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大峰山脈 暖冬の大普賢岳
            
 
2008年1月13日〜14日  L須川(雄) 山吉 森 宮島   須川(記)
 
1月12日(土)
阪神高速・魚崎入り口→環状線→近畿自動車道→西名阪自動車道・柏原出口
国道165号線→309号線→169号線を熊野方面に下り新伯母峯トンネルを出てすぐ西の林道を進むと和佐又スキー場に着く。ここは仮眠をしてもキャンプ料金を取られるので、すこし下の空き地でテントを張る。

1月13日(日)
和佐又スキー場の駐車場に車を止め(一日1000円)出発準備をする。前日まで天気が悪くラッセルを覚悟していたのだがほとんど雪が積もっておらず拍子抜けする。これでは、スキーなどできるはずもなく、スキー場の看板が空しい。地球温暖化と騒がれているが、肌身で実感でき恐ろしくなる。

大普賢岳のピークを目指し晩秋のような道を歩く。途中で大きな岩壁にポッコリとえぐれている笙ノ窟や鷹の窟がある。行者さんがここで修行していたらしく、歴史のある登山道だ。小普賢岳の手前辺りから雪も多くなってきたのでアイゼンを履く、森君と宮島君は始めてのアイゼン歩行なので、歩き方やピッケルワークを山吉さんに教えてもらいながら
進む。この辺りの樹氷はとてもきれいだ。

雪が少なかったので11時に大普賢岳に着いてしまい、七曜岳まで足を伸ばすことにする。ここからはトレースも他パーティーもいないので地図を見ながら進む、視界が悪いと迷いやすい尾根があるので注意する。稚児泊まり周辺は岩場が多くハシゴや鎖場があり、ちょうど良いアイゼントレーニングになった。

七曜岳のピークからひたすら下り無双洞まで行く、地図で見るより長く時間がかかる。
ダラダラと登ったり下ったりしながら歩くがこの道はちょっとコースタイムが辛めのようだ。最後の気力を振り絞って和佐又山まで登る。初めて行くコースで10時間ほど行動して充実した縦走となった。




<コースタイム> 7:30和佐又スキー場発11:00 大普賢岳  13:00 七曜岳14:30 無双窟   16:40 和佐又山   17:00 和佐又スキー場着

1月14日(月)
わさび谷まで行き入り口ゲート付近でテントを張る。山腹沿いに湧き水も出ておりベースにするのに最適だった。

昨日の様子から滝も凍っていないだろうなと思いつつ出発する。わさび谷右岸の林道を進み林道が終わる少し手前で左手にある仕事道に入る、わさび取るなの看板と木でできた柵を越えて少し進むとアイスゲレンデが見える(ゲートから30分ほど)。ここは全く凍っていないので更に進む。雪も全く積もっていなかった。

地獄谷の左又と右又の分岐は、縦に二つ並んだ大岩が目印。シェークスピア氷柱群まで行っても氷も薄く支点も取れそうもないのでブライダルベールゲレンデに行く。この滝もうっすらと凍っている程度でザーザーと水が流れている。ここは、トップロープが張れるのでピッケルとアイゼンを使って岩を登るドライツーリングの練習をする。

山吉さんが登るが、氷を触るとドサドサと落ちてきてピッケルも刺さらない。おまけに滝の水をまともにかかってしまうのでビショ濡れになる。1月にシャワークライミングをするなんて思わなかった。次に登ってみたが手袋が濡れて手が痛くて力が入らない。ガスコンロでお湯を沸かして、指を浸けながら登った。

これから大峰アイスクライミングは氷結のシーズンを見極めるのが難しいと思う。帰りに上北山温泉で体を解凍して家路についた。




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