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御在所岳 ちょこっと岩登り

2009年7月12日  メンバー 須川(雄) 吉田 高橋 森 佐藤 宇都  記)須川

崩壊した裏道登山道

ウサギの耳

「2ルート」終了点から前尾根を望む

一の壁「1ルート」

御在所岳山頂

中道登山道からウサギの耳と藤内小屋
最近、少しは山に行けるようになったので以前から森君と行こうと話していた御在所岳藤内壁に行くことにする。当初の計画では、前尾根と中尾根を2日間かけて登る予定だったが、雨の天気予報と新人が多かったのでマルチピッチは無理と判断して日帰りで藤内壁の概念把握と縦走の計画に変える。

名神高速の草津から新名神が開通して御在所岳がすごく身近になった。神戸から3時間ほどで行け、ETC夜間割引で西宮から四日市まで1980円と安く行ける。

土曜日の夜神戸を出発して四日市インターで降り477号線をひたすら湯ノ山温泉まで向かう。途中のコンビニで酒を買いホテル希望荘の近くにあるトイレ付きのパーキングで宴会する。

20年9月に裏道登山道が土砂災害で崩壊して鈴鹿スカイラインも途中通行止めになっている。行ける所まで進み、車を置いてスカイラインを蒼滝目指して歩く。1kmほどで蒼滝まで着き、裏道登山道をみて唖然とする。以前は魚が泳いでいる綺麗な沢道だったのが、車ほどもあるような巨大な石がごろごろ転がる穂高のような荒れた沢に変貌していた。日向小屋は土台の半分が崩れ、今にも倒れてしまいそうだ。藤内小屋も何とか営業しているが離れの小屋が90度回転してしまったそうだ。なんにせよ自然の力は恐ろしい。

雨の天気予報も外れまずまずの天気だったので藤内壁の一の壁を目指す。途中、上半身裸でザックを背負っているマッチョのお兄さんと会う。話すると名古屋山岳会の人で夏は穂高周辺の岩場を登るらしい。若い人が多く活気がありそうな会でうらやましく思う。

一の壁に着いて概念把握し、少し登ることにする。佐藤さんと宇都君はまったくの初心者で高橋さんもトップロープで少し登った経験しかない。森君にビレイしてもらい文献に入門ルートと書いていた、「2ルート」W級を登る。途中まで登って「えらく難しいな」と思っていると先ほど会った名古屋山岳会の人が「そのルート10aですよ」と教えてくれた。すぐにトラバースして「2ルート」に移り何とか登ることができた。

セカンドの森君と高橋さんを引き上げると高橋さんがヘルメット無しで登ってきている。あわてて僕のヘルメットを貸し取り付きまで下りる。次は吉田さんが「1ルート」を登る。吉田さんはどんなルートでも果敢にリードしすごい。佐藤さんと宇都君にいろいろアドバイスしながら登るが二人とも岩登りの素質がありそう。少しシステムだけ覚えればすぐにどこでも行けるようになりそうで将来楽しみだ。藤内壁は大盛況でどんどんクライマーが集まってきた。今日のクライミングはここまでで、「堡塁や雪彦で練習してから秋にもう一度来よう」と誓い御在所岳の山頂を目指す。

コースタイムでは、蒼滝から3時間ほどで山頂まで着くのだが蒸し暑く登攀具も背負っているのでキツイ。汗も尋常でない量が噴出し足も攣りそうになる。山頂は別世界でロープウェイで登ってきた子どもやお年寄りがたくさん遊んでいた。トンボが沢山いて山頂で虫取り網を貸してくれ何匹捕まえられるかコンテストしていた。

帰りは中道登山道で下山する。途中で負ばれ石や地蔵石・キレットなどいろいろ出てきて面白い。湯ノ山温泉で汗を流し大満足の山行を終える。吉田さんは、いつも下山すると「あー面白かった、面白かった」と言っている。一番山に行っている人が一番楽しそうにしていて、山の楽しさは無限だなと思う。クライミングも楽しいが、思いっきり歩くのもたまには楽しかった。 いやー山は面白い・・・・

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