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比良山ファミリーキャンプ

2005年 5月3日〜5日 須川 雄司 幸枝 智日蕗(1才9ヶ月)
                             記録 須川雄司
 子どももそこそこ歩けるようになったので、家族三人で初めてのファミリーキャンプに行ってきました。今回の山行のために、自身のトレーニングと子どもを背負子に慣れさせようと、六甲山を何度か歩きました。子どもの肘が外れてしまい慌てて下山したり、「イヤイヤ」と背負子に乗ってくれなかったり山の中で泊まるのがいきなり2泊だとか、いろいろ不安がありましたが楽しく行って来ました。

「一日目」
チケットショップで三宮〜京都の格安乗車券を購入すると志賀まで湖西レジャー号(新快速)で一人1200円、1時間30分で到着する。比良の琵琶湖側に行くなら電車の方が楽かもしれない。
                             琵琶湖を望む
 志賀駅から琵琶湖アルプスゴンドラ山麓駅まで歩いて行く。最近はケーブルやロープウェイによくお世話になる。打見山山頂の琵琶湖バレイは、冬季以外ちびっ子が遊べる遊園地と化している。GWで大混雑のなかゴンドラに乗り込み山頂へ、快晴で琵琶湖がキラキラ輝いて綺麗だ。子どもより自分が浮かれてしまい騒いでしまう。琵琶湖バレイでは、斜面をソリで滑ったり、ブランコや大スベリ台で遊んだりと子連れで一日遊べる。


 キャンプ場は夏休みしか営業していないが、水が出るので勝手に泊まらせてもらう。近くに、水芭蕉や石楠花が咲いていて散策するだけで楽しい。子連れで行くと一人が子どもを背負い、もう一人が全装備を背負わなくてはいけないので、軽量化のためシュラフカバーで寝るが寒くなかなか寝られない。しかし心配していた子どもはスヤスヤ寝ている。

快適なびわ湖バレイキャンプ場

「二日目」
一番行動時間が長い日だ。といってもコースタイムで3時間ほどだがなかなかペースが上がらない。途中の沢で遊んで子どもも大人も楽しんだが、背負子からいったん降ろすと、しばらくは乗るのを嫌がるので、抱っこをしながら歩いたり、手をつないで歩いたり、飴を与えて宥めすかして背負子に乗ってもらおうと大変だ。コースタイムの倍くらい時間がかかってしまった。

                                 杖ついてトコトコ
 比良岳〜南比良峠〜金糞峠とアップダウンが続いた後、八雲ヶ原キャンプ場に着く。以前来たときにビールの自動販売機があったので探すがどこにも無い、それどころか誰もテントを張っていない。炊事場の蛇口をひねってみても水も出ない。祀ってある仏像を手入れしているお坊さんがいたので尋ねてみると、昨年の4月で比良山スキー場や比良ロープウェイを運営している会社が倒産してしまい、水も電気も全て止まってしまったらしい。

 仕方が無いので八雲池に流れている小川の脇にテントを張る。ここは、尾瀬のような湿地帯でイモリや小さな魚がたくさんいる。本当に神秘的なところで感動する。最高のロケーションの中「ここに住みたい」と思いながらのんびりと過ごす。



 イェーイ!                  八雲ヶ原にて

「三日目」
 北比良峠を越えイン谷口に向かう。子どもを連れているのですれ違う人によく声をかけられる。比良駅に着く前でも、お茶会をしていたおばさんに呼び止められ、抹茶をご馳走になる。作法も何も知らないが「喉から飲めばいいのよ」と言われ頂く。苦いものと思っていたが、ほんのり甘く美味しかった。

 田んぼの蛙やレンゲに舞う蝶を眺めながらのんびり歩く、子どもと一緒のおかげでスローライフならぬスロー登山を楽しんだ。今まで「GWに比良を少し歩くだけなんて」と思っていたが、子どもと遊びながらゆっくりとした山登りも面白いなあと思った山行でした。


   イン谷口へ                       比良駅まであと少し



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