鈴鹿神崎川 赤坂谷 ツメカリ谷 沢登り

山行日
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山域、ルート
鈴鹿神崎川 赤坂谷 ツメカリ谷
活動内容
沢登り
メンバー
L森 須川雄 伊藤 宇都 岡島 橘 先間  記)須川

鈴鹿神崎川 赤坂谷 ツメカリ谷 沢登り 山行記録

関西の赤木沢と呼ばれる鈴鹿山系の神崎川 赤坂谷とツメカリ沢に行ってきた。西宮から名神自動車道に乗り八日市ICで下車。降りたところにコンビニがあるので冷たいビールなど買い足す。421号線をひたすら東に進み、永源寺ダムを過ぎたところにある鈴鹿キャンプ場の手前の林道を南に進む。赤坂谷の出会いから200mほど進んだ所に神崎川に降りる登山道があるので、その入り口でキャンプする。神戸から2時間ちょっとで行ける。

先日、北海道の大雪山系で10人が無くなる山岳遭難事故がおきた。登山ツアー中に天候が悪くなり、台風並みの風と雨の中を軽装で行動したため、低体温症で60歳以上の高齢者が次々に動けなくなり、さらにパーティーがバラバラになってしまい10人死亡という大惨事となってしまった。今回の山行は沢登りが初めてという新人が3人いる。山は自己責任の世界とはいえ、一緒に山に行った事のない新人と始めてロープを使う山に行くのは心配でもある。

森君に初めてリーダーをしてもらった。計画の作り方・計画書の書き方、送り方から装備・食料・車の手配などをアドバイスし、山行中もできるだけ森君に判断してもらった。こらからもドンドン計画を出し、山で引っ張ってほしい。

果敢に挑戦
美しい赤坂谷のナメ滝
釈迦ヶ岳頂上
こんな淵がたくさんあります。
邪念を洗い流せ!!
神崎川泳げ泳げ
ツメカリ谷
裏見の滝
ウォータースライダー
プカプカ
プカプカプカ
スーパーダイブ

7月19日 赤坂谷~釈迦ヶ岳

森 須川 伊藤 宇都

昨日青谷さんが赤坂谷に入っており、取り付きに赤旗を立ててくれていた。神崎川に降りる登山道を使わず、林道から赤坂谷に直で降れる。神崎川を渡渉し、大岩がゴロゴロしている取り付きに着く。今年の梅雨は長く、毎日雨が降っている。この日も天気予報で大雨に注意と言っていた。

序盤は釜と小滝が連続するので、できるだけ泳ぎと直登で突破する。1時間ほどで赤坂谷核心の8m斜爆に着く。プールの様な大釜を泳ぎ流れの左手を登る。すぐに続くスダレ状8mの滝はロープを出したほうが無難と書いてあったが、新人の足取りも軽くノーロープで通過する。この沢は水がとてもきれいで、エメラルドグリーンの色をしている。泳ぐところも多いので真夏の水遊びを存分に楽しむ。

中盤の617mの分岐からは、明るく赤木沢のようなナメ滝が続く。ここの景色は、まったく美しい。まるで楽園の中を散歩しているかのようだ。ナメ滝を過ぎた終盤は、平流になり長い川原歩きになる。ここで同ルートを引き返すことも多いようだが、時間も早いので釈迦ヶ岳のピークまで行くことにする。長い長い川原道(魚影多数)を頂上直下までひたすら歩き、小さなピークの釈迦ヶ岳山頂に立つ。トンボがたくさんいて、記念撮影をしてすぐに下山する。

帰りは、猫岳~白滝谷を予定していたが、時間も遅いので同ルート下降とする。長い川原歩きをダラダラ歩くが、小滝と釜の連続帯になると小滝の上から飛び込み大いにはしゃぐ。途中から雨が降り出し17時過ぎにキャンプ地に到着。10時間以上の行動となった。新人二人は、体力もあり登るのも上手く頼もしく心配は無用だった。雨の中、ツェルトをタープにし映画「剣岳 点の記」で出てきた、きのこ汁をつくる。しめじ・まいたけ・えのき・なめこ・なす等が入った味噌汁で、きのこのダシがきいて美味しかった。

だんだん雨が激しくなり、テントに避難するがテントの中が水浸しになってしまう。沢で濡れた体を更に冷やし、寒い。テントの上から水がポトポト落ちてくるのでシュラフを頭ごとかぶり何とか眠りにつく。夜中、後発隊の岡島さん・橘さん・先間くんが到着し、雨も止んだので外で宴会するが、最近胃の調子を崩しているのであまり飲めなかった。

7月20日 ツメカリ谷

森 須川 岡島 橘 伊藤 宇都 先間

天気も回復し、7名でゾロゾロと神埼川に下りツメカリ谷出会いを目指す。神崎川は大きな沢でたっぷり泳げる。取水口を越え淵を泳いだり、渡渉したしりして進む。途中にカラト谷の出会いがあるので間違わないように。ツメカリ谷は赤坂谷に比べると暗くコケコケしている。しかし難しい所はなくほとんど直登できるので楽しく進める。遡行中サルの群れに遭遇する。自然が豊かな所なので食べるものにも困らなさそう。

シャワークライミングしたりゴーグルをつけて潜ってみたりと、わいわい遊ぶ。泳ぎが多い沢にはゴーグルがオススメ。水の中でザックが浮くのでメットに当たり、首を上げにくいがゴーグルをして首を下げ、顔をつけたまま泳ぐと楽だった。すだれ状の滝や裏見の滝を過ぎてあっという間に終了。

標高700m地点で859mの小ピークの東側をトラバースして白滝谷に向かう。今回GPSをもって行っていた。沢の途中から別の沢にトラバースするなど、まったくどこにいるのか分からない時でも、GPSがあれば安心だ。あまり頼るのもどうかと思うが、道なき道には抜群の威力を発揮してくれる。白滝谷下降は、下部の白滝のみ、ロープがいるので登山道に高巻きする。神埼川まで出れば水泳&飛び込み大会になる。伊藤君が4mはあろう崖の上からジャンプしていた。僕も負けじと上がってみたが怖くて飛べなかった。後は、どんぶらこどんぶらこと水に浮かんで下る。車に着き、靴を脱いでいるとヒルがついていたが血は吸われていなかった。

冷えた体を名神自動車道の彦根と八日市の間にあるクレフィール湖東の温泉で暖まり家路につく。今回の沢は難しいところもなく盛夏に涼を求めるのに最高です。かなりオススメですので行ったことのない人はぜひ行ってみてください。