八ヶ岳 裏同心ルンゼ アルパインアイスクライミング
山行日 | 2013年12月29日 |
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山域、ルート | 八ヶ岳 裏同心ルンゼ |
山行形態 | アルパインアイスクライミング |
メンバー | T・I(記) |
八ヶ岳 裏同心ルンゼ アルパインアイスクライミング 山行記録
5時起床、各々のんびりと準備して7時過ぎに出発。気心知れた山仲間同士のなせる業か。
ジョウゴ沢手前の沢を右に入り、新しいトレースを辿る。
かなり時間がかかりそうな積雪だったが、前パーティーのおかげで20分ほどでF1へ、ありがとうございます。
F1手前で準備していると単独行者が我々を追い越して行った。
高さ約10メートルのF1はTがリード、左岸寄りに越える。
単独行者のトレースを辿りF2へ、しかし雪が深い。
F2(3段)も殆ど雪に埋まっており、ほぼラッセルで3段目へ。
3段目は傾斜の緩い右岸寄りを越え、谷間の背のギリギリ届く灌木で支点をとる。
次はF3だが積雪で高さ約5メートル位になっていた。やや傾斜はあるが中央を登り右岸の灌木でビレイ。
その後のF4(ナメ滝)は完全に雪に埋まってしまい終始ラッセル。そうこうしているうちに先行の単独行者がF5から降りてくる。どうやら氷が固く、断念したとのこと。
F5も雪に埋もれ高さ約6メートルほどになっていたが、確かに氷が固いうえ、刺さったと思ったら砕け散る始末。ここでTが、残置スクリューに吸い寄せられる?ように右岸寄りの傾斜のきつい方へ取り付く。マジか!?Tは砕け散る氷に苦労しつつジリジリと段差を越え漸く上部へ抜ける。取り付いてみると、なるほど!よくこんなとこ登ったな、である。
後は交替でラッセルして涸れ谷のF6直下へ、そして大同心の基部をトラバースしつつ登り大同心稜に至る。F1からは4時間程の行程であった。
下りの大同心稜は小同心登攀者のトレースがバッチリと付いており、苦労することなく30分程で沢の入口に出た。
テン場へ戻り一休みしてテントを畳み、明日の赤岳主稜のため行者小屋へ向かった。