赤岳西壁主稜 厳冬期アルパインクライミング
山行日 | 2013年12月30日 |
---|---|
山域、ルート | 赤岳西壁主稜 |
山行形態 | 厳冬期アルパインクライミング |
メンバー | T・I(記) |
赤岳西壁主稜 厳冬期アルパインクライミング 山行記録
5時に起床して、またまた7時頃出発。本日はI希望の赤岳主稜である。
文三郎道の急登を喘ぎ登り1時間程で分岐地点、ちょうど右手に登山道が曲がる辺りなので見誤ることはない。沢を早々にトラーバースしてチョックストーン下へ。腹ごしらえをしている間に直ぐ後ろから来た5人組パーティーに先を譲る。悲しいことに待っている間に身体が凍る。
核心のチムニーはチョックストーン下の両岩に足を突っ張りジリジリ登るが乗っ越し時の最後の右の一手が心許ない。後続もいたので躊躇なくピッケルを雪面に突き刺し越える。右上すると前パーティーがいたので手前でピッチを切る。
3ピッチ目からはリッジ上を各々で登る。中間の岩場ではロープを出した方がいいかなと言いつつも、そのまま登る。
さらに2ピッチ程傾斜の緩くなった斜面を登ると上部岩場だが、ここで前々パーティー、前パーティーの時間待ち。1時間ほど待っている間に更に身体が凍る・・・。(天気が悪かったらと思うとぞっとする。)
再びロープを出し、ぎこちない動きで出だしの岩を越え、右上してクラックに入るが、ピンがないうえに出口が被り気味でいやらしかった。ある意味ここが核心?だった。抜け出た稜上でビレイし、後続のTにミックスのリッジをそのまま登ってもらい凹角前の岩でビレイ。
次に凹状の溝を抜けると突然、強風地帯に出た。岩角でビレイするもロープが暴れまくる。やや傾斜の緩くなった雪面をTに先行してもらうと登山道とのこと。そこは頂上やや東寄りの登山道で、取り付きから約4時間の行程だった。
ロープを片付け、ひと登りして頂上小屋の陰で大休止。天気はいいが、風がやたらと強い。