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上越 巻機山(1967m) 2009年9月18日〜21日 メンバー:幸内L,吉田Mの2名 記)吉田 |
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吹上の滝 |
井戸尾根下り |
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9月19日(土) 幸内さんの発案で、沢歩きも楽しめる山ということで新潟まで足をのばす。 早朝、桜坂の駐車場着。少し仮眠をとり、腹ごしらえをすまし沢靴をはく。井戸尾根コースとの分岐点を左に行くと3軒ほど小屋が見える。小屋を左に見て、右側の良く踏まれた道をしばらく行き、割引沢に下りる。関東沿岸沖を進む台風13号の影響か上空は曇っている。例年なら秋雨前線が気になる頃だが、今年は太平洋高気圧がからっきし元気がなく、秋の訪れが早いようだ。 沢筋を快適に登っていくと吹上の滝が見えてくる。ツルツルに磨かれた巨大なスベリ台のような滑だ。今回、登攀具は持ってないので、右岸(下流から見て左側)に巻道もあるが滑るとドボンなので、少し上の踏み跡を行く。さらに進んでゆくと落差40mのアイガメの滝が行く手をふさぐ。滑から滝壺へ水しぶきを上げて流れ落ちる。ここは迷わず左側の巻道を進む。そしてごろごろ岩だらけの沢筋をさらに行く。正面にみんなが喜びそうな天狗岩が圧倒的な迫力で迫ってくるとまもなくヌクビ沢出会いだ。これを左に、さらに割引沢を行く。天狗の一枚大スラブを右手に見ながらさらに進む。 標高1440m、天狗尾根の取り付き点に到着。ここからが今日一番のアルバイトを強いられるはめになる。笹藪は切り開いてはくれているのですが、なんせ急斜面。しかも足元はズルズル。ブッシュをつかみ、四つん這いになって這い上がる。雨の後はヤバいかも?落ちると下まで滑って行きそう。一時間半頑張ってやっと天狗の池に到着。一面秋色の草原と池塘の別天地だ。標高約1760m。 ここは剣北方稜線の大猫山の大猫平をぐんとコンパクトにしたようだ。北アルプスより200mほど森林限界が低いと感じる。本当は自然保護から禁止されているかもしれませんが、今日はここで泊りとする。あいかわらず、台風の影響か稜線付近は風が強く視界悪し。 9月20日(日) 目が覚めると一面びっしりガスに覆われている。さあ、割引岳(1930m)目指し出発。急な登りを行くこと約30分。きれいな円錐形をした、一等三角点のある割引岳山頂に着く。あいかわらずガスってよく見えない中、巻機山、牛ヶ岳へ向かう。なだらかな稜線には湿原保護のため木道が付けられている。濡れているので滑らないよう気をつけて歩く。 下りは井戸尾根経由。20分ほど下ったところにこぎれいな避難小屋がある。時おり、日が照ると、秋の色でひじょうに美しい。湿原に米子沢を遡行してきたのだろうか、赤いテントが見える。ただ、近年登山者が増え、湿原の破壊が進み、人気の米子沢も遡行禁止になっているので注意してください。ツアー登山者も大勢休憩中。 その後は、さしたる問題もなく桜坂駐車場着。次々に他のグループも下りてくる。四国から来た人たちや神戸から来たという御夫婦は片づけもほどほどに、車に乗り込み、苗場山、会津駒とあわただしく出て行った。「せっかく来たのに、ひとつだけではもったいないからね。」あいかわらず百名山ブランド信仰は健在か。他にもいい山はイッパイあるのにね。すると、101番目の山のつぶやきが聞こえてきた。 「あー、ひまやなぁー」 明日、ぼくらは釣りでもしようっと。登攀具を持ってヌクビ沢や割引沢を最後までつめるのも面白いと思います。機会があったら皆さんも、ぜひ出かけてください。上越の明るい滑床が待っていますよ。 コースタイム 9月19日(土) 21時 西宮発 9月20日(日) 5時 桜坂駐車(標高約740m)場着 8時 出発 10時15分 ヌクビ沢出会(標高約1070m) 11時25分 天狗尾根に取り付く 13時 天狗の池(標高約1760m)着(泊) 9月21日(月) 7時 出発 7時20分 割引岳(標高1931m)着 8時 巻機山(標高1967m)着 9時15分 避難小屋(標高約1800m)着 11時55分 桜坂駐車場着 |
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