大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り

山行日2013年8月24日
山域、ルート大峰 七面山 中ノ川
山行形態沢登り
メンバーA木(L)・H野・Y山(SL/記)

大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り 山行記録

久々にトレラン以外の山行に行ってきた。
今季初の沢登り。夏の終わりにようやく・・・

今年は猛暑日の連続記録が大阪で17年ぶりに更新されたほど暑い日が長く続き、まだまだ残暑が厳しい。

なのにピンポイントで週末は雨天予報。秋雨前線が南下してきた為だが、今までさんざん晴れまくってたのに何故山行を計画した週末に当たるかな・・・

雨天での沢は増水で危険が伴うが、梅雨前線や秋雨前線は気象庁でも予測が難しく、前線の位置によっては予報が外れる場合が多いので、予報が外れることを期待して3人パーティで金曜の夜に現地に向かう。

今回の山行概念図↓
大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り 概念図

貯水池で幕営し、8/24(土)早朝林道へ車を移動させ、沢の状態を見て遡行判断をすることにして山行開始。開始早々予報通りの雨天・・・

長い林道歩きを経て、今回遡行開始予定地点直前の吊り橋を渡る。

この時点で雨は上がっていたが、いつ降り出してもおかしくない空模様。

直前に見た雨雲レーダーの予測でも3~4時間以内には降り出すような予報で、今回遡行予定の沢は両岸が切り立ったゴルジュ地帯の突破もある為、安全策を取って尾根上の林道を伝って上流部のモジケ小屋に向かうことにする。

上流部へ行けば雨天でも支流からの増水も減る為遡行可能かもしれないという一縷の望みをかけ、出だしから急登の林道を登高していく。

とここでリーダーからSLの僕に読図しながら先頭を行くように言われ、完全についていくつもりでいた為若干焦る(苦笑)

先シーズンよりホワイトアウト状態での山スキー山行用にGPSを入手してからというもの、すっかりGPS頼りになってしまい、緊張感のある読図は全くしていない。
案の定、地形図・コンパス・高度計による読図では現在地を把握できず、見当違いの場所を指してしまった(汗)

リーダーはといえば、まさに「人間GPS」と呼ぶに相応しい正確無比な読図が冴え渡る。元々ホワイトアウトになる雪山にしかGPSは要らないかなと思っていたが、せっかく持っている装備なので今回GPSを持参しており、リーダーの読図をその場で確認したが、高度も含めドンピシャ!

GPSに頼り過ぎるとアカンね・・・

リーダーの読図講習を交えつつ、予定通りモジキ小屋に到着。吊り橋からおよそ2時間ほどの10:30頃の到着。
小屋到着手前で止んでいた雨が降り出しており、林道をひたすら歩く身には火照った体を冷却してくれる恵みの雨だったが、これから沢を遡行していくことを考えると状況は厳しい。

予報は的中しており、今後も雨天が続くと見込まれた為、今回はここで遡行を中止することにし、大休止を取る。
とりあえず小屋から河原へ降り、沢に入って体を冷却。

タープを張ってランチ。
リーダーが悪戦苦闘した結果、たき火を何とかおこし、火遊びに熱中(笑)たき火って楽しいな。

大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り IMGP1312大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り IMGP1317

たき火の火でスライスしたソーセージを直火焼きで食べながら、冷えすぎてしまった体を温めつつ、まったり過ごす。

雨が弱まり、小雨が降ったり止んだりと小康状態になり、今日が沢デビューのHさんの為、少しだけ遡行してから下山することにする。

まったりし過ぎて体も冷えてしまい、沢に入るのが躊躇われる中、入渓。

大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り IMGP1318

曇天で、秋雨前線が南下してきて北の寒気が入ってきた為か気温も低い。手持ちの温度計で20℃しかない。

それでも沢をじゃぶじゃぶ歩いていると身体も温まってきて、沢を腰まで浸かったりしながら遡行していく。

倒木で進路を塞がれていたりしたが、倒木の下をくぐったり乗り越えたりしながら遡行していき、釜は寒いので泳がず高巻いていく。

大峰 七面山 中ノ川 遡行 沢登り IMGP1322

今回の遡行終了点の滝と釜。

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そろそろ下山を開始しないと余裕を持って日没前に下山できなくなるので遡行を打ち切り下山開始。

尾根を伝って林道へ出ようかとも思ったが、等高線が込んでおり、体力的にかなり消耗しそうなので遡行してきた沢沿いに下降することにする。
久々の懸垂下降を交えつつ下降していき、時間に余裕があるので途中の釜滝にてシャワーボルダリングを楽しんでモジキ小屋帰着。

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沢を離れるので、プラティパスに給水し、長い林道を歩いて下山。
吊り橋直前の急登は悪場で滑落の恐れもあり、長い林道で疲労した脚では結構危険を感じた。

吊り橋からは平坦な林道歩きで駐車場所へ向かうが、この林道でヤマビル大量発生!
取り除いても取り除いても次々と脚に付着して這い上がってきて切りが無いほど。
ヤマビルにワーワー騒ぎながら最後まで気の抜けない山行となった(笑)

今回雨天で計画通りに行かなかったが、予定通り遡行して2日目に6~7時間の尾根歩き後に急登の下降をしたかと思うと体力的にかなりキツかったかもしれない・・・