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2007年1月13日 開聞岳 メンバー 竹内 2007年1月13日(土) 8:35 神戸空港発、上空から神戸の街並みを眺めながら、瀬戸内上を南西に進む。地形図の形どおりの小豆島が見える。昨年11月の小豆島タートルマラソンがわずか12キロのリタイアで終了したことを思い出す。 9:45 鹿児島空港着、レンタカーで開聞岳を目指して高速道路を南進する。続く指宿スカイラインは昔の六甲ドライブウエイのような道だ。これでも有料道路? 終点の頴娃インター近くでようやく開聞岳が見えてきた。ここから見る開聞岳は40度ほどの急勾配で左右から稜線が立上がる見事な三角形をしてる。その端正な姿に思わず喝采を送る。スカイラインを降り、池田湖畔で菜の花を前景に開聞岳を撮影。明日ここを走ると思うとワクワクしてくる。はやる心のまま開聞岳へ急ぐ。登山者用駐車場に車を止め登山口へ進む。曇りで風が強く、寒い。 <開聞岳登山編> 13:00 2合目、ここから山道となり、展望のきかない道をひたすら登る。所々に開けた場所があり、救助ポイント番号が書いてある。おそらくヘリの吊り上げポイントだろう。7合目をすぎて仙人洞の看板。ゴロゴロした岩も出てきて山頂が近くなってきた。池田湖が見えてきたのでいつの間にか北側に回ったことに気がついた。 14:05 山頂、明日のマラソンを考えてゆっくり登るつもりが、単調な登りのため予定より早く登ってしまった。山頂は風が強く寒い。大学ゼミの課外授業だろうか、先生が学生を前にして地形の講義をしている。なかなか終わりそうにないので、断って登頂写真を撮らせて貰う。 14:20 下山開始、足をくじかないように慎重に下る。山頂直下の岩場の下りでゼミ学生の集団に道を譲って貰ったので、申し訳ないと急いで下ると、「おっ、下るの早い!」などの声を背中で聞いて、よけいに早く岩場を下ってしまった。自重自重。途中、展望のよい救助ポイントの岩場のテラス(白旗あり)で休憩。この南側は風もなく、海も穏やかだ。ここから麓を覗いても足下が見えない。急角度で切り立って居ることを実感する。 15:30 2合目、登山終了。 指宿のホテルへ向かう途中、長崎鼻の看板を見つける。滅多に来られない所なので思い切って立ち寄ってみた。営業終了間近の駐車場で車を降りて、灯台へ向かうが、なんと左太股が痛むではないか! 明日のマラソンの為に自重していたのに、調子に乗って急いで開聞岳を上り下りしたツケが回ってきたのだ。風呂でマッサージすればきっと回復する、と思うことにした。 17:00頃、指宿シーサイドホテル着。和室の6人相部屋でランナーばかりである。温泉の湯船でも思い思いにストレッチをしている。夕食後、寝る前に相部屋の人と自己紹介をする。40歳台からマラソンを始めたという70歳台の人は3年ぶりのフルマラソンとのこと。いぶすき菜の花マラソンは3,4回目だそうだ。20:30頃には早くも皆さんが寝出すので、私もしかたなく就寝。 1月14日(日) <いぶすき菜の花マラソン編> 5時前に温泉に入り、左太股をマッサージするが、温泉への階段の上り下りが辛いほどである。6時に朝食。梅干しを山盛りにしてご飯を何杯もお替わりする人に「クエン酸ですか。さすがベテランですね」などど、話が盛り上がっている。ホテルのロビーで精算をしていると、東側のテラスから、錦江湾から登る朝日が見える。あまりの見事さに、年配のランナー集団が柏手を打っていた。今日は快晴、絶好のマラソン日和となる。スタート会場への15分ほどの道のりは、朝日を浴びて、”NO MORE CRY”を聞きながらテンションを上げて歩く。 会場に着くと「スポーツボランティア・テーピングサービス」のテントがあるではないか。すがる思いで順番を待ち、左太股(ついでに右足も)から膝にかけてテーピングをして貰った。柔整士のNPOだそうです。ほんとに有り難うございました。 8:30にスタート位置に並ぶ。なにせフルマラソンだけで1万2千人が一斉にスタートするので少しでも前に行こうと、厚かましくも「3時以内」の枠に入る。しかし周りを見てもランシャツ・ランパンのランナーはいない。テニスシューズみたいな靴を履いている人もいるので、ここでもいいかと安心する。 9:00スタート。5キロ地点をすぎても、左太股は全く痛くなく、テーピングの効果を実感する。 10キロ過ぎから、今度は右膝が痛み出した・・・。練習不足の私がこのマラソンにむけて急に距離を走ったので無理がきたのか。 <原因> 昨年は風邪引き続きで練習もせず、11月5日西宮国際ハーフは欠場、同月25日小豆島タートルは2つも仕事を断って強行参加したのに12キロでリタイアと散々だった。このままではフルマラソンは完走できないと焦り、12月は127キロを走った。 昨年からのお気に入りコースは、ハーバーランドから神戸大橋を通りポートアイランドへ入る。入院患者様の一日も早い復帰を願いながら市民病院を経て、市民広場南の噴水で5キロ。花鳥園を過ぎスカイブリッジを経て神戸空港まで片道10キロのコース。変化に富んだコースで海と山の景色もよく何度走っても飽きません。万一疲れてもポートライナー沿いに走っているので安心です。 15キロの池田湖沿いで、「菜の花と開聞岳」をバックに記念撮影。出発前からここでは、絶対に撮影しようと思ってデジカメをポーチに忍ばせて走っていたのだ。韓国国旗を胸に付けたバイクルックのアームストロング風の青年と写真を撮りあう。言葉が通じなかったのか、背景に肝心の開聞岳が写ってなかった。こんなことをしている間にもドンドンとランナーが通り過ぎる。少々あせるが、快晴のもと開聞岳に向かって走る幸福感を味わう。来て良かった! あんまり素晴らしい景色なので、記念写真をあきらめきれず、沿道の応援に人に開聞岳をバックに撮影依頼する。レース中にそんな人はいないようで、ビックリされた。その間にもドンドン置いていかれる。さすがにデジカメはポーチに入れて走ることに専念する。長崎鼻をすぎ、途中何度も振り返って、開聞岳へ別れを告げた。しばらく行くと山川への登りで向かい風が強くなってきた。しかし途切れることのない暖かい応援に励まされる。この登りを越えると指宿の町に入る。もう一息。右膝は少々痛いが、35キロを過ぎた時点で「完走」を確信し、ペースをあげてゴールに向かう。 ゴール会場の陸上競技場へ入ろうとする時、前を走っている人に気づいた。なんと相部屋の70歳台のランナーだ。自分が25年後、このタイムで完走できるかと考えると「すごい」と思った。もちろん70歳台の年代別のトップタイムだ。私もこの人のような息の長いランニング人生を歩みたいものだ。ようやく無事にゴールして、お世話になったテーピングを外す。ネットタイム3時間45分。 会場では、うどん、おにぎり、ぜんざい、サツマイモ、温泉券などこれでもかのサービスでした。沿道の応援も素晴らしく、ずいぶん励まされました。天気も良く、楽しい思い出ばかりで、機会があればもう一度走りたいものです。全てのボランティアと関係者に感謝。(*^_^*) 温泉で汗を流して、指宿を後にする。知覧で特攻平和会館を見学して鹿児島へ向かう。一人の運転なので眠い〜。 <ラップタイム> 5km 29:34、10km 25:45、15km 27:43、20km 25:30、25km 25:30、30km 25:25、35km 26:58、40km 26:32、42km 10:49 (グロスタイム3:46:39) 1月15日(月) 桜島に登る予定だったが、右膝の痛みがひどく歩くのも難儀するので、市電に乗って桜島を眺めて過ごす。街のあちこちに明治の偉人像が建っていた。 ずいぶん以前から登ってみたかった「開聞岳」に「マラソン」がドッキングしてようやく旅立つ踏ん切りがつきました。今度は、「利尻岳登頂と利尻一周50km大会」や「おんたけスカイレース」、「八海山登山マラソン」などを目標に人生を健康的に楽しみたいものです。 いぶすき菜の花マラソン大会ホームページ Home > 山行報告 > 開聞岳 |