。翌2時過ぎ着。テントで飲んでいると3時過ぎダマやん(山田の呼び名)と合流し又飲み直す。
 
 9/19 朝5時起床。6時発。堂倉滝へとどんどん歩いて降りる。朝一から下りの連続で足が参ってしまった。8時堂倉滝着。途中立派な林道や営業中の山小屋もあり、地図で見ると辺鄙な所のようだが、以外に人も多い。
 堂倉滝の吊り橋を越えて、登山道の右側に踏み後があったのでそれを辿る。早速いやらしい草付きが出てきて四つん這いで恐る恐る登ると、手すりのある道に合流した。作業用のレールのようなのを見ながら少し進むと文献通り右へと残地ロープが垂れておりそれに導かれて沢へ降りる。さあこれからが堂倉谷だ。

 沢への序章としてはなかなか心憎い演出だ。地図で見たとおり、川幅は広く、水量も豊富だ。美しい沢の中を歩いて進む。出てくる滝や淵はそれぞれ深く、遠く、美しい。へつりや泳ぎも強要される。ガイド図では中七つ釜や奥七つ釜と一絡げだが歩いてみると本流の滝とあって、それぞれがなかなか手強い。
 今回は水量は普通だったと思われるが徒渉箇所には要所にボルトが残置されていて水量が多い場合の苦労が偲ばれる。一度流されて深い釜にでも掴まったら終わりだ。美しい七つ釜を愛でながら同時にその恐ろしさも実感する。

 何度も深い淵を泳ぎ、巻き道でもザイルを出しながら、午後2時、アザミ谷出合に到着しもう少し先へとも思ったがテンバ跡に腰を下ろした途端、全身の力が抜けてしまったので、今夜のねぐらとする。ここまでの行程は普通のガイドブックではガイドにならず、インターネットで拾った記録が役に立った。
(持参したのは始めの泳ぎで流れていったが・・)各自薪を集め、魚を釣る練習(?)をし、アライのエアライズ3人用を張り(これが実に快適なテント)晩飯のキムチ鍋を作る。たき火がなかなか着かなかったが必死で扇いだおかげで何とか火になった。夜は7時就寝。

 9/20 朝3時起床。といっても誰も起きないので仕方なく4時過ぎまでぼおっとしてから起床。テントで朝飯を食っている間に辺りが白み始めた。今日の日程もてんこ盛りなので6時発。やっと乾いたパンツでまた朝から徒渉だ。程なく堰堤が現れ広い河原に到着する。幕営するならこっちの方が遙かに快適だ。河原を少し歩くと林道が沢を跨ぐ。一度林道に上がり、暫く歩いてまた沢に入る。右より順に沢が入っていて、越える度に水量が減って行く。25mほどの直瀑の巻きでルートを誤り、ザイルを出して巻くがぼろぼろで悪すぎるので一旦降りて左側の大岩を過ぎてみると何のことはない箇所を上まで登れた。

 最後の枝沢を過ぎると益々谷は浅くなりついに源流へと到着した。しばらく歩くと大台ヶ原の遊歩道に飛び出た。時刻は午後2時。最後にシオカラ谷で今度こそと釣り糸を垂らすが魚は沢山見えているがイクラに見向きもしない。摺れているのかイクラが嫌いなのか・・・。小一時間で家族へのお土産を諦め、また遊歩道にあがり駐車場に戻って来たのは午後4時だった。
 なかなか手応えのある沢だった。楽しく登れた仲間に感謝!!

notes: 今回初心者は同行しなかったが、しなくてよかった。結構厳しく、各所でザイルを出していたらかなり時間がかかっていたと思う。七つ釜は本当に美しかったです。(魚影はなかったが・・)


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