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那須茶臼岳西面から沼原へ   2005年12月25日  金田 晏 外2名

12月25日(日) 快晴 
 今シーズンの初滑りに手短に行ける那須の山を選んだ。当初は一人で行く計画だったが同行者が増えたので車2台にして登山口と下山地に駐車することにして沼原(ぬまっぱら)に滑り下ることにした。午前7時板室温泉の「乙女の滝」駐車場で友人と合流、沼原への林道を走りながらこの時期にしては雪の多さに驚く。ペンション前で林道の除雪は終わり1台をここにデポして大丸へ向かう。

 快晴の空をバックに真っ白に輝く朝日岳(1896m)を眺めながら大丸の駐車場(1270m)からスキーを履いて出発、ドライブウエイの最上部にある峰の茶屋駐車場から登山道に入り茶臼岳(1897.6m)と朝日岳とのコルにある峰の茶屋跡非難小屋をめざす。ルートは茶臼岳の東北山腹で明礬沢の右岸の高みの潅木帯の夏道、小屋が見える辺りから強風で積雪がなくなり板を担荷して峰の茶屋跡非難小屋に着く(1730m)。


 強風を避けて冬季出入り口の南面の窓から中へ滑り込む。ログハウス平屋建で10人位は収容出来がっちりした作りの非難小屋だ。悪天時の退避場所としてなくてはならない小屋だ。この付近の風の凄さは冬季の北アや富士山にも匹敵すると云われている。小休止後、板を担架したまま茶臼岳の西面を牛ヶ首へ向かう。等高線に沿ってほぼ水平道で途中、無限地獄といわれる轟々と噴煙を上げる噴気孔のすぐ脇を亜硫酸ガスに注意して素早く通り抜ける。

 辺りの斜面は雪氷も解けまさに茶臼岳は火の山だ。牛ヶ首(1720m)より板を履いて痩せ尾根を経て日の出平(1786m)へ。シール登高はここまで、小春日和の日差しを浴びながらゆっくり行動食を摂りながら滑降ルートを検討した結果樹林の多い尾根をやめて、雪も安定しているので日の出平を源流とする沢名川を滑ることにする。

 出だしは扇状に広がる木立の少ない緩傾斜のバーンで快適な滑降、谷芯は深い雪に埋もれ樹林を避けて右岸に渡るが主に左岸を滑る。下るにつれて斜度もなくなり先頭はラッセル状態、沢が左曲するあたりでシールをつけて右岸の尾根に取り付いて台地に上がり沼原の発電用調整池の駐車場に滑り下る。小休止後、スノーモービルの走行で圧雪された林道を車のデポ地点まで滑り下って登山終了。

タイム: 自宅5:30〜乙女の滝駐車場7:00ー大丸駐車場7:50〜8:15ー峰の茶屋駐車場8:55ー峰の茶屋跡非難小屋10:15〜10:25−牛ヶ首11:12−日の出平11:40〜12:10−沼原調整池駐車場14:45〜:50−ペンション前車デポ地15:40                     完




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