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大朝日岳登山報告   

2009年6月20日-21日    金田

6月20日(土)曇のち夕方より雨
東北道宇都宮IC0:30〜山形道寒河江SA4:00〜6:00(仮眠)〜月山IC6:30〜朝食を摂りながら運転をして大井沢経由日暮沢小屋(672)7:20着。小屋前の駐車場は満車で林道脇に駐車、30台を超える盛況だ!日暮沢小屋は3階建で1階部はコンクリート造、2、3階は木造でサイディングボードの外装で冬期入口は3階。

小屋前で水を補給して7:45出発、林道を行って直ぐ竜門山への道標があり急登の始りだ。圧倒的な広葉樹林の中の登りで新緑が目に沁みる。ゆっくり、慌てず、休まず次々と咲き乱れる花をながめながらの登り、やがて視界の開ける尾根となって清太岩山(1464.5)11:50着。暗雲が垂れ込めているが風もなく遠くの山並みまで視界が利く。今夜の泊り場竜門小屋も見えたのでゆっくり昼食、ぶどうパンにチーズ、トマトが美味い。

朝日連峰は未だ谷や山腹に多くの雪が残っている。ユウフン山から竜門山の雪渓を登って山頂からウスユキソウの大群落の中を竜門小屋へ14:30着。小屋は木造2階建で水洗トイレ(とても清潔)が2つある。水は屋外で竜門山北面の雪渓から引水した水がホースから活きよい良く出ている。夏のシーズン中は管理人が常駐しているとのこと、「2階を使ってください」と云われて上ると3面に窓があり明るいフローリングだ。

乾いたアンダーシャツに取り替えて一息つく。3時半頃より雨となる。夕食を作りながら焼酎のお湯割りをやっていると管理人さんが山菜のユキザサとコシアブラを茹でて持ってきてくれた。明日は朝日連峰の山開きの神事が鳥原山の神社で行なわれるので管理人さんも出席されるとのことで6時半に出発することにする。

6月21日(日)雨のち晴
降りしきる雨の中6:45出発、竜門から小さなアップダウンの尾根道で西朝日岳8:10着、百花繚乱で花の多さに驚く。雨も上がり西北の空が明るくなりだす。ちょっとしんどい中岳を経て大朝日小屋10:00着。全天青空が広がり夏の太陽が燦々とふりそそぐ中、ザックを小屋前にデポして大朝日岳山頂に10:30着。

1870m一等三角点の山頂からは360度遮るもの無し。月山、鳥海、佐渡島まで見渡せる。南には東北のマッターホルンと呼ばれている祝瓶山(1417m)のピラミダルな山容が目を引く。先の行程が長いので小屋の下の斜面の大雪渓を下ったところの銀玉水の水場で昼食、小朝日岳は北面を捲いてちょっと緊張する雪渓を渡って小寺山を経て小寺鉱泉への分岐点からハナヌキ峰へ登り急なブナ林のなかを降って根子川の右岸を下って林道に15:30出る。坦々な広い林道を下って日暮沢小屋に15:45下山する。

今回の山行は出発前の天気予報では雨の山行を覚悟していたが思わぬ晴天に恵まれ初めての朝日連峰を楽しむことができた。また花の種類の多さにも驚きであった。小屋は食材、コンロ、シュラフ等を持参しなければならないのでザックが少々重くなるが花の好きな人にはお薦めの山の一つだと思います。


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