八ヶ岳の裏同心ルンゼ 2005年11月26日(土)〜27日(日)
メンバー 滝口 森
11/26(土)
AM3:30 太陽館に到着。車の中で仮眠。
AM8:00 起床、運転の気だるさが抜けぬまま赤岳鉱泉に向かう為歩き始める。去年も同じ時期に来たがその時は全く滝が氷結していなかった。
今回も周りをみれば特に寒いわけでもなく、また肩透かしを食らうかと思ったが、赤岳鉱泉近くより大同心大滝が凍っているのが見えてアイスクライミングが出来ると確信した。
AM11:00小屋に到着。
小屋の人の話だと、裏同心は登れるがジョウゴ沢は右股が何とか凍っている程度のこと。すぐに準備をし裏同心へ向かう。F1をリードで登り始めるがアイスはほとんどしたことないし、シーズン初めということもあり異様に緊張しながら登った。
F2登攀時にはある程度慣れてきて楽しく登れた。F3登攀時はふくらはぎがつり、滝が少し難しいこともあり危うくグランドフォールするところだったが、何とかスクリューで支点を取り上部へ抜ける。F4のナメ滝は森がリードで登り、F5手前で時間切れ。大同心稜にトラバースし、テント場へ戻る。
翌日はジョウゴ沢へ偵察に行くが、F1からF3まで氷結はまだまだで内部では水がばしゃばしゃと流れている為登攀できず、近くの小滝でアバラコフを作ったりして技術の習得練習とした。
今回は全く寒くなく、手袋をしなくても登れるほどだった。またシーズン初めで入山者が少ないこともあり初心者の我々でゲレンデを独占できた。今後このようなことは無いと思い、タイミングのよさに感謝しながら下山。
課題
@アイススクリューをセットするとき、スクリューが取り出しづらいので、肩掛けのギアラックを作る。(ハーネスからは登攀中正直はずしづらい)
Aアイススクリューをセットするとき、リーシュが外れず苦労した。(腕力も消耗する)支点を早く作れるようにならないと大きなルートに挑めない
Bアバラコフを作ったがアイススクリューの径が小さくて5mmのシュリンゲを中に通すのも一苦労した。足場の悪いところではもっと大変だと思う。
Cカラビナと連結しているシュリンゲが凍りカラビナから外せないことがあった。BDのニュートリノなどの小型のカラビナはアイスには不適切かもしれない
Dスクリューの中にグリースか何かを塗らないとすぐに氷が張って使えなくなる。次回までにスクリューの中に油か何かを塗布する
NOTE
赤岳鉱泉では最新のアックス、アイゼンなどを¥500で借りれる。
新しい道具を試したい時はここで借りてみて実際使用した後、購入を考えてはどうだろうか?
次回縦爪アイゼンを借りてみたいと思った(1回縦爪を使うと次から普通のアイゼンで登れなくなるような気がして怖いけど...)
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