越百山 縦走
山行日 | 2013年10月 |
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山域、ルート | 越百山 |
山行形態 | 縦走 |
メンバー | T、K |
越百山 縦走 山行記録
前々から気になっていた、越百山に登る事にする。なんでも、小屋がほっこりと(?)していて人気が有るそうだ。早速予約の電話をしてみるがなかなか繋がらない。Cメールで問い合わせたところ、先週の日曜日で営業終了だそうだ。避難小屋は開いているそうなので、それを頼りに登ってみることにする。最悪を考え、一応ツエルトも持って上がる。
前夜21時、西宮を出発。名神、中央道を走り、中津川で下りて、国道19号を木曽川に沿って北上する。トラックはビュンビュン走るし、カーブは多いし、北上は上り坂、南下は下り坂なので正面衝突にも注意しなければならない、危険な道だ。伊奈川ダムへの分岐を見落とし、途中でUターンする。
曲がりくねった道を東進し、小一時間で登山口の駐車場に到着する。確かに広くて50台くらいは停められそうだ。2台停まっていたので離れたところに車を停め、早速テントを張ってメインの酒盛りを開始する。開始1時。未明3時になるともう眠くて酒も飲めないので寝ることにする。ポツポツと車もやってきた。
翌6時起床。7時発。既に十数台の車が停まっているが皆、さっさと登っていってしまった。この辺りの登山者は朝が早くて真面目な方が多いようだ。
最後の登山者が出発するのを待って(別に待つ必要もないのだが)、我々も重い腰を上げて出発する。他の登山者はほとんど軽装なので、日帰りで帰ってくるようだ。我々は、足が遅く、荷物が重い。しかも二日酔いだ。林道をとぼとぼと歩く事小一時間、福栃平に到着。右は越百山4.5時間、左は南駒ケ岳5.5時間と書いてある。自転車もデポしてある。これは正解だ。この林道なら歩き1時間だが自転車なら15分くらいか。この辺りで後から来た中年5人パーティに抜かされる。いつも抜かされてばかりだ。抜かしていた頃が懐かしい。
駐車場の車の多さの割りに越百山の道は人が少ない。みな、空木か南駒へピストンだろうか。ピストンでも、周回でも、日帰りで帰着するにはかなりの早発ちが必要だ。それで皆、朝暗いうちからとっとと出発していったのだろう。
途中で2回、水を酌んだり、展望の利かない「御岳見晴台」に惑わされながら約5時間で越百小屋に到着。(13時)。先に抜かされた5人パーティはとっくに越百山を往復して、小屋においてあるウェルカムビールまで飲み干して我々の分は残さずに一杯気分で下りていった。悔しいが、あのスピードが出ない。
まあ、途中でキノコを探して図鑑で同定したりの道草があるので仕方が無いか。
越百小屋は写真で見るのとは違って、大きくて上品な派手さのある手作り感maxの小屋だった。早速左側の避難小屋にお邪魔する。先行パーティの情報どおり、ウェルカム野菜ジュースが置いてあり、有りがたく頂く。まだ時間は早いが今から越百山に行くのも時間がかかるし、天気もガスがかかって来ているので小屋で酒でも飲みながら待機することにする。土間に居たがだんだん寒くなってきたので畳の部屋に移る。今日は3部屋貸し切りなので快適すぎて申し訳ない位だ。姫路名物カラカラ鍋を食べ、ワインに日本酒、ビールで流し込む。
なんとか今夜の日本シリーズ第二戦をラジオで聞こうと頑張り、6時半、ツエルトに包まって寝ることにする。日本シリーズが始まると同時に寝てしまった。
快適すぎて10時間も寝てしまい、翌日は5時起床。夜明けを待って6時越百山に出発。小一時間で山頂へ。今日は予報どおり、雲ひとつ無い超快晴だ。360度見渡せる。下界の街並みは雲海の下に隠れている。南アルプスや八ヶ岳、白山、御岳、富士山、色々見えすぎてどれがどれだかわからない。富士山だけはわかった。
あまりにも気持ちが良いので、汁粉を作ってすする。甘い。北方には仙涯嶺の荒々しい稜線が見える。あそこを登りたかった。しかし我々の足ではスピードが出ないので時間切れ必至だ。仕方が無いので荒々しい山脈をしっかりと眼に焼付け、リベンジを念じて、南の南越百山に行ってみることにする。南側は女性的な地形だが、通る人が少ないらしく這い松や石楠花(?)が邪魔をして大変歩きにくい。
藪湖議して登るほどに価値があるとも思えなかったので、こちらも途中でしっかりと眼に焼き付けて、無念の(?)Uターンとする。小屋への戻り道、京都から来た男性一人とすれ違う。朝4時に発ってここまで5時間ほどで来たそうだ。空木まで周回して帰るという。この山域はカモシカ山行が似合っているようだ。
我々はコーヒー山行といったところか。(休憩のたびにコーヒーを沸かして寛ぐ)
小屋に戻り、掃除をして、装備をまとめ、一宿の礼金を納めて下山開始10時。
展望の利かない、面白くない道をとぼとぼと4時間程歩いて林道へ。そこから少しで駐車場に到着。14時。帰りに「柿其(かきぞれ)温泉」による。そこは平日ともあって、最高な温泉だった。何が最高かを書く筆を持たない。(ワープロ)
高速道路を慎重に運転して21時、帰神。明日からは仕事の一週間が待っている。